ヘアケア

女性は貧血だと髪がパサつく⁈薄毛・白髪ができるメカニズムからわかること!

貧血だと髪がパサつく?

貧血で髪がパサつきやすいという人も気づいていないだけで多いかもしれません。

この因果関係は非常に理にかなっているのです。

どちらも、「血行状態が悪い」という共通項があるからです。

ただ、血行状態が悪いとはいえ貧血の場合は、正確に言うと血行が悪いとは少し違い、血液によって運ばれる赤血球が減少していることが原因なのです。

赤血球が足りなくなると、酸素や鉄分も不足がちになるため、ふらついたり、立ちくらみを引き起こしてしまいます。

一方、髪がパサついている人も血行状態が悪いと言えるのてすが、髪の毛の場合は、血液によってもたらされる髪の毛の成分となるアミノ酸、ミネラル、カルシウムなどが毛乳頭まで送られていないということになるのです。

このことから、血液と髪の毛は実は繋がっているといえるのです。

血行状態が悪いことで、栄養素が血液から毛乳頭に送られなくなり、髪が乾燥してしまいパサついてしまうからです。

貧血の解消方法

貧血と髪のパサつきを防ぐためには、食事面ももちろん大切になりますが、ヘアケア、そして頭皮が固くなっているのも血行不良のため、マッサージが重要になってきますね。

食事

まず最も大きい食事面では、血液を作り出す成分や血行促進作用のあるものを摂取することが大切になります。

その成分とは、髪の毛のケラチンを作り出すタンパク質です。

タンパク質は髪だけではなく、体を作る上でも摂取することが大切なのです。

具体的な食材は?

・レバー
・ニシン
・イワシ
・牡蠣
・マグロ
・ネギ
・生姜
・にんにく
・鶏肉

になります。

ヘアケア

シャンプー選びや育毛剤の使用が何を使うかが大切です。

例えば、シャンプー選びをするなら、最近では弱酸性で髪にも優しいと言われているアミノ酸を配合した育毛シャンプーが市場に出回っていますよね。

アミノ酸はケラチンを生成してくれますので、髪のおおもとになる成分であるため、乾燥してしまってパサつきが気になる方や解消させるためには役立つ成分といえます。

そして、パサつきが激しい場合や抜け毛や薄毛が気になる場合は、アミノ酸シャンプーと育毛剤の使用で相乗効果が期待できます。

血行促進作用を与えてくれると言われているセンブリエキスや女性ホルモンのエストロゲンと似たような作用があると言われていて、パサつきを抑える役割がある大豆イソフラボンが女性には人気が高いですね。

