遺伝的に男性ホルモンの分泌量が高い女性がいます。
特徴としては体毛が濃かったり、長身であったり、お仕事などでリーダーシップがとれるような女性は男性ホルモンの値が高い可能性があります。
男性ホルモン値は決してマイナス面だけではないのですが、更年期に入ると髪の毛に関してはマイナス面も出てきてしまいます。
ですから男性ホルモン値が高いならなるべく更年期の時期に女性ホルモンの減少を遅らせることが大切です。
男性ホルモンが多い女性の特徴
気づいたらいつもリーダーシップをとっている
学生のときやお仕事の場面で気づけばいつもリーダーシップをとって周りから頼りにされやすい一面があります。
気づいたらいつもリーダー的な存在という女性は男性ホルモン値が通常よりも高い可能性があります。
身長が高い
男性ホルモンは体の成長にも影響します。
特に女性で高身長の方は男性ホルモン値が高い可能性があります。
薬指が長く人差し指が短い(2本指の法則)
イギリスと理学者ジョンマニングが発見した2本指の法則によれば、男性ホルモン値は人差し指と薬指の長さで測ることができます。
男性ホルモン値が高い女性は人差し指よりも薬指が長いです。
性欲が強い
男性ホルモン値が高い女性の特徴の一つとして性欲が挙げられます。
男性ホルモン値が高いと他の女性よりも性欲が強くなりやすい傾向にあります。
体毛が濃い
腕や足などの体毛が濃いことも男性ホルモン値が高い可能性があります。
体が筋肉質
筋トレなどを特にしていないのにも関わらず筋肉質の女性は男性ホルモン値が高い傾向にあります。
女性の体は女性ホルモンの影響が強いほど体つきはしなやかな曲線を描きますが、男性ホルモンの影響があると体にメリハリが付きやすくなるのが特徴です。
闘争心が強い
リーダーシップもそうですが、男性ホルモンが通常よりも多いことで闘争心が強くなります。
特に負けず嫌いの女性は男性ホルモンの値が高いと言えるでしょう。
男性ホルモンが多い女性が女性ホルモンが減ったときのトラブル
男性ホルモン値が高い女性でも女性ホルモンが優位に働いています。
しかし女性は40歳を堺に女性ホルモンの分泌量が減っていきます。
男性ホルモン値が高い女性の女性ホルモンが加齢によって減少していくと次のようなトラブルが発生しやすくなります。
抜け毛が増え頭髪が薄くなる
女性の髪の毛は先天的に女性ホルモンであるエストロゲンが深く関係しています。
そのため更年期に入り女性ホルモンの分泌が減少することで男性ホルモンとの優位性がすくなくなり頭髪に影響を及ぼしてしまいます。
女性の脱毛症には2種類あり1つ目はびまん性脱毛症、2つ目は女性性男性型脱毛症とがあります。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は女性ホルモンであるエストロゲンの減少によって頭髪のヘアサイクルが乱れうまく髪の毛が成長を繰り返せなくなることが原因で髪の毛が全体的に細くなりボリュームダウンしてしまう症状のことを言います。
女性性男性型脱毛症
男性の薄毛は男性ホルモンであるテストステロンが酵素変換しジヒドロテストステロンが作り出されます。
それが頭髪の中でも特に生え際や頭頂部に影響し薄毛を発症してしまいます。
これを男性型脱毛症といいますが、女性性男性型脱毛症とはこの症状の女性版のようなものです。
男性ホルモン値が高く女性ホルモンが減少してくるとこのような症状が出てくる可能性があります。
生理不順になる
女性の生理の周期は女性ホルモンがコントロールしており、男性ホルモンが増えてしまうことで女性ホルモンのバランスが崩れ生理不順や不調が起きてしまうことがあります。
また、男性ホルモン値はそのままで女性ホルモンが加齢やストレスなどのせいで減少することでもその優位差の影響でこのようなトラブルを起こしてしまう恐れがあります。
ひげや体毛が更に濃くなる
男性ホルモン値と女性ホルモンとのバランスが崩れてくると男性のように口ひげが濃くなったり体毛が増えてくると実感するときがあります。
更年期障害に早くなりやすい
閉経後は女性ホルモンの分泌が非常に少なくなるため、男性ホルモンとのバランスが均等に近くなってしまいます。
