女性の薄毛

貧血気味は抜け毛の隠れた原因?栄養不足が女性の薄毛に影響!

日本人は、軽く貧血という言葉を使いますが、実は非常に危険な状態です。

様々な健康不振が貧血と繋がっている可能性もあり、軽視できない問題を抱えているかもしれません。

この貧血が抜け毛の隠れた原因にもなるため、分かっているのであれば早期に改善できるようにしていく必要があるでしょう。

女性と貧血

女性で貧血の症状で悩んでいる人は多いでしょう。

取り立て珍しい症状ではなく、誰もが持っている可能性も出てきます。

問題は、この原因が何かわからないままになっている状況です。

病気になれば、何が原因なのか、突き止めようとするでしょう。

しかし、貧血は軽いものであると勘違いし、なにも原因を探ろうとはしないケースが目立ちます。

これが大量に発生する抜け毛の原因になるとしたら、その時は何が問題なのかを探るはずです。

貧血を引き起こす原因は鉄分の欠乏に起因するものが7割以上占めるといわれています。

鉄欠乏性貧血と呼ばれたりしますが、血液中で酸素を運んでくれているヘモグロビンの生成が悪くなるのが問題点です。

酸素が届けにくい状況が生まれ、貧血を引き起こします。

単純に目が回ったりするだけではすみません。

全身で酸素が足りない状況となると、心臓にもっと送るように指令がきます。

死んでしまうかもしれない、生命維持に危機的状況と判断するからです。

心臓が血液を送る速度を速めるため、動悸が激しくなります。

呼吸も激しくしなければ、酸素を取り入れることができません。

どんどんと繰り返されていけば、それだけ心臓も大きくならなければ耐えられなくなるため、心臓肥大なども引き起こします。

肺にも負担がかかるようになり、デメリットが拡大していくのです。

巨赤芽球性貧血にまでなる可能性

貧血が起こる理由はいくつもあります。

鉄欠乏性という名前からもわかる通り、鉄分が不足してしまうような状態を作れば貧血になる可能性が高まるのです。

人間の体の中で元素である鉄を生成できるわけではないため、食事などから補給しなければいけません。

食事のバランスが壊れると、その分だけ鉄分の摂取量も減ることが予想できます。

ここからもわかる通り、過度なダイエットなどで食事のバランスが偏ってしまったりすれば、深刻な貧血につながる可能性が出てくるでしょう。

もちろん、病気などで起こる可能性もありますが、自分の手で貧血に導いてしまっている事実が重要です。

赤血球を多く作っていくことも大切で、必要となるのが葉酸やビタミン12などです。

これらが不足してしまうと、赤血球の栄養が足りず細胞分裂起こしにくくなり、正常に増えていかないのです。

さらに細胞分裂ができなくなったことで、巨大な赤血球が生まれてきます。

巨赤芽球性貧血と呼ばれますが、血液の中に赤血球が存在しにくくなり、さらに重度の貧血につながるのです。

これらの問題は、食事だけではなく、飲酒を大量に続けた結果でも起こることがわかっています。

ビタミンの吸収にもかかわるため、胃腸の調子が悪い人も気を付けなければいけません。

ただし、これらの問題は、原因がわかってしまえば対処法は難しくないため、原因を理解しておく必要があります。

貧血と栄養不足

抜け毛が増える理由として貧血が考えられるのは、酸素を運んでいくことができないだけではありません。

頭皮で栄養不足も引き起こされるからです。

鉄が不足する理由を考えてみなければいけません。

人間の体の中で作ることができない鉄は、食べ物で補給するしか方法がないのです。

つまり、どこかで栄養不足を生じてしまっている状態なのは、すぐに分かるでしょう。

この栄養不足が、酸素の不足と共に頭皮に影響を与えます。

健康な髪をつくるための要素が欠けてしまうのです。

