鏡を見ていたら衝撃の事実が!円形に髪の毛がない…!
かなりショックな症状ですよね。
辛いことに脱毛箇所は目立つ場所ほどできてしまう場合が多いので更にストレスがたまります。
円形脱毛症は強いストレスが原因のように思いますが他に原因はあるのでしょうか?
また円形脱毛症に効果的な対策はあるのでしょうか?
具体的な治療法も気になるところです。
この記事では円形脱毛症の症状や原因、対策と治療法までを解説致します。
Contents
円形脱毛症の症状
円形脱毛症は髪の毛が突然円形に抜けてしまう症状のことです。
薄毛は時間をかけて少しずつ髪の毛が減っていきますが、円形脱毛症の場合はごっそりと抜けてしまう点が違います。
「10円玉ハゲ」の言葉からも10円玉くらいのサイズの抜け毛のイメージが浮かびますが、円形脱毛症には次のように6種類の症状があります。
・単発型…脱毛の場所が1~2箇所。最も多く見られる症状。
・多発型…脱毛の場所が多い。
・全頭型…頭髪が全て抜け落ちてしまう。
・凡発(はんばつ)型…全頭型に加えてまつ毛、眉毛、体毛など体の毛が脱毛してしまう。
・蛇行型…後頭部と側頭部の生え際が蛇行型に脱毛する。
・逆蛇行型…頭頂部が脱毛し生え際の髪の毛が残る。珍しい症例。
単発型は放置後に症状が回復する場合もありますが、回復後再び脱毛することもあります。
また単発型から多発型、全頭型から凡発型と深刻な状態に症状が変わることがあり、蛇行型と全頭型、凡発型の場合は長期の治療に及びます。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症と言うとストレスが原因のイメージがあり有力でしたが、近年は他にも考えられる原因はいくつか出始め、遺伝や筋肉の緊張などの原因も考えられています。
ここではストレスを含めて円形脱毛症の原因をいくつか紹介致します。
自己免疫疾患
自分の体へ害をなすウイルスや細菌へ攻撃して自分の体を守るはずの自己免疫反応が、自分の正常な体へと攻撃をしてしまうようになる「自己免疫疾患」になってしまい円形脱毛症の原因になる場合が多くあります。
自己免疫細胞のひとつのTリンパ球が1~複数の毛母細胞へ攻撃をし始め、攻撃をし続けると円形脱毛症を引き起こしてしまうのです。
遺伝子
円形脱毛症になりやすい遺伝子にHLA(ヒト白血球型抗原)があります。
検査でHLAを持っているかどうかが分かりますが、厄介なことにHLAを持っていても円形脱毛症にならない方や、逆にHLAがなくても円形脱毛症になりやすいなど今のところ明確ではありません。
遺伝的要因も円形脱毛症の原因のひとつにはありますが、親が円形脱毛症でも子供も必ずなるとは言えないので円形脱毛症の原因と確定していません。
ストレス
大きなストレスは交感神経が異常な働きをする原因にも繋がってしまい、血管が収縮した後に毛髪への栄養が不十分になることで脱毛してしまいます。
ストレスは自己免疫疾患にもなりやすいことからも、円形脱毛症の大きな原因として考えられます。
ただ現代ではストレスがない方はほとんどいませんし、逆にストレスを多く抱えていても円形脱毛症にはなっていない方もいるので、ストレスを感じているからと言っても円形脱毛症に絶対になるとは言い切れません。
逆にストレスをためている覚えはないのに円形脱毛症になった方の場合は知らないうちにストレスを抱えていることも考えられます。
ストレスを軽くしようと思うことがまたストレスにもなるのでどのような形でも円形脱毛症になりやすいのが厄介なところです。
血行不良
血行不良は末梢神経異常が原因とも考えられます。
首の後ろには僧帽筋という筋肉があるのをご存知でしょうか?
