先日、薬膳セミナーに行ったところ、「ドライフルーツが美髪にとてもいい」という勉強をしてきました。
数年前テレビを見ていたら、セレブの間でも「ドライフルーツ」が人気と話していたので、それ以来私も「ドライフルーツ」を意識的に摂るようにしていました。
今回姉の情報をもとに、「ドライフルーツ」について調べてみると、やはりかなり美髪に効果があることがわかりました!
今回はその「ドライフルーツ」の魅力について紹介します。
ドライフルーツとは?
ドライフルーツ(dry fruit)というのは和製英語で、正しくはドライドフルーツ(dried fruit)で、乾燥させた果物という意味になります。
昔は果物を太陽に当てて乾燥させる天日干しでドライフルーツにしていましたが、最近では機械で温風やガスを当てて乾燥させる方法、砂糖漬けにした後に乾燥させる方法や急速冷凍の後に真空状態で乾燥させるフリーズドライ製法というのも出てきました。
因みにドライフルーツはいつ頃から食べられたか知っていますか?
なんと紀元前数千年前なんです!
その頃は冷蔵庫なんてもちろんありませんから、せっかく確保した食べ物がすぐに腐ってしまうため、少しでも長く保存する必要がありました。
そこで、果物の水分を飛ばすことによって、カビなどが繁殖しにくくなり、長く保存することが可能だとわかったので、重宝されたのでした。
しかも、ドライフルーツにすることによって、果物の甘味が増し、ミネラルやポリフェノール、食物繊維などの栄養価が生の果物に比べ高くなります。
よく果物の皮の方が実よりも栄養価が高いと聞いたことがありますが、ドライフルーツは皮ごと乾燥できて、食べる時もそれほど気にならないので、栄養がまるごと摂れるのがうれしいですね。
ただし、全ての栄養価が高くなるわけではなく、ビタミンCなどはドライフルーツにすると減ってしまい、果物によっては葉酸などの値が減っている場合もあります。
あと、気を付けなくてはならない点は、カロリーが生の果物と比べて5倍くらい跳ね上がっているという点です。
美味しいからと言って食べ過ぎには注意が必要です。
また、原材料の欄に「砂糖」と書いてある場合、砂糖に果物を染み込ませてから乾燥させる方法で作られているため、砂糖を使用している分糖分が多くなっており、その分を考慮して食べる必要があります。
ドライフルーツはよく噛むことによって、満足感や満腹感が得られますので、少量を味わって食べるようにしましょう!
次に美髪にオススメのドライフルーツについて説明します。
乾燥なつめ
なつめは、原産が中国、西アジアで、中国では五臓の働きを助ける大切な果物として「1日3粒食べれば老いることはない」ということわざがあるほどです。
かの有名な楊貴妃もこのなつめを美しさを保つために1日3粒食べていたそうです。
アンチエイジング効果だけでなく、冷えや女性特有の疾患などの漢方薬に使われるほど効果のあるドライフルーツで、日本でも平安時代に薬として摂っていたと言われています。
乾燥なつめに含まれる「パントテン酸」は、精神を安定させたり、ストレスを緩和する効果があり、代謝を高める効果もありますので、ビタミンCの働きを助け、美肌、美髪に導いてくれます。
特にカフェインやアルコールをよく摂る方は、この「パントテン酸」が不足しがちですので、乾燥なつめで補うのもいいですね。
また、乾燥なつめには、育毛に不可欠な「亜鉛」が含まれています。
髪や肌のターンオーバーの促進や髪の新陳代謝に必要な成分で、健康的な髪の毛を維持していく効果が期待できます。
乾燥なつめに含まれる「鉄分」はなんとプルーンの1.5倍で、貧血予防だけでなく、全身に酸素や栄養素を行き渡らせる働きがあり、結果として潤いのある髪に導いてくれます。
さらに、乾燥なつめには「葉酸」が含まれており、血液を作り出し、「鉄分」の吸収をよくする効果があります。
「食物繊維」と「サポニン」も含まれていますので、便秘を解消することにより、腸内環境を整え、より栄養分を体に行きわたらせることで、美髪の効果を高めます。
「サポニン」には、中性脂肪やコレステロールを抑制する働きなどがあり、ダイエットにも効果的です。
いつ食べるのがいいかというと、乾燥なつめには安眠の効果もあるため、寝る前に摂るのがオススメです。
一日の摂取量は10粒以下となっていますが、砂糖漬けの方法でドライフルーツにされている場合には、糖分の摂りすぎに注意しましょう。
食べ方としては、そのまま食べてもいいですし、味が苦手な場合は、お湯に生姜となつめを入れてお茶にして飲んだり、スープに入れるものいいですね。
レモンをかけてすっきり食べるのもオススメです。
私はそのまま食べるのがちょっと苦手なので、杜仲茶に入れて飲んでいます。
お茶に入れるとぐっと飲みやすくなります。
あとは、乾燥なつめの間にくるみが入っているものをおやつとして食べていたら、体調が良くなってきたので続けています。
乾燥なつめにはこれだけアンチエイジングや抗酸化作用の成分がたっぷり入っていますので、ご自身に合った方法で工夫して取り入れてくださいね。
クコの実(ゴジベリー)
「クコの実」といってもピンと来ないかもしれないのですが、杏仁豆腐の上に乗っている赤い実といえば、わかる方もいるのではないでしょうか?
