白髪があると、老けて見えて気になるものです。
美容室や自宅で白髪染めをしている女性は多いでしょう。
しかし、白髪染めを何度もしていると頭皮にダメージを与え、抜け毛が増える可能性が高くなることはご存知でしょうか。
白髪がなくなっても、薄毛になるのであれば困りますよね。
ここでは、白髪が頭皮に与える可能性のあるダメージや白髪ができたときの対処法について紹介します。
この記事を読むと、白髪ができても焦らずに対処できるようになりますよ!
Contents
白髪添めで薄毛になる理由とは
白髪染めを繰り返すと、薄毛につながる可能性があります。
しかし、どうして髪を染めるだけでそのようなことになるのでしょうか。
ここでは、薄毛になる理由や白髪染めで髪が染まる仕組みについて紹介します。
成分が直接作用するわけではない
白髪染めは髪の根元より手前までつけるものです。
頭皮にべったりつけるようなことはなく、ついたとしても毛穴の奥まで薬剤が浸透して発毛に影響を与えることはないでしょう。
成分的には、抜け毛の直接の原因となる可能性のあるものは含まれていません。
染めることによる髪の傷みで細くなり薄く見える
白髪染めは、髪の表面を保護するキューティクルを開き、その隙間から染料が浸透することで黒く染まります。
このとき、毛髪内部のたんぱく質の結合も壊れます。
そのため、髪がある程度傷んでしまうことは避けられません。
さらに、髪の傷みが進むと内部のたんぱく質や水分が流れ出すようになってしまい、パサつくうえに細くなることがあります。
髪の量自体は変わらなくても、生えているのが太くしっかりした髪と細く頼りない髪とでは与える印象は大きく異なります。
1本1本の髪が細くなってしまえば、それだけ薄く見えるでしょう。
頭皮トラブルやアレルギーが原因で抜けることも
白髪染めは強い成分が入っているので、頭皮に刺激を与えることもあります。
いつもは問題なくても、たまたま体調が悪く肌状態が安定していないときなど、白髪染めによって荒れることもあるのです。
頭皮に炎症が起きると髪がしっかり成長しにくくなったり抜けやすくなったりし、抜け毛が増えて薄くなるケースもあります。
また、白髪染めにはジアミンという成分が配合されていることが一般的です。
ジアミンは染毛の仕上がりをよくするために欠かせませんが、アレルギーがでやすい傾向があります。
まったく問題のない人も多いですが、体質や肌の状態によっては赤く腫れたりブツブツしたものができたりなど、かぶれの症状があらわれることがあります。
症状の程度も人によってさまざまで、少し赤くなるだけのこともあれば、顔まで腫れてしまうこともあります。
最初は問題なくても、白髪染めを繰り返すうちに発症するケースもあり、油断できません。
アレルギーで頭皮の状態が悪くなれば、発毛や育毛にも悪影響を及ぼす可能性は高いでしょう。
白髪染めの染まる仕組み
市販の白髪染めは1剤と2剤ががセットになっていて、染める直前に混ぜて使うことが一般的です。
最初から混ぜてあれば手間が省けるのに、どうして2つにわかれているのかと、不思議に思っている人もいるのではないでしょうか。
この2つは、直前に混ぜることで効果を発揮します。
白髪染めの1剤と2剤にはそれぞれ次の成分が含まれています。
1剤…アルカリ剤・酸化染料
2剤…酸化剤
1剤のアルカリ剤は、髪の表面を覆うキューティクルをこじ開ける作用があります。
開いたところから染料が毛髪内部に入り込み、黒く染まる仕組みです。
また、2剤に含まれる過酸化水素水はアルカリ剤によって分解されて酸素を発生し、染料を発色させる働きがあります。
酸化剤は毛髪内部のメラニン色素を脱色する効果もあります。
ただし、白髪染めの場合は白くなった髪を染めるものなので、ヘアカラーに比べて脱色成分はあまり入っていません。
白髪染めは髪の内部に染料が入るために色持ちも良く均等に染めることができます。
しかし、同時に髪に一定のダメージを与えるものであることもわかります。
白髪染めのダメージを減らしたいときの対処法
