ヘアケア

薄毛の女性にガンが少ないってホント?

世の中には色々な噂があります。

若白髪の人は薄毛になりくいとか、太っていると薄毛になりやすいなど、髪の毛や薄毛に関しても実に色々な噂が飛び交っています。

薄毛の人はガンになりにくい、という噂もそのひとつです。

薄毛は目に見える症状なので、それがガンになりにくいという指標になるなら知っておきたいですよね。

今回は、薄毛の人はガンになりにくいというのは本当なのか、その根拠などを調査しましたので詳しくご紹介していきたいと思います。

薄毛の人はガンにならない?

薄毛の人はガンにならない、という噂は昔から囁かれていました。

しかし、明確な科学的根拠がない都市伝説のようなものでした。

ですが、近年アメリカの大学の研究で「薄毛の人はそうでない人に比べてガンになりにくい」という事実が発表されました。

研究をおこなったのは、アメリカのワシントン大学。

1861年にできたアメリカの西海岸で1番古くからある、歴史ある大学です。

ノーベル医学・生理学賞受賞を受賞した人が3人も卒業した大学でもあります。

そんなワシントン大学の研究チームが、2,000人の男性へ調査を行った結果、「薄毛ではない人は薄毛の人と比較するとガンの発症率が30%〜50%も高い」ということがわかりました。

しかも、若くから薄毛の人、家系的に薄毛の人はさらにガン発症率が低いんだとか。

両親や祖父母も薄毛で、自分も若いうちから薄毛という悲しい事実でも、ガンになりにくいと聞くと希望が差しますね。

もっともなりにくいというだけで、ならないというわけではないので普段の生活週間や食事にも気をつけて過ごしましょう。

薄毛と男性ホルモンの関係

では、なぜ薄毛の人はガンになりにくいのでしょうか?

それには男性ホルモンが関係しているのではと思われています。

調査対象になったのは40歳〜47歳の男性。

2000人の男性を調査した結果になります。

その結果から、男性ホルモンが抜け毛を抑えているのではないかということがわかりました。

男性ホルモンである、テストステロンが薄毛の抑制に効果を発揮しているということですね。

この男性ホルモンの量は人によって、体内分泌量が違います。

さらに薄毛の原因は、男性ホルモンだけではありません。

病気や生活習慣、食生活、ストレスなども多く関係してきます。

ストレスで薄毛になった人とガンの関係は明らかにされていません。

あくまでも、「男性ホルモンの分泌が多いせいで薄毛になった人」がガンになりにくいという結果です。

それを判断するのに、遺伝があります。

両親や祖父母など、代々薄毛の傾向がある人は、男性ホルモンの分泌量が遺伝的に多いと思われますので、判断材料になりますね。

また若い頃から薄毛の人は、テストステロンの量が一般的な男性よりも多いと言われていますので、

・若い頃から薄毛
・代々薄毛

の人はガンになりにくいんですね。

薄毛女性とガンの関係は?

先程もご紹介しましたが、調査対象になったのは男性のみ。

40歳〜47歳の男性に限られていました。

そして発症率を調べたガンは前立腺がんのみ。

では、女性の薄毛はガンと関係ないのでしょうか?

テストステロンは男性ホルモンと呼ばれていますが、男性だけに分泌されるホルモンではありません。

女性にも男性ほどではありませんが、分泌されています。

現代女性は昔と違って、仕事や社会で男性と同じように活躍している人がたくさんいます。

そんな環境に長く身を置くと、男性ホルモンの分泌も増える傾向にあります。

「バリバリのキャリア女性にヒゲが生える」という話を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?

男性と同じ社会で生きていくために、ストレス耐性を高めなければいけなくなります。

すると、脳が自己防衛のために男性ホルモンの分泌量を増やします。

その結果、ヒゲが生えたり、月経不順や生理が止まってしまったり・・・といった男性化が進んでしまうのです。

ヒゲが生えるだけではなく、ムダ毛は濃くなり、薄毛にもなりやすくなってしまいます。

このように、男性ホルモンのテストステロンは男性だけではなく女性の体内にも存在するホルモンなんですね。

ですので、この男性ホルモンの分泌量が多い女性のほうがガンになりにくい可能性が高い、と考えられています。

しかし、研究は男性のみ、前立腺がんのみに対象を絞って行われたので確実に言い切ることが出来ません。

けれど、前立腺がんだけがホルモンの影響を受けるわけではないので、一般的に男性ホルモンが多いと薄毛になりやすいと言っていいのかもしれませんね。

薄毛にもガンにもなりたくない

薄毛の人はガンになりにくいと聞くと安心しますよね。

ガンにはなりたくない、でも女性ですから薄毛にもなりたくない、というのが本音。

特に女性は閉経後、急激に女性ホルモンのエストロゲンが減ってしまいます。

すると、それに変わるようにして男性ホルモンのテストステロンが健康を守ってくれる、と言われています。

閉経後のテストステロンの分泌量はなんと思春期の男の子と同じくらいになる女性もいるんだとか。

そのため、ストレスの耐性もつき、筋肉も増え、新しいことにチャレンジしようと思ったりなど、更年期があけた女性はまるで無敵ですね。

しかし、男性ホルモンの増加は薄毛が気になる・・・。

男性ホルモンの増加による薄毛のデメリットは、

・睡眠の質を上げる
・睡眠の時間帯、時間に気を配る
・食生活の安定したバランス
・適度な運動

などで十分カバーできます。

また、男性ホルモンが増えると頭皮も油っぽくなりがちです。

ヘッドマッサージやヘッドスパ、クレンジングシャンプーなどを使用して頭皮を清潔に健やかに保つ工夫をしましょう。

ヘッドマッサージは血行もよくなり、薄毛には効果が期待されます。

毎日のこととなると面倒に感じますが、お風呂に入った時、シャンプーをするとき、寝る前やお出かけ前のブラッシングの時など、ちょっとした空き時間で行うのがおすすめです。

習慣にすると、髪の毛だけではなくお顔のリフトアップ効果も期待できるのでやってみて損はないですね。

頭皮をもみほぐすと、首や肩こりもほぐることができます。

温まった入浴後が効果的です。

冬などは首元にホットタオルを巻いて温めてもいいですね。

ストレスの緩和にもなるヘッドマッサージ、ぜひちょっとしたスキマ時間の習慣にしてみてくださいね。

ヘッドマッサージで手軽にできる器具や、家電も販売されていますのでそういったものを活用してみてもいいかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は薄毛とガンの関係についてご紹介しました。

アメリカのワシントン大学で行われた調査では対象は男性のみでしたが、男性ホルモンが薄毛の抑制に大きな役割を担っているということがわかりました。

女性のホルモンバランスでも同じことが考えられています。

しかし、薄毛の原因は人それぞれ。

一概に男性ホルモンが多いから薄毛になったとは言えませんし、血液検査など詳しい検査をしなければわからないことです。

ですので、薄毛気味だからガンにはならない、両親が薄毛家系だから安心、などと過信はせず、生活習慣と食生活には気を配り、ストレスのない楽しい毎日を過ごすことが大切です。

薄毛を悲観せず、健康でいられるためにできることはして素敵な毎日を過ごしたいですね。