寒い冬はお鍋を食べたくなる季節ですね。
おでんに、ラーメン、美味しい料理のそばにはいるもあの優秀食材がいてくれます。
そう、『かつおぶし』です。
髪の毛の主成分はたんぱく質。
たんぱく質を摂る為に頑張ってお肉やお魚を食べなくちゃと思っている方も多いでしょう。
でも、あまり食べられないという方必見!
実はかつおぶしでもたんぱく質を補うことができると考えられています。
かつおぶしはただ美味しいだけではないのです。
かつおぶしの栄養素
鰹を乾燥させカビ付けをし発酵させたものがかつおぶしですが、この工程により水分が減り栄養素が凝縮されます。
かつおぶしはたんぱく質を豊富に含む食材です。
更に身体に必要な必須アミノ酸全9種が含まれている「必須アミノ酸マスター」。
そのアミノ酸の中には、育毛促進に効果が期待されるものもあります。
かつおぶしにはメチオニンというアミノ酸が含まれており、肝臓でシステインという物質に生成されます。
自然界にはL-システインという名前で存在しています。
聞いたことがあるでしょうか?
効能としては体の代謝を促したり肝臓の解毒作用、抗酸化作用があると言われています。
髪の育成にもそれは繋がってくるのです。
サプリメントでL-システインを摂取するか、かつおぶしからメチオニンを取り入れ体内で生成するか、あなたならどちらを選びますか?
豊富に含まれるのはアミノ酸だけではありません。
ビタミンB6は亜鉛の働きを助け、髪の主成分であるたんぱく質の合成に必須です。
ビタミンEやカルシウムなどのほかに、血行を良くするとされるナイアシンも含みます。
かつおぶしを使い切る
かつおぶしは魅力的な点が多すぎて、語り切れません。
おにぎりの具になったり、お出汁を取ったり使い道は様々です。
かつおぶし自体を食べられる料理なら余すことなく栄養素を摂取できると感じますが、お出汁を取るのに使い残った「だしがら」をそのまま捨てていませんか?
出汁を取った後のだしがらには約8割のたんぱく質が残っているとされています。
それならば捨ててしまうのはもったいない。
是非だしがらも使い切りましょう。
《だしがらの美味しい使い方》
*ふりかけにする
お醤油などでお好みの味付けをし、フライパンで乾煎りしてふりかけにする。すりごまを混ぜると風味も栄養面強化にもアップ。冷凍も可能です。*細かくして混ぜる
ハンバーグやかき揚げ、チャーハンに混ぜてしまってもいいですね。細かく刻みにくい場合は一旦冷凍するとパラパラになりやすいのだそう。お好み焼きの中にだしがらを混ぜ、出来上がったお好み焼きに更にかつおぶしをかけるとダブルで食べることもできますね。から揚げに衣をつける段階でだしがらも混ぜるとカリカリに揚がり味わいもアップ。*和え物
和える相手は様々。マヨネーズ・明太マヨ・ポン酢・梅肉などなど色々試してみるのも楽しいですね。かつおぶしとチーズも相性がいいです。チーズを使う料理で合わせて使うのも一つ。ちょっとしたご飯のお供に一品、毎日違う味付けで出すこともでき便利です。サラダの上にパラパラとかけ和風ドレッシングで召し上がるのも美味しいですね。
凄いのはかつおぶしだけじゃない
かつおぶしに限らず、乾物というのは水分が飛んで凝縮されうまみも栄養素も高く優秀食材が多いです。
基本的に、水分が抜けることで可食部の割合から取り入れることのできる栄養素が増えるという考え方もあります。
干す工程で増す栄養素やうまみがあるものもあります。
柔らかいものも少ないので「よく噛む」という点でも身体にはありがたいですし、保存が効くのでパントリーにストックしておくことが可能。
味付けは和風でも洋風でも楽しめます。
干ししいたけ
⇒ビタミンDも豊富でカルシウムの吸収を促すとされる。
きくらげ
⇒カルシウム・マグネシウム・鉄・ビタミンD・食物繊維独特なぬめりは滋養強壮・老化防止作用があるとされる。
高野豆腐
⇒カルシウム・マグネシウム・亜鉛・鉄などのミネラルが豊富。
切り干し大根
⇒カリウム・カルシウム・鉄・食物繊維を含む。
するめ
⇒良質なたんぱく質を多く含む、塩分と、硬いので消化不良にご注意。
海苔
⇒カルシウム・マグネシウム・鉄・カロテン。カロテンは皮膚や胃腸の粘膜を健康に保つとされる。
プルーン
⇒カリウム・鉄。乾果の中でもトップクラスのカロテンを含む。
市販の出汁の素でもいいの?
