薄毛になる原因としては、加齢や不規則な生活習慣、またストレスなどが挙げられますが、実は私達が日常的に飲んでいるコーヒーが薄毛を促進している可能性があるということをご存知でしょうか。
そこで今回は、コーヒーを飲み過ぎると薄毛を引き起こす原因や、コーヒーに含まれているカフェインを摂取することのメリットやデメリット
、薄毛予防しながらコーヒーを飲むためにはどのようにすればよいのかなどについて詳しく見ていきます。
Contents
コーヒーを飲むと薄毛になる?その理由とは?
・飲むと体が冷えるため
コーヒーの利尿作用により、飲むと体が冷やすくなります。
体が冷えると頭皮の血行が滞り、毛乳頭の毛細血管から摂取した栄養素が頭皮まで行き渡らなくなるため、髪の成長が妨げられ抜け毛や薄毛の原因となります。
特に冷たいアイスコーヒーは、血行不良や代謝機能を低下させる引き金となるため注意が必要です。
・睡眠不足を招くため
コーヒーに含まれているカフェインには覚醒作用があるため、寝る前に飲むとなかなか寝付けなかったり、睡眠の質が低下して朝すっきりと気持ちよく起きられなくなってしまうことがよくあります。
髪の成長には、就寝中に分泌される成長ホルモンが重要な役割を担っています。
脳の下垂体から分泌される成長ホルモンは、睡眠不足になると分泌量が減少するため、髪の成長を阻んだり頭皮環境の悪化にもつながります。
・糖分の過剰摂取につながるため
砂糖やミルクをたっぷり入れた甘いコーヒーが好きという方もいると思いますが、実は砂糖は体内でビタミン類やミネラルを消費してしまうため、髪の成長に必要な栄養素が不足してしまう可能性があります。
また白砂糖には体を冷やす作用もあるため、やはり頭皮の血流不足の引き金となってしまいます。
・ミネラルである亜鉛の吸収率が低下するから
コーヒーに含まれているカフェインには、亜鉛の吸収を抑える性質があります。
ミネラルである亜鉛は髪の必要に欠かせない栄養素のひとつであり、髪の主成分であるたんぱく質のケラチンを合成するために必要な成分でもあります。
ですから体内で亜鉛が不足すると、抜け毛が増え薄毛が進行する可能性が高くなります。
特に貧血に悩んでいる女性は、コーヒーを飲み過ぎると鉄分や亜鉛などミネラルが足りなくなり症状が悪化するため、注意する必要があります。
コーヒーに含まれているカフェイン摂取のメリットやデメリットとは?
ここではコーヒーに含まれているカフェインのメリットやデメリットについて具体的に見ていきます。
・カフェインのメリット
①デトックス効果
カフェインには利尿作用があるため、体内の余分な水分や老廃物などの不要なものを体外に排出して浄化してくれます。
不要物が排出されれば血液の流れもスムーズになるため、頭皮への血行が促進され、髪の成長に良い影響を与えて薄毛を防いでくれます。
②リラックス効果によるストレスの軽減
仕事の休憩時間や自宅でのリラックスタイムにコーヒーを飲むと、気持ちがリラックスしてストレス発散にもつながると言われています。
最近の研究によると、コーヒーの独特の香りには脳内のアルファー波を刺激する効果があり、そのことによりリラックスした状態になれるということがわかってきています。
人間の体は強いストレスを感じると、自律神経やホルモンバランスが乱れて血行が悪くなります。
血行不良に陥ると頭皮や髪に栄養が届かない状態となり、抜け毛や薄毛などの症状が起こる場合があるため注意が必要です。
・カフェインのデメリット
①空腹時に飲むと胃を荒れる場合も
コーヒーは元々刺激が強い飲み物であるため、空腹時などに飲むと胃が荒れてしまう可能性があります。
特に普段から胃が弱かったり、あるいは胃酸過多の症状のある方は胃が荒れやすいため注意が必要です。
胃が荒れてしまい働きが弱くなると、消化機能や腸の栄養吸収機能が低下するため体が栄養を吸収しにくくなり、頭皮にも髪の成長に必要な栄養素が行き届きにくくなってしまいます。
②自律神経の乱れが起こる
カフェインを過剰摂取し続けると、自律神経の交感神経の働きが活発になるため、常に興奮状態となり心拍数の増加や血圧の上昇が見られます。
このような状態が長く続くと、交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまい、血流にも悪影響を与えて薄毛につながることがあります。
コーヒーは一日に何杯までなら大丈夫?
コーヒー杯を約150mlとすると、だいたい3~5杯程度であれば体や髪の成長には悪影響を及ぼさないと言われています。
ただしカフェインはコーヒーのみに含まれているわけではなく、紅茶や緑茶、またエナジードリンクやチョコレートなどにも多く含まれています。
ですから他の飲み物とのバランスを考えながら、一日のコーヒーを飲む量を考える必要があると言えるでしょう。
薄毛予防のためにコーヒーを飲む際に注意すべきポイントとは?
以下では、コーヒーを飲んでも薄毛にならないようにするためにはどうしたら良いのかについて、詳しく見ていきます。
・ホットコーヒーをブラックで飲む
コーヒーに砂糖を入れたり、缶コーヒーをよく飲むという方も多いかもしれませんが、薄毛を防ぐためには、血液をドロドロして血流を悪化させる原因となる砂糖の摂取はできるだけ控えた方がいいでしょう。
また糖分には皮脂を過剰分泌させ、頭皮環境を悪化させる働きもあるため、くれぐれも注意が必要です。
さらに暑い夏などには、よくアイスコーヒーを飲むという方もいると思いますが、体を冷やし血流の悪化を引き起こす原因ともなるため、コーヒーはできるだけホットでブラックで飲むようにしましょう。
・就寝前には飲まないようにする
コーヒーは、飲む時間により薄毛を進行させる可能性が高くなるため注意が必要です。
就寝前はもちろんですが、特に睡眠の4~5時間前にコーヒーを飲むことは睡眠不足を招き薄毛につながると言われています。
これはコーヒーには脳の覚醒作用があり、その効果は飲んでから約4~5時間も続くとされているためです。
髪の成長と睡眠の質に大きく関わっており、睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌されなくなり、髪の成長の妨げとなってしまいます。
また神経が興奮すると自律神経に乱れが起こり、眠りたくてもなかなか寝付けなくなり、うまくリラックスできずに血流不足に陥ります。
成長ホルモンを正常に分泌させ髪の成長を促すためには、寝る前にはもちろん、夕方以降にはコーヒーを飲まないようにした方がいいでしょう。
過度な飲酒にも注意が必要
コーヒーの飲み過ぎと同様に、過度な飲酒は薄毛の原因となることがあるため注意が必要です。
アルコールは体内で分解される際に、アセトアルデヒドという有害物質を発生させます。
この物質には、薄毛の原因と言われている男性ホルモンのジヒドテストステロンを増加させる可能性があるため、くれぐれも注意が必要です。
またアセトアルデヒドを無害化するためには、髪の成長に欠かせないビタミン類などの栄養素が多く使われてしまうため、飲酒はほどほどにしておきましょう。
まとめ
コーヒーを飲むことやカフェインの摂取がすぐに薄毛につながるわけではありませんが、体を冷やしたり睡眠の質を低下させることが頭皮の血流の悪化につながり、それが抜け毛や薄毛を引き起こす原因となる場合もあるため、くれぐれも注意が必要です。
ただしコーヒーにはデトックスやリラックス効果も期待できるというメリットもあるため、一日に飲む量や時間帯を十分に考えてコーヒータイムを楽しむようにしましょう。