「クコの実」は、なんと100種類以上の栄養素を含むスーパーフードとして、米国では「ゴジベリー」としてセレブの間で話題になったドライフルーツです。
ミランダ・カーが食べていることでもブームになりましたよね。
中国では「不老長寿の薬」と言われ、クレオパトラや楊貴妃も毎日食べていたと伝わっており、漢方薬にも使われています。
日本では平安時代に主に薬として使われていたそうです。
クコの実には、「ベタイン」という保湿成分が含まれており、肌や髪の健康を保つ働きがあります。脂肪燃焼をサポートする働きもあるので、ダイエットにも効果的です。
「ビタミンC」はなんとオレンジの500倍も含まれており、抗酸化作用によるアンチエイジング効果が期待できます。
さらに、アミノ酸やビタミンCの吸収率を高める働きのある「ルチン」が含まれており、肌や髪に潤いを与えてくれます。
食べる量は1日10粒程度がよいとされていますが、レーズンより少しカロリーが高めなので、食べ過ぎには注意しましょう。
食べ過ぎると鼻血などの症状が出る場合がありますので注意が必要です。
クコの実はそのまま食べてもおいしいですし、ヨーグルトやスープなどのお料理、お酒に入れてもOKです。
ミランダ・カーは、スムージーに入れて飲んでいるそうです。
熱を加える際には、ビタミンCやルチンなどが失われないように、仕上げに入れてください。
ドライフルーツって自宅でも作れる?
ドライフルーツは自宅でも作れます。
自宅で作るメリットは、砂糖を使わず本来の果物の甘味を活かしたり、添加物を使用しないため、安全なものを食べられるということです。
ただ、日本は湿気の多い国ですので、天日干しの場合は空気の乾燥している冬がオススメです。
天日干し
天日干しネットや平らなザルにスライサーなどで薄く切った果物を並べ、太陽に当てて乾燥させます。
天日干しネットは100均などでも売っているようです。
太陽が当たっている間、何度か裏返します。日が沈んだら家の中に入れて、これを2週間ほど繰り返します。
オーブン
果物を5mmくらいにカットします。
オーブンの天板にクッキングシートを敷き、カットした果物を並べ、予熱なしで100度で1時間焼き、裏面を30分加熱します。
まだ水分が残っていたら更に加熱します。
電子レンジ
耐熱皿にクッキングシートを敷き、1分ずつレンジから取り出し、都度クッキングシートを変えて、水分が抜けるまで繰り返します。
上記の方法は手間がかかりますので、ドライフルーツメーカーを使うのもオススメです。
3,000円~5,000円程度で購入でき、カットしたフルーツを並べるだけでできるので、お手軽で便利です。
フルーツだけではなく、干し野菜にも使えます。
できたドライフルーツは、真空容器に食品用の乾燥剤を入れて保管してください。乾燥剤は100均にも売っています。
まとめ
今回は「ドライフルーツの持つパワー」について紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
古来より食べられてきた「ドライフルーツ」は、美髪にとてもいいとわかっていただけたのではないかと思います。
手軽に摂れて美味しいので、是非活用して美しい髪を手に入れていただけたら嬉しいです。