薄毛の原因はいろいろとありますが、お昼寝をするだけでも対策になるとしたら、考え方がかなり変わってくるはずです。
髪と睡眠の関係は色々と研究されてきました。
その中で昼寝にも注目が集まり、薄毛との関連性もわかってきたのです。
睡眠不足が与える影響
睡眠不足は、体にさまざまな影響を与えます。
ゆっくりと睡眠が取れる生活は、何より大事なものでしょう。
忙しい毎日を過ごしていると、ゆっくり眠りたいと思う日が出てくるのが当然です。
その気持ちは、体や精神が正しい状態を求めているからで、何も間違ったことではありません。
抜け毛の原因として挙げられるものは、タバコやストレスといったところがよく知られています。
もちろん病気などもありますが、実は睡眠不足も抜け毛の原因となるのです。
睡眠時間が5時間以下になると、非常に抜け毛が目立つようになってくると考えられてきました。
睡眠時間が直接影響しているのではなく、交感神経と副交感神経のバランスを崩すために薄毛につながります。
睡眠時間が少なくなると、交感神経が優位に立ち興奮状態に陥るのです。
眠りを司るのは副交感神経となるため、さらにうまく睡眠が取れなくなるのです。
さらに問題なのは、自律神経が乱れていき、血流に影響は出てきます。
頭皮の毛細血管の血流は悪化し、必要な栄養が得られなくなる可能性が高まるのです。
これだけでも、睡眠と薄毛の関係は紐解けると言えるでしょう。
そのため、出来るだけ良質な睡眠をとれるように生活を改善していかなければいけません。
特に髪を太く丈夫に育てたいのであれば、最低でも7時間以上の睡眠を取ることが重要になります。
睡眠時間はいつでも多く取れるとは限りません。
仕事など生活が影響して、うまく睡眠時間がコントロールできないこともあるでしょう。
これは社会で生活する以上、どうしても出てくる問題です。
その時に有効となるのがお昼寝と考えられています。
特に30分ぐらいのお昼寝は、状態の改善に役立つことが分かってきたからです。
睡眠欲求は1日に2回
睡眠が髪と関係するのは間違いないとしても、昼寝ぐらいで効果が挙げられるかどうかが問題です。
昼寝の効果に関しては、いろいろな研究が進んでいます。
人間の睡眠には一定のパターンが存在し、しっかり睡眠がとれるようにコントロールされています。
ところが、人間本来の睡眠としてみると1日2回眠くなるタイミングが来ることが分かってきたのです。
それもだいたい1回目の睡眠は8時間後あたりにくるのがわかってきました。
例えば、朝6時に起きて仕事に出かける人は、8時間後となれば14時です。
前後する可能性はあるとしても、お昼あたりには一度眠さがやってくるのは普通のことと言えるでしょう。
特に食事をとりお腹がいっぱいになると安心感がありますし、血流が集中したことによって眠気も行ってきます。
お昼にでもあるというのは、何もおかしいことではないのです。
これが人間本来のリズムだと考え、何を推奨する企業や学校も出てきました。
学校で15分程度の昼寝の時間を設けたりするところがあります。
企業でも30分程度の睡眠を推奨してりたりするのも、生産性を高められることが分かってきたからです。
睡眠をとることで、集中力が蘇ってきます。
人間の集中力が高まると、単純なミスをしなくなるのは周知の事実でしょう。
色々な発想も浮かぶようになるため、生産性としてみても高まるのです。
ストレス解消にもつながる
生産性が高まることは間違いないとしても、薄毛との関係性が重要なポイントとなるでしょう。
わずかな時間でもお昼寝できると、睡眠不足の解消に役立ちます。
人間本来のリズムに戻すのですから、睡眠不足改善は当然の結論です。
多くの研究結果が出てきていますが、生活習慣病のリスクまで下げることがわかってきています。
血圧の低下させることができるので、健康な状態を確保するためにも役立つのです。
血圧が下がり、健康な状態が保てると、頭皮の血流も良くなってきます。
これだけでも薄毛の対策に役立つのは間違いありません。
睡眠不足を解消できるようになると、ヘアサイクルを正常化にも役立ってくれます。
栄養が行き渡りやすくなり、本来持っているヘアサイクルに戻すことができるのです。
髪を育てるためには、成長ホルモンが重要な役割を果たしますが、睡眠中に多く分泌されます。
特に夜8時から明け方の2時あたりまでがゴールデンタイムと呼ばれる時間で、ここで多くの成長ホルモンが分泌されているのです。
睡眠不足を解消しリズムを取り戻すことにより、成長ホルモンの分泌も正常化していきます。
成長ホルモンは人間の体の様々なところで使われるため、できるだけ多く分泌してくれなければ髪にも届きません。
だからこそ、良質な睡眠が髪に影響を与えているのです。
お昼寝によって、ストレス解消にも役立ちます。
眠くなってきた時に睡眠をとれば、副交感神経が優位になるのは睡眠のリズムとして当然です。
交感神経が優位に立っている状態を緩和し、バランスが取れるようになります。
ストレスが溜まっている状態でも、お昼寝で緩和できるようになり、薄毛対策に繋がるのです。
この状態でヘアケアをしていけば、もっと効果的に働かせることもできるでしょう。
お昼寝の時間は30分以内
本来のリズムと関係してきますが、お昼寝をしてしまうと睡眠時間のバランスが崩れ、夜眠れなくなるのではないかと心配する人も出てきます。
これはある意味で間違ってはいません。
ある程度睡眠をとっている人が、お昼寝をすれば夜眠れなくなる可能性が出てきます。
ただし、お昼寝にたっぷりの時間を使えばの話で、効果的に働く時間の中で押さえてしまえば、夜の睡眠に影響がでるようにはなりません。
ここで重要なのは、一体どの程度お昼寝に費やせばいいのかです。
お昼寝の時間で有効なのは、20分前後と考えられています。
長くても30分、15分程度で効果を発揮するのです。
ほんのわずか寝ようとしたら、必要以上に寝てしまうということもお昼寝では出てきます。
この時間ををコントロールするのは簡単なことではないでしょう。
そこでおすすめの方法は、お昼寝をし始める前にカフェインを摂取してしまうやり方です。
カフェインを摂取すると眠れなくなると思うかもしれませんが、お昼寝をする前に摂取しても、効果が発揮するまでの時間にラグがあります。
つまり、カフェインが発揮するまでの時間睡眠が取れるということです。
カフェインが効果を発揮するまでの時間は約30分で、お昼寝をする前にコーヒーなどを飲めば、ちょうど30分後に覚醒効果が出てきます。
わずかな時間でもお昼寝をした後にカフェインがしっかりと目覚まししてくれるので、眠たさが残ったりするのも防げるのです。
眠気がどこかに残っていると、ストレスを感じイライラすることもでてくるでしょう。
しかし、寝る前に飲んだカフェインがこの状態も緩和してくれます。
お昼寝をすることによって、睡眠のリズムを取り戻し、規則正しい生活を作り出してくれます。
心身ともに、健康な状態を作り出せるため、試してみる価値は十分にあるでしょう。
まとめ
人間の睡眠のリズムにはそれぞれ意味があります。
眠いと思った時には、体が睡眠を欲しているのです。
その睡眠を取り戻してあげることによって、体の状態を正しく戻し、薄毛になりにくい状態も作れるとすれば、お昼寝する価値があるでしょう。
仕事の効率も高められますし、ストレス耐性も身につきます。
デメリットになるような状態も、お昼寝する前にカフェインを摂取することで防げたりするのですから、薄毛が気になるようであれば試してみる価値があるはずです。