頭皮マッサージ

頭皮は浮腫みやすかったり、固くなりやすいため、毛穴も詰まりやすく血行不良になりやすくなり、栄養が頭皮まで届かないことが多いのです。

そこで、自分でも行える頭皮マッサージを毎日やることで、血行を良くし、毛穴をキレイな状態を保つことが大切です。

頭皮マッサージは両手で全体的に頭を包み込むようにして軽く指の腹で、髪を引っ張ったりせずに頭皮を動かすようにマッサージします。

髪のダメージも少なく、頭皮が柔らかくなります。

髪の毛が健やかな人は、頭皮の血管が見える状況になっているのです。

これは血行状態が良くなると、血管が浮遊しているような状況になるからなのです。

しかし、浮き出るほどの血管が出るというわけではないのですが、頭皮がキレイだと青っぽい皮膚のため、ほのかに血管が見えるのです。

ちょっとした休憩時間や入浴時間などの少しゆっくりする空間で、頭皮マッサージを行うことで血流が良くなり、頭皮状態も良くなり髪質が変わりやすくなります。

白髪が生えるメカニズム

色素細胞の働きが低下してしまうことで、白髪が生えるのです。

黒い髪の色のもとになるのはメラニン色素になります。

髪にメラニンが多く含まれていると髪色は黒くなります。

そして、反対にメラニンが少なくなってしまったり、ほとんど無くなることで、髪は白い状態で伸びます。

いわゆる白髪ですね。

メラニンは髪の根元にある「メラノサイト」という色素細胞の中にあります。

そして、アミノ酸のチロシンを原料としてチロシナーゼという酵素の作用によって作られるのです。

メラニン以外に髪の色のもとになる物質はないのです。

ですので、白髪が生えるということは、メラノサイトの働きが低下してしまい、メラニンが充分に作られなくなってしまうか、メラノサイトがまったく機能できなくなることで、メラニンが作られなくなったことが原因だと考えられます。

白髪は何故なる?

白髪の原因はひとつではなく、複数の要因が絡み合って起こっている可能性があります。

老化

年齢を重ねることで、老化が進行してしまい、メラノサイトの働きが低下してしまい白髪になります。

個人差は少なからずあります。

しかし、35歳以降から白髪が生え始める方が増えるでしょう。

遺伝

白髪と遺伝についてはまだ完全には解明されていない部分が多々あります。

ただ、「白髪が多い家系では、その子孫は白髪になりやすい傾向がある」ということは分かっていることです。

また、近年では研究されて発表されたのは、メラニンに作用して髪を白くする働きをもつ「IRF4遺伝子」という遺伝子があることが分かり、これが白髪の原因として、遺伝に深く関わっている可能性もあるでしょう。

ストレス

ストレスも白髪の原因の1つとも言われていますね。

強いストレスを感じることで、自律神経が乱れやすく、交感神経が優位になって血管を収縮させてしまうため、血行が悪くなってしまいます。

メラニンの生成に必要なチロシンやチロシナーゼがあります。

これらは、血液によって運ばれるため、血行が悪くなることで、メラノサイトまで充分に行き届かなくなります。

その結果、充分な量のメラニンが生成てきなくなり、髪は黒くならずに白髪として伸びることになるのです。

栄養不足

メラニンを作るためには、アミノ酸や酵素が不可欠になります。

健康な髪を作るには、ビタミンや亜鉛も必要になります。

偏った食生活によってこれらの栄養が不足しやすくなるため、白髪を増やしてしまう原因に繋がります。

病気

DNAを正常に作れなくなる悪性貧血や全身の機能が低下してしまう甲状腺機能低下症などの病気をすることによって、メラノサイトのはたらきが低下してしまい、白髪になる場合も少なくありません。

白髪を増やすことがある病気とは?

●悪性貧血(巨赤芽球貧血)
悪性貧血とは、赤血球を作るために必要なビタミンB12の不足することで起こってしまう貧血のことです。
ビタミンB12は神経や血液を正常に保ち、健康な状態にすることで、DNAの生成を助けるはたらきをします。

ビタミンB12が、体内に吸収される流れとは?

ビタミンB12を含む食べ物を食べることで、胃酸が食べ物に含まれるビタミンB12をタンパク質から切り離すのです。
そして、胃の中で作られるタンパク質の一種である内因子と結合することで、体内に吸収されるのです。

ビタミンB12を吸収するには内因子が欠かせません。
しかし、悪性貧血にかかってしまうことで、内因子を作ることができなくなります。
そのためビタミンB12を充分に吸収できなくなるのです。
ビタミンB12は、DNAの合成に必要な成分でもあるため、不足してしまうことで、正常にDNAが作られなくなってしまいます。
つまり、簡単に言うと、髪を黒くする色素・メラニンを作るメラノサイト細胞も作られなくなってしまうのです。
そうすると、髪を黒くする方法がなくなってしまい、髪の毛は黒く色が入らず白髪になってしまいます。

