年齢を重ねるとともに髪にコシやツヤがなくなったり、うねりが出てきたりします。
また抜け毛が多くなったり急に白髪が増えてきた場合は、それは髪の老化のサインであると言えるでしょう。
ではそのような髪の老化を感じた場合、それを食い止める方法はあるのでしょうか。
そこでここでは、髪の老化の原因や老化を感じた場合の改善方法などについて具体的に見ていきたいと思います。
Contents
髪の老化の原因とは?
ここでは、髪の老化の原因について詳しく見ていきます。
加齢
加齢による髪の老化はやはり避けられないものです。特に30代に入ると、細胞の再生能力が低下し新陳代謝も落ちてきます。
そのため、髪が作られる毛母細胞に十分な血液と栄養が行き届かなくなり、それが髪が老化する大きな原因となります。
女性ホルモンの低下
女性ホルモンのエストロゲンは、髪の成長を促す大切な役割を担っていますが、40代以降になるとエストロゲンの分泌量が急激に低下します。
この女性ホルモンの分泌量の低下が原因で、白髪や薄毛などが増えていきます。
ストレスや喫煙も髪の老化の原因
ストレスや喫煙は、頭皮の血行が悪くなり栄養素を運ぶ血管も収縮してしまうため、栄養が行きわたりにくくなる原因となります。
特に喫煙者は体内が常に酸素不足になっている言われています。
そうすると髪を作るための細胞である毛母細胞に、酸素や栄養を十分に届けられなくなってしまうため注意が必要です。
年齢別による髪の悩みの変化とは?
20代から30代前半ぐらいまではまだ髪の成長サイクルが活発なため「髪が多くて広がりやすい」「毛先が傷んでいて髪がパサつきやすい」などという悩みが多く、髪質の変化に対する悩みなどはあまりありません。
しか40代になると、髪が細くなりうねりやすくなったりツヤやコシが失われてくるなど、髪質の変化に悩む女性が増えてくるようになります。
また白髪に関する悩みが出てくるのもこの頃が多いようです。
さらに50代半ば頃になると、髪の本数減ったり抜け毛が増えるため、分け目が目立つ、ボリュームがないため髪型がなかなか決まらないなどの髪の老化に関する悩みが増えてきます。
また白髪もますます増えてくるため、シャンプーの方法やブラッシングなど普段の髪の手入れがなおさら重要となってきます。
これはNG!髪の老化を助長する行動とは?
髪の老化を食い止めるためには、髪によい生活習慣やヘアケアなどを知っておく必要があります。
またそれと同時に、髪の老化を早めるような行動には注意しなければなりません。
そこでここでは、髪の老化を助長するNG行動について詳しく見ていきます。
栄養の偏った食生活
仕事などで忙しく、つい外食しがちだったりファストフードやコンビニのお弁当などで済ませてしまうのは、髪によくありません。
それらの多くには、油分や脂質、塩分が多く含まれているため、髪だけではなく健康そのものに悪影響を与える可能性があるため要注意です。
そんな方には、調理方法により摂取する油分や塩分を自然と抑えることができる和食がおすすめです。
特に髪の老化を防ぎたいという方は、魚介類や野菜、豆類や海藻、きのこやいも類などを、毎日の食生活に積極的に取り入れていきましょう。
とはいえ忙しい毎日の中で、常に栄養バランスよい食事を作るというのは、なかなか難しいですよね。
そんな時には、朝はコーヒー一杯だけという場合は、昼は和食や野菜を摂るなど、1日または1週間でトータルしてバランスの取れた食事を取れば大丈夫ですよ。
無理なダイエット
例えば単品ダイエットなどの無理なダイエットは、髪だけではなく肌にもよくありません。
無理なダイエットをして摂取カロリーを急激に制限すると、体は一種の飢餓状態となり、脳や内臓など重要な部分に先に栄養を運ばなけならないため、抜け毛や薄毛など髪の老化を招いてしまいます。
こうした過激なダイエットを続けていると、たとえ20代でも抜け毛や薄毛が起こる場合もあるため、くれぐれも注意が必要です。
ダイエットをする場合は、糖質やたんぱく質、脂質やビタミン、ミネラルという体に必要不可欠な栄養素を少しずつ減らすイメージで、無理のないダイエットを行いましょう。
また、だいたい1カ月で現在の体重の-5%ほどを目指すのが理想的であると言えるでしょう。
慢性的な運動不足
髪は、頭皮の毛細血管が運ぶ栄養分や酸素を使って成長していきます。
しかし血液の流れが悪くなると、毛母細胞が栄養が十分に行き届かなくなり、髪が全体的に薄くなってしまうことがあります。
適度な運動は、心臓に働きかけ動脈など太い血管から毛細血管まで、全身にまんべんなく血液を行き渡らせてくれます。
ですから普段からできるだけ歩くように心がけ、エスカレーターではなく階段を使う、一駅分歩くなどという意識が大切です。
夜更かしや睡眠不足
主にたんぱく質でてきている髪にとって、成長ホルモンの分泌は大変重要です。
この成長ホルモンが1日のうち最も多く分泌されるのが、睡眠時であると言われています。
また、髪を作り出す毛母細胞の分裂のピークは21時頃、髪の成長が活発化するのは22時から2時頃の間であるとも言われています。
ですからその時間帯にはできるだけ就寝するようにしましょう。
それがなかなか難しいという方は、毎日6~7時間の睡眠を目指し、日付が変わる前には寝るようにすることをおすすめします。
髪の老化を食い止める方法とは?
