女性の薄毛

タバコが女性の薄毛の原因に?喫煙と髪の関連性とは

日本では抜け毛や薄毛に悩む女性が年々増加しています。

その主な原因としては食生活や睡眠不足といった生活習慣や精神的なストレス、またカラーリングやパーマなどが関係していると言われています。

そういった習慣を続けることによってホルモンバランスや自律神経が乱れ、結果的に薄毛になってしまうのです。

また、忘れてはいけないのが喫煙による薄毛です。

タバコを吸うことによってお肌に悪影響があることはご存知だと思いますが、実は頭皮や髪にも影響を及ぼすことが分かっているのです。

ではなぜ、タバコを吸うことによって私たちの頭皮や髪はダメージを受けてしまうのでしょうか。

本日は喫煙がどういったメカニズムで頭皮や髪にダメージを与えているのかをご紹介していきたいと思います。

喫煙による血行の悪化が抜け毛を招く

タバコに含まれている有害物質は約200種類以上だと言われています。

その有害物質の中でもニコチンという成分は自律神経の一つである交感神経を刺激する作用があるため、血管を収縮させ全身の血流を悪化させる働きをするのです。

また血流の悪化によって頭皮全体が酸欠状態に陥るため頭皮の温度が下がり、冷たくゴワゴワと乾燥した頭皮になってしまいます。

また、ニコチンによって自律神経が乱れることで皮脂が過剰に分泌されるようになり頭皮の毛穴が詰まりやすくなるため、髪をつくり出す細胞である毛母細胞にもダメージを与えてしまいます。

その結果、抜け毛や薄毛といった頭皮や髪のトラブルが引き起こされることが解明されているのです。

しかし、ニコチンによる自律神経の乱れが招くのは抜け毛だけではありません。

実は自律神経が乱れることで、新しく生える髪のサイクルまで狂ってしまうのです。

ヘアサイクルが狂ってしまうことで、細く抜けやすい、寿命の短い髪が生えてくるようになってしまうため必然的に薄毛になりやすくなってしまうのです。

また喫煙によりニコチンを摂取することで頭皮や毛根などの血流が著しく悪化し、頭皮全体に必要な栄養分が運ばれるのを阻害してしまいます。

そのため、喫煙をしている女性の髪は細くパサパサとしており髪にボリュームがなく、ツヤやコシのない方が多く見受けられます。

また要注意なのが、副流煙の影響です。

自分自身は喫煙をしていないのも関わらず副流煙によって知らず知らずのうちに影響を受けている可能性があるため、出来る限りタバコの煙を避けるよう心がけるようにしましょう。

喫煙によってビタミンが壊されいる

私たちの美容や健康に必要不可欠なビタミン。

このビタミンも喫煙によって破壊されてしまうのです。

特にタバコ内に含まれるニコチンは、私たちの髪や頭皮を健やかに保つ役割りを果たしてくれるビタミンCを破壊することが分かっています。

喫煙によってニコチンが体内に取り込まれることでビタミンCが不足すると、有害物質であるニコチンを退治しようとして大量の活性酸素が発生してしまうのです。

その大量に発生してしまった活性酸素と戦うために消費されるのがビタミンCです。

このビタミンCは髪を太く丈夫にし、頭皮の環境を整える働きをするコラーゲンの生成に欠かすことの出来ない栄養素なため、美しく健康な髪には欠かすことがで出来ません。

また活性酸素は全身の老化を促す物質であり、体内に活性酸素が増加することによって様々な細胞を攻撃し酸化・老化を促進させます。

そのため喫煙をすることで活性酸素が増加すると、髪をつくり出す細胞である毛母細胞を攻撃してダメージを負わせ抜け毛や薄毛を引き起こす原因になるのです。

さらに喫煙によってホルモンバランスや自律神経が乱れることで過剰に分泌されるようになった皮脂は、この活性酸素によって酸化し頭皮の毛穴を詰まらせ抜け毛を招きやすくなります。

頭皮の毛穴に酸化した皮脂が詰まってしまうと、毛穴の形が歪み髪の質の低下や髪の生え変わるサイクルが乱れるといったトラブルを引き起こすきっかけになるため注意が必要なのです。

さらに、体内に入ってきた有害物質を分解し無害な物質に変化させるために、私たちの体は酵素を分泌させます。

しかしこの酵素は有害物質と共にビタミンCまで分解してしまうため、さらに大量のビタミンが消費されてしまうと言われています。

喫煙は私たちの体に、これだけの影響を与えているのです。

禁煙の重要性

ここまでは、いかに喫煙が頭皮や髪に悪影響を与えるかをご紹介して来ました。

では、禁煙することでどのような変化を期待することが出来るのでしょうか。

こちらでは禁煙のメリットや注意点に関してお話していこうと思います。

まず禁煙をすることによって、頭皮の環境が改善されます。

というのも、喫煙によって血行が悪くなり栄養が行き渡らない状態に陥っていた頭皮が、禁煙をすることで血流が改善され、栄養分が隅々まで行き渡るようになるためです。

栄養分が十分に行き渡ることで固く乾燥していた頭皮にも水分が戻り、潤いと弾力のある頭皮になるのです。

また有害物質が体内から追い出されることで、頭皮の内部にまで栄養分や綺麗な血液が補給されるため、健康でツヤのある髪が生えてきやすくなります。

喫煙によって自律神経やホルモンバランスが乱れることで引き起こされいた過剰な皮脂の分泌がおさまり、皮脂と水分のバランスが正常になることで頭皮環境が整い、抜け毛や薄毛といったトラブルの解消へと繋がっていくのです。

また、喫煙によって体内に大量発生していた活性酸素が減少することによって髪の生成に必要なアミノ酸やビタミンCの量が正常になり、髪のボリュームやツヤ・コシが出てくるといった変化を徐々に感じられるようになっていきます。

しかしこういった禁煙による髪の変化は個人差があり、禁煙後数週間から数か月で感じる方が多いため辛抱強く禁煙を頑張る必要があります。

ただ一点、禁煙の際に注意が必要なのが、禁煙によるストレス脱毛です。

長年喫煙をしていた方にとっては、いくら体にいいからといっても禁煙自体がストレスになります。

特にタバコに含まれているニコチンは脳のドーパミンを増加させる働きがあるため、喫煙によって幸福感やリラックス感をもたらします。

喫煙をしていた方はタバコを吸うことによってドーパミンを分泌させていたため、禁煙開始直後は自分の力でドーパミンを分泌させることが出来ません。

そのため、脳内が著しいドーパミン不足の状態になります。

このドーパミン不足の状態こそが禁煙時のストレスの元凶なのです。

ドーパミン不足によるストレス状態は禁煙開始から約2~4週間ほど続くと言われていますが、この期間を乗り切れば徐々に脳内でドーパミンが分泌されるようになっていくためストレス状態からは徐々に解放されていきます。

イライラや集中力の低下といった症状を感じている期間は、禁煙によるストレス脱毛になりやすい期間でもありますが、長い目で見れば禁煙するメリットの方がずっと大きいため、上手にストレスを発散しながら禁煙に取り組みましょう。

~最後に~

喫煙は女性によって重要な美容や髪に悪影響を与えることがお分かりいただけたと思います。

また長期間喫煙を続ければ続けるほど頭皮にダメージが蓄積されていき、薄毛を招いてしまうのです。

しかも、そのことに気が付いた時には手遅れといった状況になりかねません。

喫煙はそれほどの悪影響を私たちに与えているのです。

喫煙は百害あって一利なしです。

あなたの美容と健康のためにも、今日から禁煙を始めませんか。