女性の薄毛

この縮れ毛は何?更年期女性に起こる薄毛や髪質変化の原因と対処法を伝授します!

若い頃は自慢のストレートだったのに…

いわゆる更年期に入ってから、やたらと縮れ毛が見られるようになり、髪のうねりも気になる。

一体、私の髪に何が起こっているの?

そんな髪質変化の原因を知りたいあなた。

詳しくその原因をご紹介するとともに、対処法もお教えしますよ。

是非参考にして、髪質改善を目指しましょう!

縮れ毛や髪のうねりの原因とは?

更年期に差し掛かってきた…

この年齢こそが、髪質を変化させてしまう原因なのです。

おおよそ4つの理由が考えられます。

①毛穴の形状の変化

髪の毛が生えているので、実感がないかもしれませんが、実は顔の肌と髪が生えている頭皮はつながっており、一枚皮なのです。

すると当然、顔のお肌がたるむのと同じように、頭皮もたるんでいきますよね。

重力に負けて頭皮が下がることで、毛穴の形状も変わり、髪の生え方も変わってくるわけです。

それゆえに髪が縮れたり、うねってしまうのです。

②更年期によるホルモンバランスの変化

更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少していきます。

早い人だと、30代後半から、遅くとも40代には減少が始まると言われています。

実は、このホルモンが分泌されているからこそが女性らしさを保つことができ、髪に成長を促してハリやコシ、ツヤを出してくれるのです。

しかし減少していくと、髪の成長が遅くなったり、髪に栄養が行き渡らなってしまいます。

すると、健康な髪が生えにくくなる一方で、縮れてしまったり、うねった髪が生えてくるようになるというわけです。

もちろん産後の女性も、ホルモンのバランスが一気に崩れるため、髪質の変化が起こりやすいと言えますね。

③髪密度の低下

髪の外側と内側で、脂質と水分のバランスが崩れることにより、髪質変化が起こります。

特に水分量が減ると、髪のうねりが起こりやすいと言われており、その原因をたどっていくと、頭皮に行き当たるのです。

そう、年齢もともに肌の潤いが減少していくように、頭皮も乾燥しやすくなります。

すると保湿力が弱くなり、髪の水分量が減り、うねり出すのです。

④髪の内部にある「コルテックス」の細胞変化

髪のキューティクルの内側に、コルテックスという繊維状のタンパク質の層があります。

ヘアカラーやパーマは、これに働きかけを行うのです。

長年、そのような薬剤によるカラーやパーマを繰り返していると、コルテックスが傷んで凸凹になり、髪を縮れさせたり、うねらせる原因となるというわけです。

以上のような要因で起こった髪質変化は、生まれつきのくせ毛とは違います。

縮毛矯正をすれば解決するわけではなく、返ってそのような薬剤による処置を行うと、髪に負担がかかり、より一層ツヤもなくなり、ごわついてしまいます。

では、更年期の髪質変化は、どのように対処すれば良いのでしょうか。

次にご紹介します!

髪質を改善するには?

肌のケアをするのと同じ感覚です。

ただ単に化粧品を替えれるでけで良いわけではなく、美顔ローラーを使ったり、生活を見直したりと様々なアプローチをする方がいらっしゃいますよね。

髪も同じです。

では、具体的にお話ししますね。

①シャンプーを替える

先にお話しした通り、更年期に差し掛かると頭皮ケアを大切にしないといけません。

多少高価になっても、年齢に合ったシャンプーに替えて、毛穴にたまった汚れや垢を取りつつも、保湿力も保ちたいですね。

また、髪の洗い方も重要ですよ。

まずは、シャンプーを使わずに、シャワーのお湯で予洗いを念入りに行ないます。

その後、シャンプーを適量手に取り、しっかりと泡立ててから、髪の根元にまんべんなく付けます。

爪を立てずに、指の腹を使って、マッサージするように洗います。

最後は、しっかり洗い流せば終了です。

いきなり爪を立てて、ゴシゴシ洗いは厳禁ですよ!

②ヘアカラーやパーマを見直す

これまた前章でお話ししましたが、繰り返し行ったカラーやパーマは、髪の表面だけではなく、内部にまでダメージを与えています。

縮れ毛やうねりと言った髪質の変化だけではなく、後々薄毛の原因にもなりかねません。

気付いた今がチャンスです!