黒い髪に混じってぽつぽつと白い髪があると、どことなく老けた印象を与えてしまい、気になります。
白髪染めが髪を傷めたり薄毛の遠因になっていたりするとしても、そのままにするのは避けたいもの。
ただ、髪が薄くなるのも困りますね。
そこで、ここでは髪や頭皮のダメージが少なくてすむ白髪への対処法を紹介します。
間隔を開ける 2カ月に1回がベスト
頭皮や髪への負担をなるべく軽減するための理想的な頻度は2カ月に1回程度です。
2週間や1カ月に1回のペースで染めるのは、頭皮への負担が大きいためやめたほうが良いでしょう。
ただし、1カ月も経つと色が落ちてきたり髪が伸びたりして、白髪がちらほら目立つようになります。
そのため、目立つ部分だけリタッチするのもおすすめです。
ヘアカラートリートメントでサラサラヘア
白い髪を染められるのは白髪染めだけではありません。
たとえば、ヘアカラートリートメントでも白髪を黒くすることは可能です。
ヘアカラートリートメントは、髪の表面に色がつくトリートメントです。
アルカリ剤は含まれず、髪のキューティクルをむりやり開くことはしません。
少しは毛髪内部にも浸透するものの、基本的には表面をコーティングして色をつけるというものです。
頭皮や頭髪にダメージを与える恐れも少なく、トリートメント成分が働いてツヤがでたりサラサラになったりします。
ジアミンによるアレルギーの心配もありません。
市販の白髪染めを使って自宅で染める場合は、薬剤が飛んで床や壁に付着しないよう注意したり手袋をはめたりと準備が大変です。
ヘアカラートリートメントの場合は、髪を洗ったあとにつけてしばらく放置するだけなので、とても手軽に使えます。
ただし、カラートリートメントは一度でしっかり染まるものではありません。
繰り返し使うことで少しずつ黒くなっていきます。
また、白髪染めとくらべて色落ちが早く、2週間程度で色が褪せてくることが一般的です。
とはいえ、白髪染めとは違い、基本的には高い頻度で使用しても問題がない点は大きなメリットといえます。
ヘアマニキュアでつや髪に
爪に施すマニキュアのように、髪の表面に塗って色を付けるのがヘアマキュアです。
ヘアカラートリートメントと同じように、キューティクルを開いたりせず内部にまで染料が入りこむことはありません。
髪表面に塗るので、1回で髪色を変えることが可能です。
トリートメント成分は入っていませんが、髪の表面をコーティングするのでツヤツヤ、サラサラの手触りになります。
髪へのダメージも少ないです。
ただし、ヘアマニキュアは表面についているだけなので、洗髪するたびに落ちていきます。
3~4週間ほどで退色するでしょう。また、地肌や手につくと染まってしまい、なかなか落ちない点にも注意が必要です。
付着したとき、慌てて擦ると広がったりより色がついたりしてしまいます。
洗っているうちに落ちてくるため、自然に色がとれるのを待つのがおすすめです。
扱いが少し難しいため、ヘアマニキュアをするならセルフではなく美容室でお願いするといいでしょう。
いっそ白髪を楽しむのも手
「白髪があるのはなんだか恥ずかしい」「染めなければ」と考える女性は多いでしょう。
しかし、白髪が目立つたびに染めるのは時間やコストがかかります。
頭皮や髪がダメージを受けないようにするのも大変ですね。
そこで、「白髪のある自分をありのまま受けいれる」のも1つの方法です。
ただし、髪の傷みが目立ったりボサボサだったりしては、みすぼらしく見える可能性があります。
きちんと髪をスタイリングして、整えることが大切です。
髪の手入れが行き届いていれば、黒い髪と白髪がほどよく混ざったグレイヘアはとても素敵に見えます。
頭皮や髪がダメージを受けなくなるので、薄毛の心配も減ります。
まとめ
白髪があると気になりますが、繰り返し白髪染めで染めていると、髪や頭皮にダメージを与えます。
ダメージが積み重なれば、髪が抜けやすくなり薄毛につながりますので、注意が必要です。
白髪染めは2カ月に1回程度にする、ヘアカラートリートメントやヘアマニキュアで染めるなどの対策をとると良いでしょう。