そのためもともと男性ホルモン値が高い女性は更年期障害を発症しやすくなる恐れがあります。
更年期障害の主な症状としては
・抜け毛薄毛
・イライラ感
・ホットフラッシュ
・倦怠感
・憂鬱感
などがあります。
あごニキビができやすくなる
大人ニキビと言われるもので顎のニキビがあります。
もしひげが濃くならなくても男性ホルモンの影響があると顎ラインのニキビがひげの代わりに多くなってしまうことがあります。
男性ホルモンを女性ホルモンよりも優位にしない方法
上記にあるようにもともと男性ホルモン値の高い女性は加齢とともにさらに男性ホルモン優位のトラブルが出てしまう恐れがあります。
もともと男性ホルモン値が高いのは先天的なものなので、対策のしようがないのですが、女性ホルモンの分泌を遅らせることは可能です。
その方法は次のようなことがあります。
大豆製品を食べる
豆腐や豆乳、納豆など大豆製品には女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするイソフラボンが含まれています。
そのためこれら大豆製品を積極的に摂ることをおすすめします。
ちなみに女性が摂るイソフラボンの一日の推奨摂取量は75mgです。
そして主な大豆製品に含まれるイソフラボンの量は以下にまとめています。
・納豆1パック 35mg
・豆乳200ml 40mg
・豆腐一丁 40mg
・味噌汁1杯 6mg
ただしあまりにも大豆製品を摂りすぎると、今度は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのバランスに影響してしまうため一日の推奨量を大幅に超えない程度の摂取が好ましいです。
ビタミンミネラルをしっかり摂る
ビタミン類やミネラル類も女性ホルモンのバランスを整えたり、女性ホルモンと男性ホルモンの優位性を整えたりする大切な栄養素です。
その中でもビタミンB6は女性ホルモンとのバランスを整える亜鉛の吸収を助ける働きがあります。
適度なダイエットを心がける
肥満の原因である脂肪は低温なため体が冷えやすく、体が冷えてしまうと血流も悪くなりホルモンバランスも崩してしまいます。
そのため適度な運動と栄養バランスと量的バランスの取れた食習慣によるダイエットをおすすめします。
また、過度なダイエットは栄養バランスが崩れてしまうため、ホルモンバランスや血流の観点からみてもよくありません。
ダイエットで大切なのはしっかり動いて栄養バランスの良い食事を摂り、しっかり休むが基本です。
バランスの良い食事を心がける
上記にも触れていますが、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
バランスンの良い栄養とは厚生労働省が推奨している5大栄養素、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルのことです。
ストレスを解消する
ストレスをためてしまうと自律神経が乱れてしまうためホルモンバランスも乱れやすくなります。
そのため過度のストレスは溜めないように心がけましょう。
適度な運動をする
適度な運動の中でも筋トレはおすすめです。筋トレをすることでホルモンバランスも整いやすいのですが、男性ホルモン値の高い女性が筋トレを頑張りすぎると筋肉が付きすぎる恐れがありますので、ホットヨガなどでしなやかな筋肉をつけたほうが良いでしょう。
酷いときには婦人科で診てもらう
男性ホルモンの影響による症状が酷いと感じたときは婦人科などで専門医に診てもらいましょう。
自分で解決できない問題もありますから大切なことです。
まとめ
男性ホルモン値の高い女性は将来的に男性に似たような薄毛のリスクがあります。
しかし他の部分では意外とメリットになる部分もあります。
例えば身長が高いや筋肉質というのはスタイルが良いということになります。
男性ホルモンによるデメリットな部分を女性ホルモン値を向上させることで補い、メリットな部分を今よりも伸ばせていけるような生活習慣が一番望ましいです。