女性の薄毛

女性の自律神経の乱れと薄毛の関係性をご紹介

ストレスや不規則な生活習慣は、自律神経のバランスを乱す大きな原因のひとつとなります。

自律神経が乱れると、女性ホルモンバランスが乱れたり血管が収縮して血流が滞る可能性があるため注意する必要があります。

またそれらは髪の成長にも悪影響を与え、薄毛や抜け毛を引き起こす可能性もあります。

そこでこの記事では、女性の自律神経の乱れと薄毛や抜け毛の関連やその要因、また改善策について詳しく見ていきたいと思います。

自律神経の働きが体に及ぼす影響

自律神経には、体温の維持や代謝機能、内臓の働きをコントロールする重要な役割があります。  

自律神経には主に活発に活動している昼間に働く交感神経と、夜などリラックスしている際に働く副交感神経の2種類があり、これらがバランスよく働いていればいいのですが、一旦このバランスが崩れると心身に悪影響を与えます。

ストレスや過労の蓄積、睡眠不足などの不規則な生活などは、自立神経の乱れの原因になるとされています。  

症状が悪化すると自律神経失調症にかかることがあります。

自律神経の乱れが引き金となり、倦怠感や、頭痛、肩こりや手足のしびれ、動悸やめまいなどさまざまな症状が起こる可能性もあるため、くれぐれも注意が必要です。

また自律神経のバランスを崩れると、胃酸が過剰に分泌されることにより、胃の痛みや胸やけを感じる神経性胃炎や、下痢や便秘が起こる過敏性腸症候群など内臓の働きにも影響を与えてしまうことがあるため、普段から自律神経を整えるような生活を心がけることが大切です。

自律神経の乱れが引き金となる薄毛の原因とは?

ここでは、自律神経が乱れることにより薄毛や抜け毛につながる原因について詳しく見ていきます。

過剰なストレス

ストレスが溜まると心身ともに緊張状態が続くため、副交感神経がうまく働かなくなってしまいます。

このようになると血圧の上昇により血管の収縮が起こり、血液の流れが悪くなります。

血流が滞ると、髪の成長に必要な栄養素や酸素が頭皮の毛母細胞に届かなくなり、薄毛や抜け毛を引き起こす原因となってしまいます。

睡眠不足

強いストレスを感じて自律神経が乱れると、睡眠不足になったり睡眠の質を低下させることにもつながるため注意が必要です。

髪の成長に必要な成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、22時~2時の間であるとされています。

しかし自律神経が乱れていると交感神経の働きが活発になるため神経かが興奮してしまい、体をうまく休めることができずに目が冴えてなかなか眠れなくなり、結果的に睡眠不足となってしまい、成長ホルモンの分泌量も少なくなってしまいます。

女性ホルモンのバランスの乱れ

ストレスが蓄積されると女性ホルモンの分泌量が減少し、逆にバランス男性ホルモンの分泌量が増える場合があります。

体内の男性ホルモンの量が多くなると皮脂の分泌量も増加するため、皮脂が頭皮環境を悪化させ、抜け毛や薄毛を招く可能性もあります。

特に女性は、月経前後や更年期により女性ホルモンの分泌量の変化にも注意が必要です。

体内の栄養素不足

自律神経の乱れにより血行が悪化すると、頭皮まで栄養素が届きにくくなります。

さらに自律神経の状態が悪くなり、体の機能がそのものが衰えてしまうと、髪の主成分であるタンパク質の吸収率が悪くなり体内の栄養素が不足してしまうという状態に陥ってしまいます。

タンパク質が吸収できなくなってしまうと、髪が成長することができなくなったり細くて弱い髪ばかりが生えてくるようになり、結果的に薄毛になってしまいます。

亜鉛不足は特に深刻

亜鉛は、たんぱく質やビタミン類とともに髪の成長には欠かせない栄養素となっています。

ストレスを感じるなどして自律神経に乱れが起きると、体内で老化の原因となる活性酸素が発生します。

この活性酸素は、薄毛や抜け毛、また白髪などを引き起こすきっかけになるとも言われています。

実はミネラルである亜鉛には体内の活性酸素を排除する効果がありますが、活性酸素が増えすぎてしまうと亜鉛がどんどん失われていくため、新たな髪を作り出すことができなくなってしまいます。

亜鉛はストレスだけでなく、インスタント食品や加工食品など添加物が多く含まれている食品の摂取や、喫煙習慣、アルコールの過剰摂取なとどでも消費されやすくなるため気をつける必要があります。

自律神経を整え薄毛を改善する方法とは?