当然のことながら、髪の生育に影響を与え、ヘアサイクルに狂いが生じてきます。

成長が遅れてしまうことで、抜け毛の方が早くなり、目立つようになるのです。

本来頭皮を含め肌などは、代謝が早い特徴を持っています。

髪が抜けたりするのも、皮膚が乾燥し環境が悪化してくるからです。

他の部分よりも早い段階に影響が現れ、肌がかさつき始めたのと同時期が抜け毛が見られるようになります。

それだけ回転が速いと言い換えることができますが、深刻な問題になりやすいと言えるでしょう。

怖い隠れ貧血

最近では、隠れ貧血と呼ばれる状態も注目されるようになりました。

隠れ貧血とは潜在性鉄欠乏症と呼ばれる症状で、鉄欠乏性貧血の予備軍の状態と言い換えることができます。

血液検査をしてもヘモグロビンの値は基準を満たしている状態でも、実は鉄が足りなくなっており貧血の症状起こす状態です。

人間の体で必要な鉄は、全て血液中にあるわけではありません。

これではいきなり不足してしまう可能性が出てくるからです。

そこで貯蔵鉄と呼ばれる備蓄があります。

肝臓や脾臓などに溜め込まれた鉄ですが、これが不足している状態であっても、血液中には鉄が含まれているため、血液検査をしても値に異常が出ないのです。

そのため、実際は鉄欠乏性貧血の状態になりかけているため、隠れ貧血と呼ばれるようになりました。

貧血とはいきなり進行が進む症状が出てくるわけではありません。

徐々に変化が見られてきます。

気が付いた時にはかなり進行してしまっている可能性もあるのです。

そこで注目するのが、フェリチンと呼ばれる数値です。

これは貯蔵鉄を表しているため、10mg/dl以下になっている時には注意が必要になります。

貧血予防のためのバランスの良い食事

貧血予防のためには、バランスの良い食事をしながら、鉄分が摂取できるように意識していくのが大切です。

そのためには、なるべく多くの食材を食べるようにしていく必要があるでしょう。

栄養のバランスもとれるようになりますし、鉄分もビタミンも摂取できます。

栄養はひとつに集中するのではなく、組み合わせていく方が効果が高まるのです。

鉄とビタミン12の関係だけではなく、様々な栄養が関係していきます。

注目するべきなのは、ヘム鉄です。

ヘム鉄は肉や魚などの動物性の食材に含まれているもので、吸収率が比較的高いことで知られています。

豆類などに含まれている植物性の鉄分が非ヘム鉄です。

こちらはヘム鉄よりも吸収率は下がりますが、タンパク質やビタミンCを同時に摂取することで吸収量が上がります。

非ヘム鉄が、牛乳や卵製品などにも含まれているため、工夫次第で日常的に摂取できるようになるはずです。

鉄分に関していえば、通常の食事であれば過剰摂取の心配はほぼありません。

ヘム鉄にしても吸収率が低いため、意識的に増やしたとしても問題はないのです。

出来る限り積極的に摂るようにするくらいでちょうど良いと言えます。

鉄分の多い食事は色々と考えられてきましたが、逆に相性の悪い飲み物や食べ物を知るのも大切です。

日本人では特に注意しなければいけないのが、緑茶の飲み過ぎと言えます。

緑茶を含め紅茶や烏龍茶、コーヒーにはタンニンが含まれていますが、鉄と相性が良いため結合してしまうのです。

これが吸収を阻害する原因となるため、注意しなければいけません。

もう一つおからがあります。

不溶性食物繊維を含む食品は、一緒に鉄を排出してしまう特性を持っているため、注意しておくといいでしょう。

まとめ

貧血は様々な病気のもとになる危険な状態です。

酸素や栄養を送りにくい状態ができるというだけで、体にダメージを与えてしまうのは容易に想像がつくでしょう。

抜け毛の原因になるだけでは済まなくなるため、普段から摂取するように意識的に食事に工夫を加えていくのが大切です。