日本でも薄毛対策として色々な方法が取られてきました。
薄毛に効果があるとすれば、藁をもすがるつもりで試して試してみたいと思う人も多いでしょう。
その中には、民間療法として信じられているような、根拠のない世界のものも出てきます。
実際に世界中で色々と薄毛対策も取られてきました。
最新のものから少々眉唾的なものまであるのです。
日本での髪と海藻の関係
日本で薄毛対策というよりも、髪に良いと言われてきたのが海藻類でしょう。
海藻類を食べると、髪が生えてくるとか、黒く美しい髪ができるとか言われてきました。
しかし、海藻を食べたところでフサフサになったりするわけではありません。
当たり前のことですが、髪を作る栄養素はそこまで単純ではなく、もっと多くのものが必要だからです。
基本となるのは、体の中で作り出されている点です。
一旦作り出された髪は、ダメージを受けても簡単に回復ができません。
作り出された時から細胞は死んでいるからです。
海藻類を食べたとしても、いきなり髪が綺麗になったりする理由はありません。
ただし、他の栄養素と組み合わせることで、次が生えてくる髪を強くできるのは確かです。
海藻を食べていきなり髪が綺麗になるわけではなくて、時間をかけてゆっくりとですが美しい髪に変わっていく可能性があるというのでしょう。
特に重要なのは、良質なタンパク質であり、このサポートをしてくれるのが海藻に含まれるミネラルになります。
亜鉛やヨウ素、フコイダンなどが毛母細胞を活性化させたり、タンパク質を再結合する時に使われたりしているのです。
日本人が長い間培ってきた食生活は、髪に影響を与えていたことは確かです。
ですが、いきなり変わったりするようなものではないのを理解しておく必要があるでしょう。
インドの薄毛事情とハーブのちから
食生活が髪に影響を与えるのは間違いありません。
小さい頃からの食生活が、大人になって影響を及ぼすでも少なくはないでしょう。
食生活は文化でもあり、国によって大きな違いが出てきます。
髪との関係が指摘されるのが、インドです。
薄毛対策をしているというわけではありませんが、インドでは髪が薄い人が非常に少ないと言われています。
ここには食生活が関わっているのではないかと、言われるようになりました。
インドといえば、様々なスパイスを使った料理が知られています。
日本人も大好きなカレーが知られていますが、もっとスパイスを使ったインド料理であり、日本で食べられている欧米風のものとは少々違う料理です。
インドの料理は様々なスパイスを使って作りますが、その種類を見てみると、日本の薬膳で使われるようなものであり、漢方薬としても利用されています。
つまり、量の問題などはあるとしても、薬などにも使われている体に影響を与える食材を毎日食べているのです。
その中でも注目されるのがターメリックです。
肝臓の働きを助けてくれるハーブのひとつで、日本ではウコンとして知られています。
アルコールで弱った肝臓を助けてくれることからも、二日酔いから回復させる時に使われたりしているので日本でも知名度が高まりました。
肝臓を助けてくれることによって、体の負担を減らすのも薄毛対策としては重要な意味があります。
それだけではなく、ターメリックに含まれているクルクミンが育毛に良いのではないかと言われるようになりました。
インドの料理ではチリが当たり前のように使われます。
青唐辛子が赤い唐辛子など様々なものがありますが、辛さの基本となるのです。
この唐辛子類には、カプサイシンが含まれていることはよく知られています。
カプサイシンも髪の発育を手助けするのではないかと考えられるようになりました。
胃腸の神経を刺激するのはわかっていますが、これが毛根も一緒に刺激しているのではないかと考えられてきたのです。
体の血流を良くしてくれるカプサイシンですので、髪にも良い影響を与えているのも不思議ではありません。
これも薄毛対策ではありませんが、インドではあまり肉を食べません。
現在で言うところのヴィーガンのように、全く食べない人もいるほどです。
宗教的な理由が関わってきますが、アルコールの摂取もほとんどしないことから、髪に影響を与えているのではないかとも言われています。
ただし、インドの人の甘いもの好きは飛びぬけており、驚くほどカロリーの高いものを摂取しています。
潜在的な糖尿病患者の数は、膨大だと言われている程です。
これも本来であれば薄毛に繋がるような食生活ですが、それ以上にハーブの力が助けてくれている可能性もあるでしょう。
薄毛であることさえ気にしない
世界で最も薄毛の人が多いと言われているのがチェコです。
東欧の国の一つで、首都のプラハの名前を知っている人も多いでしょう。
女性の薄毛も目立つ国ですが、成人男性を見ると半数近くの人が薄毛だと言われています。
薄毛であることをあまり気にしない国でもあり、ネガティブに感じていないのは日本との大きな違いです。
非常にアルコールが好きな国として知られており、ビールの消費量は世界一です。
ドイツのイメージがありますが、チェコの方がはるかに飲んでいます。
日本人の3倍以上に当たるのですから、体にかなりの負担がかかるのも間違いありません。
さらに食生活は肉中心であり、脂っこいものが多く出てきます。
野菜はおまけ程度で、付け合わせに少々を使われる程しか食べません。
塩分が高い食事を続けるため、血液の流れが悪いと考えられています。
これが薄毛の原因になるのではないかと言えるのです。
ですが、薄毛であることは自然になったものであり、そこまで気にしないというのは世界的な考え方ともいえるでしょう。
日本人が気にしすぎてストレスをためているのも確かです。
最先端の医療やタトゥーまで
中国では薄毛対策として、育毛剤がよく使われるようになりました。
漢方の国でもあるため、民間療法も色々とあります。
元々黒髪を好む傾向が強い国で、女性も薄くなってしまうのは大きなイメージダウンにつながるのです。
かつらの生産でも知られている国で、世界にも進出してきました。
様々な方法で対策しているという点では日本に近いものもあるでしょう。
欧米では、再生医療を活用して薄毛対策を進めている国も出てきました。
体の内側から対策をするのではなく、自然に生やしていこうという考え方です。
毛母細胞が機能を失ってしまうのは、加齢を始め様々な原因が考えられます。
女性でも避けられない部分がありますが、毛母細胞に対して直接成長因子を打ち込んでしまうのです。
方法は色々とありますが、孟母細胞が蘇れば短期間で髪が増えていくのですから、女性の薄毛にも有効なのは間違いありません。
アメリカので薄毛対策として始まってきているのが、マイクロブレーディングと呼ばれる方法です。
女性の髪にも使われていますが、頭皮に線の細いタトゥーを入れていきます。
眉毛に使われている方法ですが、細い線を書き込むことによって髪が多くあるように見せるのです。
日本では考えられない対処方法ですが、細い線で髪のように見えると評判が広がってきています。
もちろん、入れてしまえば消す事も出来ませんし、アレルギーを起こす可能性もゼロではありません。
範囲も大きいので、専門医と相談しながら進めていかなければいけない方向です。
上手くいけば、髪があるように見えるかもしれませんが、立体感の問題は避けられないでしょう。
それでも女性の髪のボリュームの少なさをカバーするとすれば、描き方次第で役に立つするかもしれません。
まとめ
世界の薄毛対策は色々なものがあります。
食生活などによって薄毛になりにくい国もあるのですから、それを見習ってみるのも方法でしょう。
髪は体の中から作り出される一部分ですので、普段の生活が影響を与えます。
対策として外部から何かをするよりも、長い目で建設的な方法を取る方がいいのかもしれません。
ただ短期間で対処するのであれば、外部からの方法の方が有効です。