まずは、市販品の白髪染めは薬剤が強いので、止めることをお勧めします。

その上で、美容師さんと相談して、髪や頭皮に負担のないカラーやパーマに変えてみたり、または、ヘアマニキュアに替えたり、カラートリートメントや、白髪の量が少なめなら、白髪隠しを使ってみても良いですね。

③頭皮マッサージを行う

簡単なセルフマッサージをご紹介します。

まずは、手の平を使って耳の上、ハチの上、頭頂部の順番でマッサージします。

次に指の腹で、襟足から頭頂部に向かって、ゆっくり押し回していきます。

更に耳回りをマッサージをし、最後に拳で耳からデコルテまでリンパを押し流せば、終了です。

マッサージの際に、育毛剤を付けても良いですね。

④シャンプー後の髪の乾かし方を見直す

実は、髪が濡れた状態が一番ダメージを受けやすいと言われています。

もちろん、タオルでごしごし拭くのはNGですし、逆に自然乾燥だから良いかというわけでもないのです。

なかなか頭皮が乾かないため、雑菌の温床となり、かゆみや炎症の原因となります。

ですから、一刻も早くドライヤーを使って乾かすのがベストなのです。

具体的な方法としては、髪を持ち上げ、根元を乾かすことを心掛けます。

長時間ドライヤーの熱が一ヶ所に当たり続けることは良くないので、まんべんなく場所を変えつつ、ドライヤーをかけていきますよ。

頭皮が完全に乾けば、自然に髪にも乾燥が伝わり、どんどん乾いていきます。

最後は冷風で頭皮と髪をクールダウンさせることで、髪のツヤも出せます。

⑤生活習慣を見直す

髪は、夜寝ている間に成長すると言われています。

しっかりと髪の成長ホルモンを出させるためには、充分な睡眠時間とその質が重要ですね。

未消化のものが胃袋に残っていると、血液が食べ物の消化に使われ、頭皮にまで血液が回ってこなくなります。

すると、せっかくのチャンスも台無しです!食事は、睡眠の3時間前までに済ませておくのが理想です。

また、その食事もバランスが大切ですよ。

髪のために亜鉛や鉄などミネラルが必要とよく聞かれると思いますが、それだけでは充分ではありません。

髪の主成分であるケラチンは、タンパク質に含まれているアミノ酸の一種です。

髪のためには、質の良いタンパク質も摂る必要があります。

これだけ摂れば良いと考えずに、様々な種類のタンパク質に、ビタミン・ミネラル、エネルギー源になる炭水化物とバランスを考えた献立にしたいですね。

そして最後に、質の良い睡眠を取るためには、日中の運動も大切です!

また、髪の成長には、ストレスをためないことも重要ですしね。

体を動かす習慣もつけたいですね。

⑥トリートメントを行う

髪の広がりを抑え、ツヤを出してまとまりやすくするためにも、トリートメントは大切です!

毎日する必要はなく、週1回でも時間のあるときに行いたいですね。

また、トリートメントの種類によっては、髪の内部にまで浸透し、凸凹になってしまったコルテックスを強化してくれる作用が含まれているものもありますよ。

是非、トリートメントを活用して、縮れ毛やうねり対策をしましょう!

案外、あなた自身でケアできることがあるとお気付きになったと思います。

さて最後に、美容師さんは、言わずと知れた髪を扱うプロです。

更年期を迎えて、縮れ毛やうねり等の髪質変化を感じたなら、相談してみるのも良い手ですね。

年齢に合ったシャンプーはないか?

ダメージを受けた髪に適したヘアカラーやパーマをないか?

また、カットの際も変化してしまった髪質を目立たなくするような方法があります。

例えば、表面にレイヤーを入れることで、クセを目立たなくし、気になる髪のボリュームもアップさせることができます。

実は、ロングでレイヤーを入れない方が、その重みでクセが目立たなくなるように思われるかもしれませんが、返って水分の行き届いていない毛先がパサついて広がり、よりクセを目立たせてしまうのです。

案外思い込みってありますよね。

ですから、まずは更年期の縮れ毛やうねりと言った髪質の変化は、くせ毛ととは違う!ということを、認識して。

地道ですが、あなた自身で出来るケアや生活習慣の改善を行いつつ、時にプロを身方に付けて、髪質改善を目指してみませんか。