髪質は人によりさまざまです。
剛毛や軟毛の方はそれぞれ悩む点が違っており、当然ヘアケア方法も異なります。
ですから髪質の見分け方を知り、正しいケア方法を知っておくことはとても大切です。
間違った方法でケアをすると、さらに髪にダメージを与える可能性もあるためくれぐれも注意が必要です。
そこでここでは、剛毛と軟毛それぞれの特徴や、ヘアケア方法、また美しい髪を作るために必要な食べ物などについて詳しく見ていきたいと思います。
Contents
剛毛の特徴とは?
剛毛とは髪の一本一本が太く、コシがあり硬くてしっかりしている髪質のことを表していいます。
また髪の量が比較的多いのもその特徴となっており、髪のタンパク質がしっかり結びついているためキューティクルが詰まっている状態となっています。
ただし剛毛は髪質が硬い分ごわつきがちであり、パーマをかけた際にカールがつきにくいという難点もあります。
軟毛の特徴とは?
軟毛とは、剛毛とは逆に細く柔らかい毛髪のことを言い、メラニン色素も少なく髪の色が薄いこともその特徴のひとつとなっています。
ただしキューティクルが少ないため、枝毛になりやすくダメージを受けやすい髪質であるとも言えます。
剛毛と比べ髪は比較的扱いやすいと言えますが、シスチン結合が少ないため、パーマがかかりにくくまたヘアカラーしても髪が染まりにくいのがデメリットであると言えます。
剛毛と軟毛の見分け方とは?
髪質は年齢や髪へのダメージの有無などにより変化することもあります。
ですから剛毛と軟毛の他にも、どちらにも当てはまらない人も存在しています。
では実際に剛毛と軟毛を見分けるためには、どのようにしたらよいのでしょうか。
そんな時には自分の髪を一本取り、両端を持って引っ張ってみてください。
すぐに切れる場合は剛毛、ある程度伸びるようであれば軟毛である可能性が高いと言えるでしょう。
また両端を持った後、どちらかの手を離した際に髪がまっすぐそのままであれば剛毛、下に垂れ下がった場合は軟毛であると言えます。
さらに指に髪をクルクル巻いた後に指を抜いた時に、すぐにまっすぐに伸びる場合は剛毛、しばらく巻いた状態がそのまま続いたら軟毛であると言えるでしょう。
剛毛のヘアケア方法とは?
ここでは、剛毛のヘアケア方法について詳しく見ていきます。
アミノ酸系のシャンプーを使う
ドラッグストアなどで販売されているシャンプーの多くは、アルコール由来の成分が含まれているアミノ酸系のシャンプーです。
こういうタイプのシャンプーは髪を丈夫にしてハリやコシを与える効果があるため、剛毛の方が使うと髪がますます硬くなり、扱いにくくなってしまう可能性があります。
ですから剛毛の方には、髪を柔らかくする効果の期待できるアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
なおトリートメントには、髪のダメージをケアして潤いを保つ働きがあるため、シャンプー後には必ず使用するようにしましょう。
ドライヤーは低温で使う
ドライヤーの熱により髪の水分が減少すると、乾燥しやすくなり髪はさらに硬くなってしまいます。
ですから剛毛の方がシャンプー後にドライヤーを使用する際には、60℃以下の低温で髪を乾かすようにすると、熱によるダメージも抑えることができます。
またドライヤーの低温の風は頭皮にも優しいため、皮脂の過剰分泌やフケなどの髪のトラブルを防ぐことも可能となっています。
軟毛のヘアケア方法とは?