ここでは、自律神経のバランスを整えて薄毛や抜け毛を改善させる方法について、詳しく見ていきます。

栄養バランスの取れた食生活を心がける

自律神経のバランスを整えるためには、たんぱく質やビタミン類、ミネラルといった髪の成長にも欠かせない栄養素を摂取するようにしてください。 

また幸せホルモンとも呼ばれている神経伝達物質のセロトニンが多く含まれている食品を意識して摂取することも大切です。

セロトニンは体内で蓄えておくことができないため、毎日少しずつ食事から摂る必要があります。

また牛乳や小松菜などカルシウムが多く含まれている食材には神経細胞の興奮を抑える働きがあります。

さらに自律神経をコントロールするためにはらパプリカやレモンに含まれているビタミンCや、鶏レバーやうなぎに含まれているビタミンA、アーモンドやオリーブオイルに含まれているビタミンEを摂るのがよいとされています。

・腸内環境を改善する

ストレスや緊張などにより便秘や下痢が起こり腸の状態が悪いと、副交感神経の働きが低下し血管が収縮し、血流不足となり体調不良や抜け毛などを引き起こしてしまいます。

そのためいわゆる腸活を行い、腸内の善玉菌を増やしていくように心がけることも大切です。

・朝日を浴びてセロトニンの分泌を促す

朝目が覚めたら、まず最初にカーテンを開けて朝日を浴びるようにましょう。

こうすることで体内でセロトニンの働きが活発となり交感神経と副交感神経のバランスをうまく保つことができます。

・質のよい睡眠を取る

自律神経のバランスを整えるためには、良質な睡眠を取ることはとてもむ重要です。

就寝する前にスマートフォンやパソコンを使用するとブルーライトの影響によって交感神経の働きが活発になり眠りの質を低下させるため、使用することを控えるようにしましょう。

ゆっくり湯船に浸かり体を温める

入浴はシャワーだけで済ませるのではなく、36~40℃ぐらいのぬるま湯にしっかり浸かり体を温めましょう。

こうすることで副交感神経が優位に働り、心身ともにリラックスした状態になり質の良い睡眠を取ることにもつながります。

特に自律神経を整えるためには、首を温めることが大変効果的であると言われています。

首を温めると血行促進につながり、首や肩のコリをほぐしたり、副交感神経の働き活性化され心身ともにリラックスすることができます。

また血流が良くなるため、頭皮に髪の成長に必要な栄養素が行き届きやすくなり、薄毛や抜け毛を改善することができます。

さらにホットタオルや温熱シートを使用して首を温めるのもおすすめですよ。
 

うまくストレスを発散する

就寝する前にアロマセラピーを取り入れたり、気持ちの落ち着く音楽を聴くなどして、リラックスするようにしましょう。

また定期的に体を動かしたりぐっすり眠ることも、ストレス解消やリラックスにつながります

適度な運動を行う  

 
 
適度に体を動かすことは、体や頭皮の血流を促す効果が期待できます。

ただし急に激しい運動を行うとかえって疲労感が蓄積されてしまうたむめ、散歩やウォーキング、ヨガなど、無理のない範囲で行うようにしましょう。

まとめ

ストレスの蓄積などにより自律神経の乱れが起こると、抜け毛や薄毛を引き起こしてしまうことがあります。

最近若い女性でも薄毛に悩む方が増えているのは、ストレスによる自律神経の乱れが原因ではないかとも言われているため、年齢を問わずに注意する必要があります。

その他にも女性ホルモンの乱れや睡眠不足なども薄毛の要因となるため、くれぐれも注意が必要です。

自律神経のバランスを整えて薄毛や抜け毛を改善するためには、食生活を見直したり適度に体を動かす、またストレスの溜めずにうまく発散することが非常に重要となります。

自律神経の乱れによる薄毛を防ぐためには、このように普段の生活を改めて振り返ってみることも大切ですよ。