ある日突然抜け毛の量が多くなってしまったり、髪の毛のボリュームが低下していると感じて「これって薄毛かも?」と感じている女性も多いと思います。
しかし急な薄毛は原因がすぐにわからない場合も多いので、不安を感じている方も中にはいるのではないでしょうか?
女性の薄毛には様々な原因があります。
もしかすると急な抜け毛や髪の毛のボリュームダウンは脱毛症によるものかもしれません。
そこでこの記事では、女性でもなりえる脱毛症の種類とその治療方法について解説していきますので、薄毛に悩んでいる女性の方は是非参考にしてください。
Contents
びまん性脱毛症
薄毛や抜け毛の原因としてまず考えられる脱毛症が「びまん性脱毛症」。
びまん性脱毛症とは、女性によく見られる脱毛症で、生え際からてっぺんにかけて、中心部に薄毛や脱毛が広がっていくのが症状の特徴です。
このびまん性脱毛症は、原因からいくつかに分けることができ、それぞれにあった治療方法を行うことが必要です。
女性ホルモンが原因
びまん性脱毛症は女性ホルモンの分泌が乱れているときになりやすい脱毛症として知られています。
第二次性徴以降、女性らしさをもたらす女性ホルモンの一つにエストロゲンがあるのですが、これが妊娠・出産や、更年期になると減少することが原因となって薄毛が起こると考えられています。
治療方法
びまん性脱毛症の治療方法としては、毛髪専門クリニックより、薄毛治療薬を処方してもらうことが効果的です。
主な薄毛治療薬として今注目されているのが「ミノキシジル」という薬剤で、外用薬として直接薄毛部位に塗布することで血行が促進され、発毛を促します。
また、他にも頭皮の新陳代謝を促すヘアーチェンジレーザーなどもおすすめ。
どの治療方法が合うかどうかは、専門医の診断によって判断されますので、まずは専門クリニックへの相談をおすすめします。
60代以降のびまん性脱毛症
60代以降に見られるびまん性脱毛症は老化によるものと考えられる場合が多いのですが、この場合も、ミノキシジルなどの薬学的な療法が効果的です。
なのでただの「老化かも?」と放置しておくと脱毛症というのはどんどん信仰していき、治療が難しくなっていきますので、早めの診察をおすすめします。
一時的な脱毛症
びまん性脱毛症のような原因がはっきりしていて進行性のある脱毛症以外にも、頭皮のトラブルや血流障害によって一時的に脱毛が起こる場合があります。
このような場合も放置や自己流の判断はせず、早期に専門医の治療を検討することをおすすめします。
このような一時的な脱毛症には様々な原因がありますので、その原因を取り除くことで症状がストップする場合もあります。
精神的な原因(過度のストレス)
ストレスをため込むと、食欲減衰や頭痛、睡眠武曽育、下痢、肩こりなど色々な症状が起こることはご存じの方も多いと思います。
脱毛もまた、ストレスが原因となって起こることがあるのです。
このような場合は、まずはストレスとなっていることを取り除く、そしてヘアーチェンジレーザーや体の免疫力を上げるための光線治療などでストレス耐性を高めると、症状が公転する場合があります。
血流障害(食生活の乱れなど)
食生活やきちんと栄養を取っていないと、頭皮に栄養がいきわたらなくなり、毛の成長に必要な栄養分も不足します。
特にヘアサイクルで、休止期になって抜け毛が起こり、次に新しい毛が生えるときに栄養が足りないと、次第に髪の毛は薄くなっていきます。
サプリメントなどによる栄養指導、医療ダイエットへの切り替えによって症状が好転する場合があります。
血流障害が原因と考えられる身体の免疫力の低下が起こると、風邪やインフルエンザなどにもかかりやすくなりますので、自覚がある方は早めに改善を心掛けることをおすすめします。
病気によるもの(甲状腺の疾患・橋本病・バセドウ病)
髪の毛が薄くなっている方の中で、甲状腺に関する疾患が見つかることがあります。
橋本病は、自分の甲状腺を異物として認識して抗体が攻撃し、甲状腺機能の低下をもたらす病気です。
こうした疾患によって脱毛が起きた場合は、疾患そのものの治療も必要ですので、脱毛の治療と並行して、疾患の治療を行うことをおすすめします。
薬物の副作用によるもの(抗がん剤やピルなど)
抗がん剤やピルなどの薬の副作用で脱毛が起こる場合があります。
薬物による副作用の場合は、そうでない場合とは異なる治療が必要となります。
治療前のカウンセリング・問診の時は、忘れずに飲んでいる薬、治療中や治療歴などを医師に伝えることが必要です。
頭皮のトラブル(脂漏性皮膚炎など)
フケが多い方や脂っぽい髪の毛の方は、脂漏性皮膚炎など最近による炎症が薄毛の原因となっていることがあります。
こうした頭皮のトラブルが原因となっている場合は、まず皮膚疾患の治療のめどがついてから毛髪再生の治療に移行していきます。
パーマやヘアカラーなどによるもの
パーマ液やヘアカラーに使う溶剤には、刺激が強いものが少なくありません。
皮膚が薬品に弱い方の場合や、短期間にパーマやヘアカラーを繰り返した場合、頭皮が薬品によって炎症やアレルギー反応を起こすことがあります。
このトラブルが原因となって脱毛症のようになることがあるのです。
こうした場合もまず、炎症やアレルギー反応の治療をしてから、毛髪再生治療を行います。
円形脱毛症
円形脱毛症は10円玉くらいの大きさで脱毛斑ができる病気で、皮膚疾患の中ではさほど珍しいものではありません。
年齢・男女を問わないで、発症する疾患です。
脱毛斑は1つだけできることもあれば、いくつもできることもあります。
また、頭髪全体に脱毛斑ができてケガ全部抜けるようなケースや、まれに身体の体毛が全部抜けることもあります。
また、これはなかなか治りにくいですが、髪の毛の生え際が横にそろって帯状に抜けるような症状もあります。
人によって症状は様々
円形脱毛症は、そのまま放置しておいても時間が立てば自然治癒することもあるのですが、一方で長期間症状が継続することや脱毛の範囲が増えることも少なくないのです。
脱毛斑ができたことに気づいたらなるべく早く治療を検討することをおすすめします。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症の原因については、ストレスとの関連が大きいといわれてきましたが、現在では自己免疫の異常を引き起こす症状ととらえることが一般的です。
メカニズムとしては成長期の毛根がリンパ球の炎症によってダメージを受けて、それが原因で毛髪が抜けていくと考えられています。
薄毛に効果的な薬剤「ミノキシジル」
ミノキシジルは、はじめ高血圧の治療薬として使われていましたが、薄毛や脱毛症の治療効果が認められるようになって、育毛剤として使われるようになった薬です。
ミノキシジルは表皮化細胞の増殖や繊維化細胞の増殖、血管拡張などの作用があることがわかっていますが、こうした働きによって薄毛やはげに効果的な育毛剤として使われています。
【まとめ】薄毛で悩んでいる方はまずは原因を突き止めよう!
いかがでしたでしょうか?
この記事では女性の薄毛の原因である脱毛症の種類とその治療方法について解説してきました。
薄毛には様々な原因がありますので、抜け毛が多くなってきたり、髪の毛の量が減ってきた場合は決して放置せず、何か薄毛になるような心当たりがないかどうかを確認しましょう。
もし病気による薄毛になっているのであれば、まずはその病気の治療を優先し、それ以外の脱毛できになるようであれば、専門クリニックで毛髪治療をしてもらいましょう!