僧帽筋とは肩こりを感じた時にほぐすことからも、肩こりの主な原因の筋肉のことです。
筋肉が固まると血行不良になり毛髪の成長が悪くることで円形脱毛症の原因にもなってしまいます。
姿勢が悪い、長時間同じ姿勢を続けているなどの筋肉の歪みにより、血行不良を始めとする様々な体調不良を呼び起こしてしまいます。
円形脱毛症の対策
円形脱毛症になってしまうと新たな精神的ストレス以外にも予防や治療などで費用や手間がかかってしまうことが悩みの種。
円形脱毛症になってからのことよりならないように対策を知りたいですよね。
ここでは円形脱毛症にならないように日頃からできる簡単な対策をご紹介致します。
ウイルス予防に日常生活の習慣を見直す
世の中には風邪やインフルエンザなど様々なウイルス系の病気があり、円形脱毛症になりやすい遺伝子を持つ方が風邪やインフルエンザをきっかけに円形脱毛症になってしまう場合もあります。
その為円形脱毛症予防としてだけではなく、風邪やインフルエンザの原因を体内に入れないように、普段から規則正しい生活を送ることと手洗いとうがいをこまめにすることが大切です。
ストレスをできるだけ抑える
ストレスは万病の元とも言われるほどため込んでいいことはひとつもありません。
ストレスを全くないようにするのは殆ど不可能ですが、ストレスをこまめに軽くすることは出来ます。
手っ取り早いのが自分への束縛をできるだけ捨てていい加減になることでしょう。
無神経な方の多くはストレスを感じずストレス系の病気や症状を生むことがありません。
逆にストレスが多い方程真面目で神経質、優しい方が多い傾向です。
綺麗な音楽を聴く、仕事などで全部背負い込まずに周りに頼める時には仕事を回すなど、できる限り自分への負担を減らすことを心がけてみてください。
ストレスは食欲不振や睡眠障害にも直結しやすいですので、ストレスを強く感じている方は必ずやらなければいけないこと以外は後回しにして体を暖かくして早めに休んで下さい。
体力が回復したら適度で軽い運動をすることもいいですね。
頭皮を柔らかくする
固まった頭皮は血行不良につながるので適度にほぐすと良いです。
重症化するとコリをほぐすのにも時間がかかってしまうので、こまめにストレッチやマッサージをするといいでしょう。
頭皮マッサージは美容師さんが行う時のように、両手指で頭皮を上下左右に動かして固まった頭皮を柔らかくすることで緊張をほぐすことができます。
頭皮マッサージ以外に頭皮環境を保つために有効な方法がツボです。
百会、通天、天柱など血行不良を良くする為に適度な刺激を与えるツボ療法は、マッサージと同じく時間と費用を考えずに気軽に出来るおすすめの方法です。
円形脱毛症の治療は皮膚科を受診
円形脱毛症が気になって仕方がない、効果がないなど自分で円形脱毛症が改善する実感がない場合には皮膚科で受診し治療をすることが最善です。
ここでは具体的にどのような治療方法があるのかどうかを解説致します。
最初に行われる方法はステロイド剤や塩化カルプロニウム剤などの外用薬、抗ヒスタミン剤やセファランチンの内服剤を使用する方法です。
外用薬には血管を広げて血流を良くし、内服薬には抗ストレス効果がある副腎皮質ホルモンがあります。
いずれの方法も大きい副作用が考えにくい利点がある分、治療期間が長くなり効果が分かりにくいです。
頭皮へステロイド剤を注射する方法は効果が高い反面強い副作用もあるので医者との慎重な決断が必要になり、急速な脱毛症状等緊急性がある場合以外には推奨されにくい治療方法です。
他にも化学物質のSADBE、DPCPを塗り人工的にかぶれ(接触皮膚炎)を起こす局所免疫療法や、皮膚へ浸潤しているリンパ球を抑える紫外線照射療法、液体窒素やドライアイスなどを外用する冷凍療法など様々な治療法があります。
治療中はウィッグの着用や頭皮を清潔に保ちできるだけ気分を楽にすることが推奨されます。
どの治療方法も皮膚科医とのこまめな相談や、ストレスを軽くする為にメンタルケアが必要です。
まとめ
円形脱毛症は1か所できる単発型以外にも様々な症例があります。
遺伝やストレスの他に自己免疫疾患や末梢神経異常などホルモンの異常によることも分かってきています。
日常生活の見直しなど個人でできる対策をおこない、効果が薄い場合には早めに皮膚科を受診してください。
治療方法は副作用を考えて皮膚科医としっかりした相談が大切なので、皮膚科を受診する時には信頼できる皮膚科を選ぶことも忘れずにしましょう。