年齢を重ねるのは、だれにでも公平に訪れることです。
自分だけ特別なのではなく、みな変わりません。
髪の毛にも年齢が表れていきますが、ちゃんと理解したうえでエイジングケアをしていくのが大切です。
ケア次第では、年齢を感じさせず、薄毛もできるだけカバーしていけます。
Contents
ヘアサイクルとエイジングケア
ヘアサイクル
髪は1日100本程度抜けたとしても、何ら問題はありません。
ヘアサイクルがしっかりしていれば、抜けた分をカバーするように成長してくるからです。
髪が生えてくるまでのヘアサイクルは、大体4年から6年の周期を持っています。
抜けたところは次の髪を生み出すために栄養を蓄えます。
細胞分裂をして髪を作り出しますが、年齢とともにこのヘアサイクルが狂いだしはじめるのです。
加齢とともに栄養も蓄えにくくなり、成長を阻害する要因が生まれます。
加齢とともに現れやすい現象
女性ホルモンの減少などは、加齢とともに現れやすい現象です。
活性酸素によって、細胞が老化してしまうというのも、ヘアサイクルが狂いだし薄毛が多くなる原因とも考えられるようになりました。
年齢とともに活性酸素から守る力が失われてくるからですが、だんだんとアミノ酸による生勢力が落ちていきます。
活性酸素が邪魔をして、アミノ酸を消費してしまうためで、頭皮には栄養がいきわたりにくくなり、栄養不足となるのです。
いくらヘアサイクルで髪を作り出そうとしても、栄養素がなければ作ることができません。
頭皮や細胞分裂をしていく毛母細胞自体も老化してしまいます。
髪のすべてに影響を及ぼし、薄毛が加速していくのです。
年齢とともに抗酸化力が失われていくのは、食い止めていかなければいけません。
ここにエイジングケアのポイントが隠れています。
日常からできる酸化防止
加齢とともに、抗酸化力が衰えますが、特に40代以降は急激に減少するのがわかっています。
だんだんと活性酸素がたまっていき、除去できなくなっていくため、加速度的に老化が進むのです。
抗酸化力が落ちてしまうのであれば、少しでも食い止めることが必要です。
活性酸素を減らすことも大切ですが、根本的な部分で改善していかなければ、エイジングケアになりません。
日常的にどのようなことが問題なのか、考えて改善するのが大切です。
喫煙・アルコール
色々な原因がありますが、その中でも喫煙は大量の活性酸素を発生させます。
ビタミンCも破壊することによって、抗酸化物質も失っていくからです。
百害あって一利なしとも呼ばれますが、エイジングケアを考えるのであれば禁煙は絶対条件と言ってもいいでしょう。
同じようにアルコールも控えなければいけません。
アルコールは体内で分解されるときに、活性酸素を発生させてしまうからです。
適量であればあまり影響はないため、深酒などは絶対にしないようにしましょう。
食品
食品という部分では、酸化しやすいものは控えなければいけません。
スナック菓子やインスタントラーメンといった油を使って作られる食品は、空気に触れるだけで酸化していきます。
この時に過酸化物質に変化しますが、これは活性酸素とほぼ同じです。
エイジングケアの天敵となるため、摂取は控えたほうがいいでしょう。
紫外線
日常の環境で見た時には、紫外線が大敵です。
活性酸素を大量に発生させることで知られているため、長時間の日光浴などは避けなければいけません。
骨粗鬆症予防に紫外線がいいのは確かですが、普段の生活の中で浴びている量で充分です。
それ以上の紫外線は、身体を老化させるだけですので、予防策が必要といえます。
ストレス
日常環境で受けるストレスも、老化につながる問題です。
ストレスを受けると神経が刺激され、興奮状態になりますが、活性酸素を生み出してしまいます。
日常的に気を付けておかなければいけないポイントともいえるでしょう。
こうした活性酸素を生み出す状況の改善は、髪のエイジングケアに欠かせません。
小さなことからでも実践していくのが、薄毛対策として重要なのです。
抗酸化作用を持つビタミンEの重要性
若々しい髪を維持するためにエイジングケアは大切ですが、何もしていなければどんどんと老化現象に見舞われていきます。
様々な対策が必要ですが、食べ物も検討していかなければいけません。
以前は髪といえば、海藻類というイメージがありましたが、抗酸化作用を考えてみると違ったものが必要です。
強い抗酸化作用を持つことで知られているのがビタミンEです。
脂溶性ビタミンのひとつになりますが、活性酸素を抑制することができます。
若返りのビタミンとも呼ばれるようになりましたが、細胞膜の中に存在して細胞を守る役割も持っている栄養素です。
細胞が老化してしまうことが問題ですが、活性酸素は細胞外部でウイルスを撃退する役割を持っています。
あまりに増えてしまうと、細胞自体を攻撃し始めてしまうのが問題なのです。
この状態にならないようにコントロールするのがビタミンEの役割といえるでしょう。
ビタミンEは、いろいろな食品に含まれています。
その中でもうなぎはビタミンEが豊富なことで知られている食材です。
100g当たり4.9mgと非常に豊富な量を含んでいます。
18歳以上の女性の場合1日6.0mgを摂取基準量として定められているように、うなぎだけでも十分な量を摂取できるのです。
実際問題として考えると、薄毛対策のエイジングケアといえども、毎日うなぎを食べることはできないでしょう。
そこで普段から摂取しやすいものとして、小麦胚芽油やひまわり油、紅花油などはビタミンEの供給源となってくれます。
とうもろこし油や大豆油でも含まれていますので、上手に利用していくのがポイントです。
他にも、ナッツ類、ほうれん草やブロッコリーといった緑黄色野菜、朝食べられるようになってきたシリアルなどにも含まれています。
注意しなければいけないのは、油脂性ビタミンとして過剰摂取の問題が挙げられるでしょう。
必要な量は摂取しなければいけませんが、過剰に摂取してしまうと心臓病の発症リスクが高くなることは研究でわかってきています。
がん予防には全く関与せず、逆にリスクが高くなる可能性も指摘されるようになりました。
ただし、食物で摂取している限り、こうしたリスクは発生しません。
サプリメントで摂取していると、過剰摂取のリスクが高まることから、摂取量には十分な注意が必要です。
これは天然型ビタミンと合成型ビタミンの違いであり、出来る限り天然型を摂取したほうがリスクがありません。
エイジングケアの面から考えると、コラーゲンはタンパク質の性質ということも必要です。
パーマをかけたりカラーリングをすると、髪のダメージが増えていきますが、栄養の摂取がうまくいかず回復させることができないことも出てきます。
いくら栄養摂取できても、新陳代謝が衰えてしまうと運んでいてもらえません。
各所に栄養を運ぶのは血液であり、新陳代謝が衰えたり、冷え症が悪化してくると髪の質も変化が出てきます。
どんどんと機能が衰えていき、薄毛につながることも出てくるのです。
こうした状況を予防するのもエイジングケアの大事なポイントとなるでしょう。
まとめ
薄毛対策の面では、日々の生活の中で気をつけていくことは、多々あります。
いきなり髪の毛が抜けて現れるわけではなく、年齢とともに徐々に見えてくるだけです。
実際には、現在薄毛の悩みを抱えていなくても、徐々に進行しているのは間違いありません。
気がついてから始めるのではなく、予防策としてエイジングケアをすることが必要なのです。