人間の髪はいきなり薄毛になるわけではありません。
様々な原因を重ね、結果として薄毛になっていくのです。
そこには加齢などの問題もありますが、頭皮の状態によって変わることも理解しておかなければいけないでしょう。
女性の薄毛対策としては、頭皮ケアがとても重要になるのです。
頭皮はみえない部分だからこそ
頭皮は自分の目で見て判断するのが難しい部分です。
直接見ることができない場所でもあり、どうしてもお手入れがおろそかになってしまいます。
頭皮環境がどうなっているのかがわからないため、悪化しても気がつくことが難しく、ヘアサイクルの乱れが出てきても分からないことがあるのです。
これが薄毛につながる原因の一つになるとしても、進行してから気がつくでしょう。
これでは遅いのです。
頭皮と言っても、自分の肌には変わりがありません。
丁寧にケアしていかなければ、髪に影響は出るのは当然のことなのです。
実際に頭皮を見てみると、かなり汚れていることがあります。
この汚れも薄毛のもとにつながる原因です。
普段何気なく頭皮を見てるぶんには、汚れたりしておらずきれいに見えるかもしれません。
しかし、体の中でも最も皮脂が分泌される部分です。
顔の T ゾーンも皮脂汚れで目立つことがありますが、 頭皮は約2倍の皮脂が分泌されています。
どれぐらい汚れやすいのかはこれだけでも分かるでしょう。
さらに、髪につけている整髪料や周囲のホコリなどが混じり合ってきます。
それが髪の間で目に見えずに潜り込んでいくのです。
この状況を考えるとどれだけ汚れるかは簡単に想像がつくでしょう。
見えない部分として、血行が悪くなっていたりしても気がつかないことが出てきます。
血行が悪くなれば、血液に乗って栄養も運ばれてきません。
栄養がなければ髪の毛も作り出すことができないのですから、薄毛に当然なっていきます。
当たり前の原因も見えないからこそ気がつかないことが出てくるのです。
薄毛に気がついたからだけではなく、毎日頭皮環境を整え、気にしてあげることが健やかな髪を育てるためにも必要です。
正しいシャンプーの仕方から
頭皮ケアの基本は、正しいシャンプーの仕方から行っていかなければいけません。
シャンプーをするときには、まずは汚れを落とします。
シャンプーをして落とすのではなく、素洗いが大切です。
髪にシャワーを当てながら、髪についた汚れやほこりを流していきますが、一緒にマッサージしながら落としていくといいでしょう。
絡み合った髪もほどくように落とすと効果的です。
次に500玉程度のシャンプーをとり、手の中で軽く泡立ってから全体になじますように広げていきます。
この時に指の腹の部分を使って頭皮に広げていくといいでしょう。
広げたシャンプーはシャワーでしっかりと洗い流します。
すすぎ残しすると、髪がべたつく原因になるので、ゆっくりと丁寧に流すのがポイントです。
しっかりとすすぎ終わったら、トリートメントをつけましょう。
量はシャンプーと同じです。
シャンプーと同じように指の腹を使い頭皮にも広げるようにしながら、同時にマッサージもします。
シャンプーと同じように残らないように丁寧に洗い流したら終了です。
後はタオルでしっかりと水分をとりましょう。
その後でドライヤーを使い、しっかりと髪を乾かします。
この一連の流れが正しく髪を洗う方法です。
特に予洗いとも呼ばれる最初の素洗いが重要になります。
最初に髪をほどくことによって洗った時の負担が少なくなり、余計な汚れも落とすことでシャンプーの量も少なくできる方法です。
最初に温めることで血行の改善も狙っていきます。
余計な負担を減らす方法となるため、必ず素洗いをしてからシャンプーをしましょう。
頭皮をやさしくマッサージ
頭皮のケアとして、マッサージも重要です。
頭皮をマッサージして薄毛対策になるのは、血行と関係があります。
髪を作り出すためには、頭皮に栄養が行き渡らなければいけません。
ところが、頭皮は皮膚が薄く、凝り固まってしまうと血管が流れて行く暇がなくなる場所です。
マッサージをすることによって、頭皮を柔らかくして血流の改善することができるのです。
髪が生えやすい状況をつくることができるでしょう。
マッサージは他にも毛穴の詰まりの解消に役立ちます。
ゆっくり頭揉みほぐしてあげることで、毛穴に詰まった汚れを引き出し、清潔な状態を作れるのです。
余計な皮脂汚れなどが毛穴に詰まると、女性でも薄毛の原因になります。
頭皮環境を悪化させることにもつながるため、シャンプーの時にマッサージをすると効果的なように汚れを落としておくべきなのです。
マッサージによってリラックスしやすいということも大切です。
人間の体はストレスが溜まると、防衛本能が働きます。
身体にダメージを与える存在となるため、生き残るために体の中心にある内臓に血液を流そうと考えるのです。
中心に血液を流すということは、末端の血液はできるだけ少なくしなければいけません。
そのために、血管を収縮させてきます。
手足が冷たくなったりするのもこの現象ですが、頭皮も末端の一つなるのが問題です。
頭皮に栄養を送らなければ髪を作り出せませんが、ストレスがかかった状態となるとどうしても血液が流れていきません。
頭皮をマッサージすることによって、血流が改善されるだけではなく、このストレスも解消することが出来るのです。
リラックスすると同時に、ホルモンバランスにも影響します。
ストレスは身体のさまざまな部分に悪影響を与えます。
頭皮のマッサージだけでもかなりの違いが出てきますので、薄毛になる前に簡単な方法ですので活用するといいでしょう。
実際に頭皮のマッサージするのはシャンプーの時とあまり変わりません。
普段から小指をこめかみに当てて親指以外の指で頭部を包み込むようなイメージでマッサージしてみると良いでしょう。
この方法であれば簡単ですし、2、3回揉みあげるだけでも違いが出てきます。
そこからゆっくりと後頭部へ向けて手を下していくと、首筋までマッサージができます。
首筋のこりも血流に影響しますので、一緒にもみほぐしてあげれば効果的です。
頻繁にやる必要はありませんが、1日1回から2回はやっておくと違いが出ます。
シャンプーの時に同時にやるのも、身体が温まっていますので効果的でしょう。
毎日の食事でもケア
頭皮ケアという点では、食べ物選びも大切です。
髪のもととなるたんぱく質は当然ですが、血行を良くするビタミンEやAもう欠かせません。
にんじんやかぼちゃなどの野菜にも含まれていますが、ほうれん草をはじめとする緑黄色野菜も豊富です。
ナッツ類などもありますが、油をしっかりと選ぶというのも必要になります。
有名なところでは小麦麦芽油などが知られており、普段から使う油として選んでおくと良いでしょう。
コレステロールが溜まりにくくしてくれるエイコサペンタエン酸も重要です。
血液の流れを邪魔しないようにするために必要な栄養ですが、日本人なら馴染みの深いいわしやブリなどの青魚が取りやすいでしょう。
普段の食生活で取り入れておけば頭皮ケアにはぴったりです。
ビタミンBも頭皮ケアとしては大切です。
頭皮の新陳代謝を促進してくれる栄養素で、レバやマグロなど食べると良いでしょう
まとめ
薄毛になる前の段階から、頭皮ケアをしていくことが大切です。
もしも、薄毛になったとしても、時間をかけて頭皮ケアしていけば、被害も抑えることができます。
大事なことは、頭皮ケアの重要性に気が付いた時にはすぐにスタートすることでしょう。
いきなり効果が現れるものではないので、長い目でチャレンジしていくことが大切です。