髪の長い女性にとって、髪が絡まりあう状況はよくあることでしょう。
毎日のように起これば珍しいものではなくなりますが、これが髪の痛みにつながり抜け毛や薄毛に発展する可能性も出てきます。
髪質の問題も関係しますが、原因と対処方法を知り、悪化させないように努めていくべきです。
髪質にかかわる問題
髪が絡まる原因はいくつもありますが、その代表的なものが髪質です。
髪の質によって絡まりやすい人がいるのは確かですが、長さも関わってくるところに注意しなければいけません。
髪質は遺伝的な要素も多く、自分で変更するわけにはいかない部分です。
ある程度は質をコントロールすることはできても、根本的な部分では変えられません。
絡まりやすい人の髪は、かなり細く力がない状態です。
髪の太い人はハリもコシもあるため、絡まりにくくなります。
髪の長さは短いより長い方が絡まりやすいのはすぐに分かるでしょう。
できるだけ髪が細くならないような対処をしていくのが一番の予防方法です。
現在髪が太い人でも、突然細くなっていく可能性はゼロではありません。
普段の生活習慣が大きな影響を与えるため、注意して生活する必要があります。
カラーリングやパーマでの髪の傷み
髪のダメージの蓄積によっても絡まりやすくなります。
これがとても危険な状態で、何のダメージによって傷んできているのかが問題です。
女性の場合にはカラーリングやパーマをかける人が多くいますが、たまに施術している程度であれば問題はありません。
しかし、連続して行なっていると髪はどんどんと傷みます。
髪が傷んでくると、キューティクルが開き逆立っている状態が出来上がり、どんどんと引っかかりやすい状態ができるのです。
髪の中心部を守っているキューティクルが開いているため、傷んでいる状態も加速度的に広がります。
その髪だけが傷んでいるのであれば、そこまで大きな問題はありませんが、他の部分でも同様の症状が広がり、お互いに引っかかりやすくなって絡まるのです。
この状態は非常に問題が大きく、摩擦を受けやすい状態ともいえるでしょう。
髪の傷みはどんどんと広がり、やがて修復がつかないほどのダメージを蓄積する可能性もあります。
髪が短い段階で切れてしまい薄毛のように見える可能性も高まるため、早めにカットしてしまうなり対処しなければいけません。
ダメージ自体は頭皮にも蓄積され、やがてヘアサイクルの狂いを生じ、薄毛を加速させる可能性もあるのです。
髪はしっかりと乾かしておくこと
髪のケア方法によって絡まってしまう場合も出てきます。
その代表的な問題が、髪を洗ったまま乾かさず放置してしまっている状態です。
非常に危険な状態ですが、その理由もやはりキューティクルにあります。
髪のキューティクルは、水分を吸って濡れている時に開いてしまう特性を持っているからです。
そのまま放置していると、ダメージを受けた髪のようにキューティクルが引っかかり、絡まりあってしまいます。
さらに問題があるのは、この状態は湿度が高く雑菌の繁殖を手伝ってしまう前にあるでしょう。
雑菌が繁殖すれば、頭皮は炎症を起こしダメージを受けます。
かゆみが出たりするのも、濡れたまま放置している髪の特徴です。
絡まるだけではなく、髪にも頭皮にも深刻な影響を与えるため、洗った後にはしっかりと乾燥させなければいけません。
熱によって髪が傷む可能性もあるため、ドライヤーは髪から距離を離し使うのがポイントです。
乾かすのが正しい対応ではありますが、タオルドライも髪が絡まってしまう可能性がある方法です。
軽くたたくように水分を取り除くのが正しい方法ですが、こすって乾かしてしまうと、髪が絡まります。
濡れてキューティクルが開いている状態で、タオルでゴシゴシとこすってしまうと、これだけでダメージを与えてしまうのです。
さらに悪いことに絡まり合ってしまうため、髪はどんどんと傷みダメージを蓄積します。
ドライヤーを使って乾かさなければこうした事態が起きるため、そのまま放置するのではなく適切に乾燥させてあげましょう。
力任せに引っ張ったりはしない
絡まってしまった紙をどのように対処するのか、これも大事なポイントです。
子供の頃は力強く髪を引っ張ったりしたものですが、非常にリスクの高い方法だというのを認識しなければいけません。
絡まった髪をほどくために、力任せに引っ張れば髪に負担がかかります。
髪の特徴として、生まれた瞬間から細胞が死滅しており、引っ張ったりして負担をかければ二度と元には戻りません。
引っ張ったことで髪は弱くなり、枝毛や切れ毛ができる原因にもつながります。
絡まっている状態ですので、他の部分にも影響が出るでしょう。
毛根も引っ張られてしまう力がかかり、ダメージを受けます。
将来的な髪の問題にもつながると理解しなければいけません。
絡まっている状態から少しずつといていきましょう。
出来るだけ歯の広尾にブラシを使ってゆっくりとといていきます。
無理に引っ張っていくと、自然と縛り目になっている部分も力がかかってしまうのです。
できれば手でといてあげるのが一番ですが、あまりに絡まって取れない時にはカットしてしまったほうが影響が少なくてすみます。
もちろん全ての髪をカットするわけにはいきませんが、出来るだけ負担の少ない方法を選ぶべきでしょう。
ブラシを通した時に静電気を感じた場合、状況はあまり良くありません。
ヘアミストなどを利用すると静電気を落とせるため、水分を与えた状態でゆっくりとほぐしていきます。
朝起きた時に、枕との摩擦で静電気が発生している場合もあります。
スタイリングする時にも同じようにすると良いでしょう。
ヘアケアの方法を見直していく
根本的に絡まらない状態を作るのが、髪の負担を少なくするポイントです。
髪がなめらかな状態になるようにしてあげるためには、トリートメントやヘアオイルをうまく活用するといいでしょう。
キューティクルが逆立っている状態が厳しいため、ヘアケア商品を使うだけで違いが出てきます。
トリートメントもツヤを出すタイプを選ぶのがポイントで、これによって絡まりにくい髪を作れます。
あまりに酷いと感じている時には、美容室など専門家に診てもらい適切な対処をするべきです。
自分ではわからないポイントも出て行きますので、専門家の判断でトリートメントをかけてもらったりする方が安全といえます。
ブラッシングの仕方は問題があるかもしれません。
静電気が起こってしまうと、髪同士が引き合い、絡まりやすくなります。
ブラッシングに使っていると摩擦で起きる静電気になるため、天然毛や木を使ったブラシにするだけで違いが出てくるでしょう。
豚がよく知られていますが、他にもつげのブラシなどであれば、使いやすく負担も少なくてすみます。
非常に細かい歯を持ったブラシを使うと、そのぶんだけ摩擦が増えて静電気が起こりやすくなるため注意しなければいけません。
パドルブラシのように、クッション性のあるものを使うだけでも違います。
絡まりにくくするためには根元からブラシをかける癖をつけ、ゆっくりと丁寧にとかしていきましょう。
まとめ
髪が絡まりやすい人は、何か原因が隠れています。
髪質の問題もありますが、普段からのケア方法を見直してみるだけで、かなりの違いが出てくるはずです。
絡まりあった髪のままにしておくと、毛根に対する負担も増えていくため、将来の状況を考えても、予防していかなければいけません。