●悪性貧血の症状
悪性貧血にかかると以下のような症状になります。

* 痛みを伴う舌の炎症(舌炎)
* 息切れ
* 頭痛
* 疲労
* 体力低下
* 便秘
* 食欲不振
* 体重減少
* うつ病
* 認知症
* 知覚障害

●甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が充分に行なわれない病気のことです。
女性には多い病とも言われているくらい、妊娠中や産後などのストレスでなる方が多いようです。
甲状腺ホルモンがどこにあるかご存知でしょうか。
喉ぼとけの下あたりにあるハートのような形をした臓器が甲状腺です。
甲状腺から分泌されるホルモンであり、全身の新陳代謝を活発にする働きがあるのです。
新陳代謝は古くなった細胞を新しい細胞に作り変えることができるのです。
人間は約3ヶ月で内臓など生まれ変わるのです。
ただ、成長ホルモンが睡眠中に出ている方だけになります。
成長ホルモンが活発になることで、細胞が生まれ変わるため、睡眠中に身体を成長させてくれるのです。
身体の健康を維持するためには重要なのです。

甲状腺ホルモンの分泌が少なくなってしまうと、全身の新陳代謝が低下してしまうことで、身体の中でさまざまな機能が低下する症状が出やすくなります。
白髪の症状もそのひとつですが、メラノサイトが正常に働かなくなることで、一瞬にして真っ白になることがあります。

甲状腺機能低下症の原因は「橋本病」になります。
橋本病は、40代になり怠さや倦怠感などを感じている方は、気付かずに発症している方もいるでしょう。
身体の免疫に異常が起こることで、甲状腺を「異物」と誤認してしまい免疫が攻撃してしまい、甲状腺の働きを低下させてしまう病気になります。
しかし、橋本病にかかった、すべての人が甲状腺機能低下症になるわけではありません。
橋本病の人が甲状腺機能低下症を伴う割合は4~5人に1人程度と言われています。

●甲状腺機能低下症の症状

・乾燥
・脱毛
・むくみ
・便秘
・疲労感
・眠気
・記憶障害
・抑うつ
・無気力
・体重増加

●腎不全

腎臓は心臓から送り出されてきた血液をろ過して、老廃物を尿として排出する働きをもつ臓器になります。
そのろ過の機能が低下することで、充分に老廃物を排泄できなくなった状態を腎不全といいます。
腎不全を起こしてしまうと、全身の臓器に機能障害が起きてしまい、さまざまな症状が現れ始めます。
内臓などにもでますが、髪も正常に成長できなくなるなど、メラノサイトにも影響が及びやすくなるため白髪が増えてしまうのです。

腎不全には急性腎不全と慢性腎臓病の2種類があるのです。
急性腎不全は1日以内~数週間のうちに腎機能が急激に低下した状態のことをいいます。
急性腎不全の原因としては、薬剤や脱水、そしてショック状態などが代表的とも言われていますが、原因を特定するのが難しいことの方が多いでしょう。
慢性腎不全は数か月~数年かけて徐々に腎機能が低下した状態のことですので、気付いた時には遅い場合もあります。

●腎不全の症状

・尿の出が悪くなる!あるいは全く出い!
・夜間の尿の量が増える(慢性腎臓病の場合)
・むくみ
・疲労
・息切れ
・かゆみ
・食欲不振
・貧血
・高血圧
・意識障害

白髪が生える 増える病気の治療法

髪は伸び始めるときに色素が入るため、白髪は色素が入らないまま伸びてしまった髪の毛の状態のことをいいます。

一度白髪として生えてきた髪が黒い髪になることはありません。

ですから病気を治療できても白髪が黒くなるなど、減ったりするわけではないのです。

今、黒い髪として伸びている髪が白髪になるのを防ぐことや、今後生える髪が白髪になることを予防することはできるのです。

病気によって足りないものがあります。それを把握して予防をすることが大切になります。

健康であっても悩みは尽きないですが、髪が乾燥することでさえ、健康な状態とは言えません。

それは、内臓が元気だから肌や髪に栄養が行き渡りますので、乾燥してパサついていたり、ガサガサした髪や肌は髪よりも内臓が改善する必要があるのです。