20年から30年前にブームになった朝シャンですが、今現在でもなお朝シャンをしている方が3割程度いるようです。
朝シャンをすると目覚めがよく、髪にシャンプーやトリートメントの香りを残したまま外出ができるのでとても良いとおもいますが、反対に朝シャンをすることで薄毛のリスクが上がってしまうという説もあります。
今回はなんで朝シャンってだめになったの?という素朴な疑問にお答えしようと思います。
朝シャンのメリット
夏場の寝汗を洗える
特に暑い夏場の寝汗は朝起きていい気分がしませんよね。
寝ているときの人の寝汗の量はコップ1杯分とも言われています。
そんなに大量の汗をかいてしまったら頭皮が臭いそうで心配。
ベタつきが気になる。といったことに悩んでしまいます。
しかし朝シャンをすることで、それら寝汗を一気に洗い流せ、嫌な臭いも防ぐことができます。
寝癖を直しスタイリングをしやすくする
寝癖はパーマの原理と同じです。
髪は塗れているときはキューティクルが某潤し柔らかくなります。
しかし乾いてくるとキューティクルが締りなかなか癖が落とせません。
寝癖も同じで寝ているときに寝汗などで髪が柔らかくなったところにあとがついてしまい、そのまま乾燥し寝癖になってしまいます。
この寝癖は髪を完全に濡らさなければ直せません。
また根本も頭皮に張り付いてしまい、そのままブローをしてもなかなか思い通りにふんわりとしたボリュームは出せません。
朝シャンをするとこうした寝癖や根本に張り付いた癖を直してくれ、その後のブローもうまく行きやすいです。
美容室でもシャンプーってありますよね?
そのシャンプーは汚れを落とすためと、もう一つはお客様の髪の癖を解すために行います。
なので美容の観点からすると朝シャンはとてもメリットだらけなのです。
朝からサッパリとし目覚めが良い!
寝起きは体温が冷えやすくまだ寝床から出たくない気持ちで一杯になります。
しかしアシャシャンする際頭部からシャワーを浴びると眠気眼でもパッと目覚めます。
洗面所のシャワーで頭部のみを洗うのも良いのですが、シャワー室でしっかり体全体をシャワーすると朝のすっきり感が違います!
血行が良くなる
女性は低血圧で冷え性の方が多いですが、朝シャンをすることで頭部が温められ血流を促すことができます。
血流がよくなることで薄毛予防にも効果的です。
また冷え性改善にも期待できます。
シャンプーのいい香りを残すことができる
髪は女性の命、髪は女性の象徴といえるほど女性にとっては気になるものです。
それが寝汗や皮脂などの臭いまみれ担ってしまうのは女性としてどうなのでしょう。
女性らしさを一番感じさせるのは女性の髪の香りです。
朝シャンをすることでシャンプーの香りを一日中残すことができ、さらにその香りは清潔ささえ感じさせてくれます。
早起きになる
朝シャンのデメリット
皮脂の過剰分泌につながる可能性
もし自分が夜もシャンプーをしていてなおかつ朝もシャンプーをし、一日2度シャンプーをしてしまっていたらそれは皮脂の過剰分泌につながる恐れがあります。
一般的に使われているシャンプーは洗浄力の高い洗浄成分が使われており、根本の奥までシャンプー成分が浸透し根こそぎ皮脂などを洗い流してしまいます。
それを一日2回繰り返してしまうと、常に頭皮の皮脂が足りないと体は感じてしまい、それを補おうと余分な皮脂の分泌を促してしまいます。
するとシャンプー後の皮脂分泌の際に通常よりも過剰に皮脂が分泌され、何度も洗髪をしているにも関わらず常にベタついた頭皮環境を作ってしまう恐れがあります。
皮脂の過剰分泌は頭皮の健康上よくありません。
