女性の中には、毎日シャンプーしきちんとヘアケアしているにも関わらず、フケが出て困っている方がいるという話をよく耳にします。
実はフケが気になるという方の中には、薄毛や抜け毛にも悩まされているという方も意外と多いのをご存知でしょうか。
どうやらフケと薄毛には何らかの関連性があるようです。
そこでここでは、フケの原因や薄毛や抜け毛との関係、また対策方法などについて詳しく見ていきたいと思います。
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そもそもフケとは?
フケは一言で言えば頭皮から発生する老廃物です。
頭皮も含めた人間の皮膚は、新陳代謝により約1ヶ月ほどで新しい皮膚に生まれ変わります。
つまり、新陳代謝により古くなった頭皮の角質が皮膚からはがれたのがフケと呼ばれるものです。
人間の体の中でも、頭皮は特に皮脂の分泌が多いと言われています。
実は頭皮には、マラセチア菌という皮脂や汗などを栄養としている常在菌が存在しています。
このマラセチア菌には、頭皮や髪への雑菌や細菌の侵入を防ぎ頭皮を健康的に保つ働きがあります。
ところが何らかの理由で皮脂とこの菌のバランスが崩れると、フケが大量に発生するようになってしまいます。
フケは本来あまり目立たないものですが、一目でわかるような大きめのフケが出るようになった場合、新陳代謝に異常が起こっている可能性が考えられます。
フケの種類とそれぞれの原因とは?
フケには乾燥タイプと脂性タイプの2種類があります。
そこで以下では、それぞれの特徴や原因などについて見ていきます。
乾燥性タイプのフケの特徴と原因とは?
乾燥したフケは乾いていて白く、細かくパラパラと落ちるのが特徴となっています。
元々乾燥肌の方には、乾燥性タイプのフケの方が多く見られます。
乾燥したフケが発生する原因としては、何らかの理由で皮脂の分泌が低下したため頭皮に必要な水分や脂分が不足しがちとなり、角質層の細胞同士の結びつきが弱まったために、古い皮膚がはがれやすくなってしまったことが考えられます。
乾燥したフケが大量に発生するとますます頭皮の乾燥が進むため、髪の成長に悪影響を与え、薄毛や抜け毛の原因ととなる可能性があります。
また現在使用しているシャンプーやスタイリング剤が自分の髪と合っていないため、フケが出てしまう場合もあります。
シャンプーの際にすすぎが不十分であるため雑菌が繁殖しやすくなったり、スタイリング剤が頭皮の毛穴をふさいでしまうことがフケなどの頭皮トラブルにつながる場合もあるため、くれぐれも注意が必要です。
脂性のフケの特徴と原因とは?
脂性のフケの特徴としては脂っぽくべたついており、色は少し黄色がかっていることなどが挙げられます。
このようなフケをそのまま放置しておくと、脂漏性皮膚炎を発症する可能性もあるため十分に注意が必要です。
本来頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂は、頭皮を健康な状態に保つ重要な役割を担っています。
しかし、ホルモンバランスの乱れや脂肪過多の食事などを続けていると、皮脂が増えすぎて脂性のフケが多く発生する原因となります。
このようなタイプのフケは頭皮の毛穴を詰まらせた頭皮環境を悪化させたり、髪の成長を阻害し炎症をおこしたりしやすくするため、薄毛や抜け毛の引き金になることもあります。
フケと薄毛の関係性とは?
フケが出るからといって必ずしも薄毛になったり抜け毛が多くなるというわけではありませんが、何の対策も講じずにそのままの状態を放置しておくと、やがて薄毛につながる可能性が高いと言われています。
乾燥性タイプのフケが出る場合は頭皮が乾燥しており、脂性タイプのフケが発生する場合には皮脂が過剰に分泌されている状態となっています。
いずれの場合でもフケが普段より増えているという時には、頭皮環境が悪化しているため髪が抜けやすくなったり、その後健康的な髪が生えにくくなるなど、薄毛が進行しやすい状態になっているため注意が必要です。
フケの発生を抑えるための対策方法とは?
