髪の毛が沢山抜けて気持ちが落ち込んでしまうと、
「このまま抜け続けたらどうしよう」
「もっと抜けてしまったらどうなるんだろう」
と、マイナスな気持ちに支配されてしまいませんか?
その不安な気持ちが抜け毛を助長するのです。
まずは、深呼吸してみましょう。
呼吸も、実はリラックスにとても関係しているのです。
ストレスと抜け毛
抜け毛は、女性ホルモンの減少などが主な原因とされていますが、ストレスも大きく関係しています。
円形脱毛症だと、原因は「自己免疫疾患」と言われ、自分自身の免疫機能に異常を発生させてしまうことが大きな原因だとされていますが、そもそもその自己免疫疾患の引き金になる物がストレスである可能性もあるのです。
自己免疫疾患でなくとも、ストレスが大きすぎたり、長時間続くような状況があると、交感神経に異常をきたすとされています。
その結果、血管が収縮し血流が悪くなることにより、頭皮への栄養がスムーズに流れなくなり髪の毛が順調に育たない、抜けてしまうといった状況になると考えられます。
その他にも、アトピーやアレルギー性鼻炎がある方に多く発生したり、遺伝的要因も考えられます。
ストレスは抜け毛に関わっている可能性が大いにあるのです。
ストレスの種類
ストレスの種類は様々あります。
何のせいでストレスが発生しているのか、その原因がストレッサーと言われるものです。
*物理的ストレッサー(音・温度・光など)
スマホ・パソコンの画面、近所の騒音、エアコンの温度など。*化学的ストレッサー(化学物質・添加物・ニオイなど)
アルコール・煙草・薬物などの身体への刺激、ニオイ、それらの毒性
室内の酸素濃度*心理的ストレッサー(不安・怒り・緊張など)
以下4点に分けられます。
時間ストレッサー(締め切りや納期など、迫る時間へのストレス)
課題ストレッサー(ノルマや義務の達成しなければならないストレス)
身体的脅威(身の危険を感じるストレス)
自我の脅威(自尊心・プライドが傷付けられるストレス)*社会的ストレッサー(経済問題・職場関係・様々な情報など)
進んでいく社会や周りの環境に追われ、追い付いていかなければいけないストレス
自分を取り巻く社会へのストレス
このように文字にしただけでも沢山存在することがわかりますね。
冷静にストレッサーに向き合うことは難しいかもしれません。
咄嗟に、生理的に感じるものが多いかもしれません。
もちろん、積み重なり耐えきれなくなるということもあるでしょう。
毎日抜け続ける髪の毛にストレスを感じるということもそれに当てはまりますし、「薄くなってきたらどうしよう」という不安な気持ちもストレスとなります。
ストレスと自律神経
ストレス反応を制御しているのは、アドレナリンなどの副腎皮質ホルモンです。
ストレスを感じた時、身体はそれに対応しようと副腎皮質ホルモンを血液中に分泌。
すると心拍数や血圧が上昇し血糖値が上がります。血糖値が上がると、体内でエネルギーの供給がされますが、反対に胃腸の働きが悪くなり、免疫細胞の働きを低下させます。
ストレスに耐えようと身体は必死に頑張りますが、自分の免疫を犠牲にしている状態。
それが一時的ではなく、長い間続いたり何度も強く起きたら、、、身体はもう頑張れなくなってしまうかもしれないですね。
「自律神経を整える」と、よく言いますが。
交感神経と副交感神経をバランスよく切り替えることがそれを指します。
交感神経は、活発に活動する時、エネルギーを脳や筋肉に供給する時に優位に働いています。
副交感神経は、リラックスしている時、脳や筋肉はお休みして消化器の働きが優位になります。
休むときは休み、働くときは働くというオンオフの切り替えがうまくできなくなってしまう状態はストレスが原因であり、さらにそれによる身体の不調がまたストレスに繋がっていくと考えられます。
ストレスとの付き合い方
ストレスの原因であるストレッサーを排除することができれば一番苦労しないのかもしれません。
でもなかなか難しい場合。
ストレスに向き合うという方法があります。
①完璧を求めない
②前向きにとらえる
③硬い頭を柔らかく
④一人で抱え込まない
目標が達成できなくて、思ったとおりに行かないのが辛い。
周りと比べてしまって辛い。
例えば、髪の毛が大切なのに抜けていってしまう状況や、ケアしているつもりなのに思ったとおりにいかないこともこれに当てはまるでしょう。
周りの美しい髪の人を見て羨ましい気持ちになってしまうこともありますね。
では、自分は自分らしくと考えましょう。
100%の日があれば、30%の日もあっていいのです。
失敗も成功のうち。やりたくないことは、別な方法を探すのもアリ。
もしくは諦めて開き直るという方法もあるでしょう。
自分の悩みを誰にも話せなくて辛いなら、話したいことを紙に書き出してみましょう。
そして、以下の点も大切です。
①自分のリラックスできる時間を作る(お風呂・音楽・趣味の時間など)
②十分な睡眠をとる(体内時計を乱さない)
③食べ過ぎ・飲み過ぎを避ける(お酒・甘いもの・煙草などの中毒性)
④小さい達成感を積み重ねる(目標を最小化すると、達成しやすくなる)
お風呂で身体を温めると副交感神経が活発になります。
そして自分の好きな音楽や味、香りに包まれる時間。
良質な睡眠は、成長ホルモンの分泌にも繋がります。
食生活の乱れは、髪の毛に必要な栄養素の不足にも繋がります。
そして、日々の中で小さな達成感。
100万円貯めるのは難しくても毎日10円貯金箱に入れるのは簡単ではないでしょうか?
例えば、ご飯を作るという目標を作り、ご飯を作れればOK。
散歩に行くという目標を作り、散歩に行ければ目標達成。
毎日筋トレやストレッチをするという目標だと、続けていけば間違いなく身体に目に見えて変化が現れるので、やりがいもありますね。
体重を7㎏減らすという目標ではなく、毎日決まったトレーニングメニューをやり遂げるという目標の達成を積み重ねていくこと。
小さな達成感の積み重ねがストレスの対処法にもなると考えられます。
深呼吸したらその次は
髪の毛が抜けていく、薄毛が気になっている。
ずっと抜け続けたらどうしよう、だれにも相談できない。
そんな風に毎日一人で考え込んではいませんか?
まず、深呼吸してみてください。
深呼吸は副交感神経を優位にさせます。
深呼吸は場所も時間も問わず、お金もかかりません。
今すぐにできることです。
ぐるぐると考えている頭を休ませてみて下さい。
そして、落ち着いたら、抜け毛に対処する方法を実践してみましょう。
悩んでいるより、行動です。
ストレスに向き合いリラックスする時間を作りましょう。
育毛剤を使ってみる。
シャンプーを変えてみる。
食事改善をしてみる。
勇気をだしてクリニックに行ってみる。
抜けることにより、もしかしたら自分の身体が自分自身に「つらい」と伝えているのかもしれません。
対処しても結果はすぐには出ないかもしれませんが、できることをやったという達成感はまた自分のストレスの対処にも繋がりますね。
さいごに
病は気からとも言います。
髪の毛が美しく生えてきたらこんなヘアスタイルにしたい、といったようなイメージを持つのも良いとされます。
未来の理想の自分をイメージすることが現在のセルフイメージと錯覚されるとも言われます。
落ちている髪の毛に不安を抱いたら、その次には「ではどんな対処法があるか」と向き合ってみましょう。
そしてできる範囲から始めてみてください。いつでもまずは深呼吸。
「抜けるかも」というイメージよりも「きれいになれるかも」というイメージが身体には良いのです。