常在菌や雑菌、真菌の過剰繁殖に繋がり皮膚炎から脱毛症の恐れがあります。
外部からの紫外線や雑菌の侵入をたやすく許してしまう
朝シャンをしてその後はお仕事などで外出される方も多いことでしょう。
しかし朝シャン後は頭皮の皮脂が十分に分泌されていません。
皮脂が頭皮を保護するまでの分泌にかかる時間は約3時間程度かかります。
そのため朝シャン後すぐに外出をしてしまうと、頭皮の皮脂が十分分泌されていないため頭皮が無防備の状態です。
そんな無防備の状態で外へ出ると紫外線や雑菌の影響を頭皮や髪がダイレクトに受けてしまう恐れがあります。
朝のみのシャンプーだと枕にはその日の雑菌がたくさん
夜はそのまま寝て朝シャンのみの方も頭皮環境を乱しやすい危険性があります。
外出先から帰宅した際頭皮や髪の毛にはその日受けた汚れや菌がたくさんついています。
そのまま就寝してしまうと、寝ている間に頭皮や髪からホコリや菌などが枕へ移ってしまいます。
毎日枕を洗っていれば良いのですが、そうでない場合はその枕には大量の汚れと雑菌がいることが考えられます。
するとその枕を使うたび頭皮環境が乱れ皮膚炎や脱毛症を引き起こしてしまう恐れがあります。
寝坊したときシャンプーの洗い残しが危険
朝シャンをするときはしないときよりも時間がかかるためある程度早起きは必須です。
朝シャンの習慣が定着しているときほど朝シャンをしないで外出するというのは気持ち的に嫌なものです。
そのためもしも寝坊などをしてしまい急いで朝シャンしてしまうとシャンプー剤の洗い残しが発生してしまう恐れがあります。
シャンプー剤の洗い残しは皮膚炎や脱毛症のリスクを高めてしまいます。
まとめると薄毛のリスク
これらをトータル的に考えると中途半端な朝シャンはかえって薄毛のリスクを増してしまう恐れがあります。
工夫すれば朝シャンも大丈夫
朝シャンは2〜30年前に流行りました。
当時のなごりから今でも朝シャンを続けている人も多いことでしょう。
それだけ長い間続けていればやめることなんて出来ないと思います。
そこで健全に朝シャンをして皮膚炎や脱毛症など頭皮トラブルをなくす朝シャン方法をご紹介します。
湯洗で朝シャン
よるシャンプーをしていればわざわざ朝もシャンプー剤をつける必要はありません。
そのため湯洗だけで朝シャンを終わらせてしまいます。
湯洗だけですと頭皮には程よく皮脂が残り寝ている間の汗や嫌な匂いはきれいに落とせます。
またシャンプーの残りの香りを楽しみたいならシャンプーの代わりにトリートメントを毛先の方につけておけば良いでしょう。
頭皮に優しいアミノ酸シャンプーで朝シャン
どうしても朝シャンにシャンプー剤を使いたいというのであれば、洗浄力の優しいシャンプーをおすすめします。
アミノ酸シャンプーは頭皮や髪の毛の成分と似た成分で出来ており洗浄力も通常のシャンプー剤に比べれば優しいです。
そのためシャンプー後も適度な皮脂量を頭皮に残してくれます。
アフターケアに女性用育毛剤や皮脂と似た成分のオイルをつける
朝シャンのアフターケアとして女性用育毛剤や頭皮の皮脂と似た成分のオイルで頭皮ケアをすれば朝シャン後のすぐの外出のとき安心です。
また育毛剤を朝シャン後つけることで今後の加齢による髪質の変化や薄毛予防にも効果的です。
まとめ
朝シャンが習慣化している方に朝シャンは頭皮環境を乱す恐れがあるから今すぐにやめろと言ってもおそらくやめないでしょう。
それは朝シャンのメリットもたくさん知っているからです。
そのため朝シャンをやめろとは言いませんが、リスクのことも考えて朝シャンを工夫して続けていければと思います。