以下では、フケの発生を抑え薄毛や抜け毛を防ぐために、普段から行える対策方法について詳しく見ていきたいと思います。
これまでの生活習慣を見直そう
睡眠不足や不規則な生活、また過剰なストレスなど生活習慣の乱れは、そのままホルモンバランスの乱れにつながります。
特に女性にとってホルモンバランスは非常に重要ですが、毎月の生理やストレスなどの影響から、比較的バランスが乱れやすい状態となっています。
ホルモンバランスが乱れると、倦怠感やイライラ、不眠や食欲低下などが引き起こされる場合もあるため、普段から気をつける必要があります。
また頭皮の状態を悪化するとフケの大量発生などにつながる可能性もあるため、早寝早起きなどの規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
毎日の食生活を改善しよう
フケの発生を抑え薄毛を予防するためには、炭水化物や脂質、またビタミンやミネラルなど栄養バランスの良い食事を取ることがとても大切です。
特にビタミンB2には新陳代謝を活性化し血液の循環を促す働きがあるとされており、さらに抗酸化作用血管を拡張作用があるビタミンEもしっかりと毎日の食事から取り入れることをおすすめします。
一方で刺激の強すぎる香辛料を使った料理や砂糖が使われた甘いお菓子などは、過剰摂取すると皮脂の分泌異常や角質化異常の引き金になるためできるだけ控えるようにしましょう。
また女性の中にはスリムな体型を維持しようとして無理なダイエットを行う方も多くいますが、これもNGです。
無理なダイエットは栄養不足やホルモンバランスの乱れを招き、頭皮環境の悪化や抜け毛にもつながるため絶対にやめるようにしましょう。
自分の頭皮の特徴を知っておこう
自分の頭皮が乾燥肌か脂性肌か知っておき、自分に合うヘアケア方法やシャンプー選びをすることもフケ予防にはとても重要です。
フケ対策は、乾燥性のフケの場合は頭皮の乾燥を防ぎ保湿することが非常にですし、脂性のフケは皮脂分泌量をできるだけ減らし、頭皮トラブルを起こす原因となる雑菌の繁殖を抑えることが非常に大切です。
シャンプーのしすぎに注意しよう
体の中でも特に新陳代謝と皮脂分泌が頭皮は、常に清潔に保つように心がけることが最も重要です。
しかし1日に何回もシャンプーするなどのヘアケアかえって逆効果となる場合も多いため、シャンプーは多くても1日2~3回ほどに留めておくと良いでしょう。
また頭皮の状態に合ったシャンプー選び、頭皮にできるだけ負担をかけないよう洗うことも大切です。
フケが気になる場合には、フケ対策専用の薬用シャンプーが効果的ですが、普段は頭皮への刺激が少ないアミノ酸系シャンプーやノンシリコンシャンプーなど刺激の少ないシャンプー剤を選ぶと良いでしょう。
さらにシャンプーする際には指の腹で優しくマッサージするように洗い、シャンプーを残さずなおかつ頭皮に必要な皮脂まで奪わないように、ぬるめのシャワーでしっかりすすぐことが重要です。
またシャンプー後の自然乾燥は、かえって頭皮から水分を奪い雑菌が増える原因となるため、できるだけ早くドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。
フケが気になる場合は早めの対応が重要
特に女性のとってフケや薄毛の悩みというのは、なかなか人には相談しにくいものですよね。
睡眠不足などの生活習慣の乱れ、ストレスなどによる血行不良や日々の食生活なども頭皮環境を悪化させフケの原因になると言われています。
フケは頭皮の細菌の増殖を促し、頭皮の嫌な臭いや炎症のの元になるため、できるだけ早めに何らかの対策をする必要があります。
フケが出るからといってすぐにそれが抜け毛や薄毛につながるわけではありませんが、そのまま放置しておくと頭皮環境の悪化につながり、ゆくゆくは薄毛になる可能性もあるため十分に注意が必要です。
毎日ちゃんとシャンプーをして髪を清潔に保っているにも関わらず、フケが出たり頭皮がかゆくなどの症状に悩まされている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてケアしてみてくださいね。
ただし頭皮が炎症を起こしているなど明らかに異常が見られる場合は、早めに皮膚科などを受診することをおすすめします。