スーパーで売っている顆粒の出汁の素がとても美味しいし使いやすいですよね。
確かに、忙しい人はいちいち出汁を取っているもの手間になり、こういった商品は助かります。
出汁の素の種類とは様々で、天然素材を使っていたり、添加物の使用・無使用、顆粒ではなくだしパックなども最近は多いですね。
決め手は原材料だと思います。
よく目にする「調味料(アミノ酸等)」はグルタミン酸ナトリウムといううま味調味料です。
先ほど話したアミノ酸とは全く別物の添加物です。
これが入っていることにより、癖になるほど美味しいと感じる魔法の調味料なのです。
色々と問題視される点があるのはご存じの方も多いでしょう。
出汁の素を買う際も、原材料を是非一度ご覧ください。
原材料に使われている量が多い順に先頭から書かれているものです。
うま味調味料が先に書かれているか、かつおぶし粉末が先に書かれているか、どちらを選びますか?
便利になり、長期保存が効くようになり、腐りづらくなり、添加物は完全に悪いものとも言い切きれず、私たちが添加物の恩恵を受けて生活しているのは確かです。
ですが、メリットもデメリットも、知っているのと全く知らないのとでは大違いだと言えるでしょう。
出汁じゃなくてもスープでも
かつおぶしの出汁だけではなく、洋風の味付けであれば鶏ガラスープが思い浮かびます。
実は鶏がらスープも栄養満点。
ミネラルも含まれコラーゲンはコシのある髪を作り出すためにも必要ですね。
韓国ではサムゲタンのような丸鶏を煮込んだスープがあります。
韓国の方に綺麗なお肌の方が多いのは、キムチのような発酵食品や栄養満点なスープで効率よく栄養素を摂取しているのも要因の一つなのでしょうか?
自宅で鶏ガラスープを作ることは手羽先や手羽元を使えば可能だと思います。(ガラが売っていれば勿論それでも)
鶏肉はたんぱく質が豊富です。
野菜も沢山入れて温かい料理を食べれば身体も温まり一石二鳥。
できれば塩分は控えめに。
これも、市販の「鶏ガラスープの素」ではなく「自家製鶏がらスープ」の話です。
さいごに
かつおぶしから鶏がらスープまで幅広いお話になりましたが、こんなに優秀な食材がこんなに身近にいたとは驚きですね。
身体に良い、すなわち髪にも良い栄養が行きやすいということはわかりましたが、かつおぶしを食べてさえいれば抜け毛薄毛が改善されるというものでもありません。
日々の生活習慣・食生活の乱れ、それらの積み重ねが抜け毛に繋がることもあります。
長い時間をかけて老化してしまった血管や不足した栄養素を補い髪の毛まで届けることができるサイクルを取り戻すには、時間がかかるかもしれません。
何事も、すぐに結果が出ないものです。
とはいえ、限られた時間の中で一生懸命お出汁を取り続けるなんて大変…それがストレスになってしまってはとても残念ですね。
無理のない範囲で、出来るときにやってみる。
大変だったら休むでもいいのです。
頭の片隅に、「かつおぶしの魅力」を入れておいていただければ、幸いです。