栄養バランスの良い食事を摂る
髪の90%以上はたんぱく質でできています。ですから普段から肉類や魚類、卵や大豆製品などをしっかり摂取するようにしましょう。
また髪や皮膚の健康を保つためには、ビタミンB群や亜鉛などの栄養素も欠かせません。
特にビタミンB群の一種であるビオチンは、レバーやピーナッツ、くるみなどに多く含まれているため、毎日の食事にできるだけ取り入れるようにしましょう。
シャンプーを見直す
健康な頭皮は青白い色をしています。
この状態であれば、ヘアケアは1日1回のシャンプーとコンディショナーの使用で十分であると言われていま。
1日2回以上など必要以上にシャンプーをしてしまうと、頭皮が乾燥してしまい、かえって頭皮環境を悪化させてしまう可能性があるため十分に注意しましょう。
逆に髪を洗った直後に頭皮の突っ張りを感じたりかゆみがあったりする場合は、洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで洗い流している可能性があります。
またシャンプーした翌朝に頭皮のかゆみやベタつきを感じる場合は、今より少し洗浄力の強いものへと替えると良いでしょう。
さらに抜け毛や薄毛が気になるなど髪の老化が見られる場合には、現在使用しているシャンプーを見直してみることをおすすめします。
髪の老化を予防するためには、美容室などで購入できる水溶性のシリコン入りのシャンプーに切り替えるとよいでしょう。
またシャンプーはきちんと洗い流すことも大切です。
泡が落ちたから終わりではなく、その後髪全体をお湯だけでもう一度洗うような気持ちで流すと、きれいに落とすことができます。
またシャンプー後の髪を濡れたまま放置するのは、髪を老化させる原因となるため避けるようにしましょう。
髪が濡れている時には、キューティクルがはがれ落ち髪の芯がむき出しの状態になっているため、逆に髪が乾燥しやすくなっています。
さらに、生乾きの髪は菌が繁殖しやすく、抜け毛や薄毛のの原因にもなるため注意が必要です。
なおドライヤーを使用する前には、髪をしっかりタオルドライしてドライヤーを使用する際にも温風を1か所に集中させないように常に動かし、髪の根元から乾かすようにしましょう。
最後に冷風でかけると、ツヤのある髪に仕上がりますよ。
またタオルドライの後に洗い流さないトリートメントを使用して、髪をドライヤーの熱から守るのもおすすめです。
頭皮をマッサージをする
ストレスや睡眠不足などが続く、と頭皮も血行不良に陥る場合があります。
摂取した栄養を細胞の隅々まで行き渡らせるためにも、頭皮マッサージを行い血流をよくしましょう。
ただし、爪を立てたり強く擦ると頭皮を傷つける場合があるため、くれぐれも気をつけてくださいね。
さらにマッサージは頭皮だけではなく、耳の後ろ側からあごの下に向けて走る頸動脈を軽くなでるなどして、肩や首、また頭部全体の血流をアップするように行うと、より高い効果が期待できます。
まとめ
今回は薄毛や抜け毛、また白髪などの髪の老化を予防する方法について詳しく見てきました。
年齢を重ねるとともに髪も年を取るのはある程度仕方のないことであるとも言えますが、毎日の食事やシャンプーの方法など工夫次第では、いつまでもハリやツヤのある若々しい髪を保つことが可能です。
髪が健康的だと気分も明るくなりますよね。
あなたもこの記事を参考にして、ぜひ美しい髪を手に入れて楽しく生き生きとした日々を送ってくださいね。