以下では、軟毛のヘアケア方法について詳しく見ていきたいと思います。
ノンシリコンシャンプーを使う
軟毛の方は、髪が細くて柔らかいためボリュームを出しづらいのが難点となっています。
ですから髪にハリやコシを与えるために、ノンシリコンシャンプーを使用することをおすすめします。
またキューティクルが少ない軟毛は、髪のダメージが蓄積しやすいため、髪の表面をコーティングするリンスやコンディショナーより、髪内部のダメージを修復することができるトリートメントを選ぶといいでしょう。
特に髪にハリやコシを与える成分が配合されているトリートメントを使えば、スタイリングした際にボリュームアップしやすくなります。
さらに髪が乾燥しやすいことも軟毛の悩みのひとつであるため、コラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分を配合した保湿効果のあるトリートメントを使うといいですよ。
ドライヤーは下から上に向かって風を当てる
軟毛の方は、シャンプー後に髪を乾かす際に髪の根元が立ち上がりやすくなるように下から上に向かってドライヤーを当てて乾かしましょう。
また髪に分け目を作ってから乾かすとボリュームが出にくくなるため、髪を左か右のどちらかに寄せながら乾かしていくといいでしょう。
剛毛や軟毛に悩む方におすすめ!美髪を作る食材とは?
毎日食べる食事は、人間の体や髪を作る重要なエネルギー源となります。
特に髪にいい食材を知っておき、普段から摂取すればどんな髪質の方でも健康的で美しい髪を手に入れることができます。
そこでここでは、美しく健康な髪を作るためにおすすめの食材をご紹介していきたいと思います。
卵
たんぱく質が豊富に含まれている卵は、健康的な髪の毛を育てていくためには欠かせない食材です。
特に最近注目されているのが、卵に含まれているビオチンという成分です。
ビオチンには、毛包を育てるために必要な栄養素の代謝に欠かせない、酵素の働きを活発にするといわれています。
ですからビオチンを摂取することにより、ハリやコシのある健康的な髪を作ることができます。
また体内で生成できないビタミンDは卵の卵黄に多く含まれているため、毎日の食生活に取り入れていきたい食材であると言えます。
鶏肉
髪の主成分はたんぱく質であるため、不足してしまうと健康な髪を育てるための栄養分が不十分となり、髪にダメージを与える原因となってしまいます。
さらにメラニン色素が失われてやすくなり、白髪になりやすいとも言われています。
鶏肉はたんぱく質が豊富に含まれている上に低カロリーヘルシーな食材であるため、ダイエット中の方でも安心して食生活に取り入れることができます。
鮭や青魚
サーモンやサバなどの青魚には、抜け毛予防に効果があると言われているオメガ3脂肪酸が多く含まれています。
さらにビタミンB12や鉄分など、美しい髪を作るために必要な成分が豊富に含まれているためおすすめです。
乳製品
チーズやヨーグルトといった乳製品には、たんぱく質の一種であるカゼインという成分が多く含まれており、このカゼインは健康的な髪を保つためには欠かせない成分であると言われていますり
また乳製品などの動物性のたんぱく質は、体内への吸収率がよく効率的に髪に必要な栄養素を摂取できるため、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
緑黄色野菜
にんじんやかぼちゃ、パプリカやほうれん草など、ビタミン類が豊富に含まれている緑黄色野菜も、健康的な髪を作るために忘れてはならない食材です。
ビタミンAには新陳代謝を促し、頭皮の乾燥やフケ、かゆみを防ぎ、頭皮環境を整える効果が期待でき、またビタミンB群には育毛や発毛効果が期待できます。
さらにビタミンCには頭皮環境を改善し、コラーゲンやたんぱく質の構成を手助けする働きがあるため、食生活に積極的に野菜を取り入れていきましょう。
黒い色の食べ物
黒い色の食べ物とは、わかめやのり、ひじきなどの海藻類、また黒ゴマやキノコ類のことを指していいます。
特に海藻類には、美しく健康的な髪を作るために欠かせないミネラルが豊富に含まれています。
人間の体内で生成することができない鉄や亜鉛、マンガンやマグネシウムといったミネラルは、毎日の食事からきちんと摂る必要があります。
またミネラルには、髪の主成分であるたんぱく質の吸収を高める働きもあるため、意識して摂取することをおすすめします。
まとめ
今回は、剛毛や軟毛のそれぞれの特徴やヘアケア方法、また美しい髪を作るためにおすすめの食材などについてご紹介しました。
どんな髪質であっても、自分のタイプに合わせたシャンプーをつかうなどして毎日丁寧にヘアケアを行い、バランスのとれた食生活を送ることは非常に重要です。
健康的な髪を保ちたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。