女性がダイエットを考えることは、現代では珍しいものではありません。
多くの女性がダイエットの経験があるはずですし、男性でもメタボリック症候群などによりダイエットをしている人も多いでしょう。
しかし、気をつけてダイエットをしなければ、薄毛になってしまう可能性があります。
思わぬダメージが派生していくため、十分注意してダイエットしなければいけません。
ダイエットは消費できる体を作るところから
過度なダイエットは、体にダメージを与えることになるのはよく知られるようになりました。
何か一つだけ食べて痩せようと思ったりすれば、栄養のバランスが崩れ、ダイエットどころではなくなる可能性があります。
健康を害してしまう可能性も高く、病的に痩せてしまうような状況も生まれます。
リバウンドしやすい状況をつくるのも問題といえるでしょう。
本来ダイエットをするためには、体の中でエネルギーが燃焼できる準備をしなければいけません。
体の中でエネルギーを使ってくれるのは筋肉ですので、トレーニングをして状況をするのが基本的な方法です。
その上で、消費カロリーを増やし摂取カロリーを減らす計算が、ダイエットにつながります。
つまり、食べる物を減らすだけでは意味がなく、消費できる環境を作って初めて効果を発揮すると言えるでしょう。
単純に何かだけで痩せるというのは、体の構造上あり得ないことなのです。
単純に摂取カロリーを減らすだけなのは危険
現在のダイエットの大半は、摂取カロリーをカットする方向で考えられています。
摂取カロリーをカットすることは間違っておらず、消費カロリーとバランスをとれば痩せていくのは間違いありません。
しかし、消費カロリーを増やそうという発想がダイエットには乏しく、食べるものを減らせば痩せると考えがちです。
現在の日本人の食事は、同じカロリーであっても、脂質の割合が増えました。
栄養のバランスも難しい状態の中、摂取カロリーを減らそうとすると、他の栄養素も確実になくなっていくのです。
その上、消費カロリーを増やそうとせず、運動などもしないで痩せようとすれば、この状況はさらに顕著に現れます。
痩せたいと思えば、どうしても過激なダイエットをしがちにはなりますが、非常に危険な方法といえるのです。
脂質の多い食事を続けていることで、血中中性脂肪やコレステロールの増加が見られるようになります。
血管の内部に付着し、血液の流れが悪化して、血流が悪くなるのです。
頭皮も影響を受けますが、栄養が行き渡らなくなるだけではなく、水分の供給も止まってしまいます。
逆にダイエットで脂質を制限しすぎてしまえば、頭皮で乾燥を招くことにもつながります。
体には一定の脂質の量が必要ですが、ダイエットで極端にカットされてしまうと、体の各所で影響が出るのです。
減らされた栄養も含め、バランスが崩れていけば、ヘアサイクルにも影響が出てきます。
良い影響ではなく、悪い影響として現れてくれば、抜け毛が目立ち、健全な髪が育ちにくくなるのです。
当然薄毛が目立つようになり、気にするようになるでしょう。
これがストレスとなり、さらに悪化させることに繋がります。
ダイエット自体にも影響が出てきて全てがうまく回らなくなるのです。
つまり、ダイエットはバランスよく食事をとりつつ、筋力をつけて痩せやすい体質を作らなければいけません。
栄養のバランスが崩れると、健康にも影響がでるようになります。
これでは生活にも支障をきたすため、薄毛予防どころの騒ぎではなくなってしまうのです。
実際に栄養不足により、ホルモンのバランスに異常をきたしたりする例ががダイエットでも知られてきました。
ホルモンバランスがくずれてしまえば、ヘアサイクルにも異常が出ます。
睡眠不足などの影響も出てきますし、髪の他にも影響が体に表れてくるでしょう。
百害あって一利なしの状況とも言えます。
ダイエットが薄毛になるわけではない
ダイエットをすると、薄毛になる可能性があるという考え方は間違いです。
ダイエットの仕方が問題なのであって、ダイエットが悪いことではありません。
不必要なエネルギーを摂取しないようにして、体も痩せやすい状況をつくることは、健康な生活を送るためにも必要です。
太りすぎてしまうと、成人病などを発症するリスクが高まるため、ダイエットをする方がいいでしょう。
問題はやり方の問題です。
運動をして痩せられる体を作り、摂取カロリーをコントロールして減らしていきます。
消費カロリーとのバランスを取れれば、必然的に痩せていくことになるのです。
運動と言っても過激なものを要求しているわけではありません。
有酸素運動をするとカロリー消費が高くなると言われていますが、実はウォーキング程度では大した消費はしていないのです。
しかし、勘違いしてはいけないのは、この時に適切に筋肉を鍛えることが、できれば痩せやすい体が作れるという状態につながります。
例えばウォーキングが挙げられますが、ただ歩くだけでは効果がありません。
脂肪が燃焼しやすくなるためにも、筋肉に適切な刺激を与えるためにも、20分程度は連続して歩くことが大切です。
軽く汗をかくような運動となりますが、歩くことによって大腿筋が鍛えられます。
人間の体の中にある筋肉の中でも最大の体積を誇る大腿筋ですので、刺激を与え鍛えていくことによって、エネルギーが消費されやすい体になるのです。
その上で食事を絞り込んでいく必要があります。
脂質の摂取量を減らしながら、全体のカロリーを減らします。
ただし、全ての油を減らしてしまうのは、体に悪影響を与えるため、良質な油に変えることが大切です。
注目されるようになった、オメガ3脂肪酸などの油を使うと、体の負担を減らしつつ、脂質の制限ができるようになります。
サプリメントも摂取している栄養を考えて
様々な栄養素をサプリメントで補っていると、うまくバランスがとれなくなる恐れがあるのは注意しなければいけません。
不足してしまった栄養素に関しては、サプリメントを使って補うことは大切です。
しかし、やみくもにサプリメントを使ってしまうと、過剰摂取に繋がることが出てきます。
栄養素によっては、過剰摂取が体に与える影響が大きく、リスクを抱えることも考えられるのです。
髪にとってもマイナスになりますので、適切な量を摂取する必要があります。
注意書きなどを守るだけではなく、本気でダイエットをするなら、自分がどのような栄養を摂取しているのかを管理し、適切な量を知ることが必要です。
その上で不足しているサプリメントを使うといいでしょう。
特にミネラル分などうまく使えば、髪の成長にもメリットが出てきます。
亜鉛など摂取しにくい栄養素もあります。
そのためにも、自分がどのような食事をしており、栄養のバランスはどうなのかをチェックしていく必要があるのです。
レコーディングダイエットが流行りましたが、実は合理的な方法です。
体重を定点観測し、自分が摂取しているものは何かを記録していきます。
食べたものが何かがはっきりとわかるため、体に不調が出た時でも、対処しやすくなるのです。
栄養素に関しても、食べたものから調べていくと、何が不足しているのかを把握しやすくなります。
やみくもに食べていると、自分の管理ができなくなりますので、映像を含めて摂取カロリーの管理もする必要があるのです。
まとめ
本気でダイエットをしようと思っているのであれば、薄毛になったりしないように、栄養のバランスを取りながら痩せやすい体質を作らなければいけません。
ただ摂取カロリーを減らそうというだけで痩せられるのは、健康を害していると考えなければいけないからです。
その結果として、薄毛など髪に影響が出てきているのですから、体に大きな問題が出ていると考えなければいけないでしょう。
