薄毛になっていくのには、何かしらの理由が存在しています。
年をとって老化現象として女性の髪が薄くなるのも、その理由の一つです。
しかし、普段からの食生活が影響しているのも忘れてはいけません。
普段の食生活と髪の成長
人間の髪は自然に生えてくるわけではありません。
髪を作り出すプロセスが機能しているからこそ、徐々に伸びていきます。
この伸びてくる速度も重要ですが、頭皮の中にある毛母細胞が細胞分裂を起こし徐々に長くなっていくのです。
細胞分裂を起こすためには、細胞分裂をさせる指令とともに、必要な栄養がなければいけません。
様々な栄養を使って細胞分裂を起こして行きますが、どこからともなくやってくるわけではなく、普段の食生活で摂取しているものです。
つまり、乱れた食生活をしていれば、髪は栄養不足に陥り、うまく育たなくなります。
当然ですが、普段から注意していかなければ、どんどんとネガティブな状態へと蓄積していくことになるのです。
栄養はいきなり効果をあげるものではなく、徐々に変化をもたらします。
悪習慣として毎日の食生活が乱れてくれば、気が付いた時には大きなダメージをもたらしていることになるでしょう。
油断していると、将来に対し大きなリスクを抱えているかもしれません。
そうなる前に改善しなければいけません。
もちろん、薄毛に気がついてから改善しても効果がないわけではありません。
しかし、体感的にわかるようになるまで時間を要することになるでしょう。
悪習慣になるのはどこか
悪習慣と呼ばれるような食生活は、徐々に髪に悪影響を与えてきます。
そこには色々な条件が関わっているため、自分が当てはまるかどうか判断してみる必要があるでしょう。
食生活の基本は、3食をバランスよくとることにあります。
バランスの良くない食事とは、栄養が偏っているような、好き嫌いの激しい内容です。
好きなものを食べるのは悪いわけではありませんが、そればかり食べていると他の栄養が損なわれる可能性が高まります。
時間帯の問題もあります。
人間の食事のリズムは、生活の中である程度定められるからです。
朝食をとるタイミングは、睡眠とあまり関係なさそうに見えます。
ところが、夜の眠りにも影響を与えているところに気がつかなければいけません。
ここには体内時計が関わっていますが、朝起きると15時間後あたりには眠くなるように作られています。
これは1日の時間が24時間であり、一年365日のサイクルがあるところに起因している条件です。
人間の体もこのリズムに合うように作られてきました。
このリズムに関連する作用として、メラトニンの生成が挙げられます。
メラトニンは夜の睡眠重要な要素であり、朝にバランスの良い食事を摂ると、だいたい14時間から16時間後に良質なメラトニンの生成が進むのです。
つまり、睡眠時間とぴったりと一致します。
朝の食事をしっかりと取ることによって、成長ホルモンが分泌されやすい夜の睡眠が良質なものへと変わるのです。
危険な食生活を断ち切る
危険な食生活後はどのようなものなのかを知り、悪習慣の改善をしていかなければいけません。
注意しなければいけないのは、髪に悪いとされている栄養素そこまで多いわけではないのです。
それよりも、複数の条件が絡み合ったことで、悪習慣として変わっていきます。
髪のためを考えると、どこかではっきりと断ち切れなければいけません。
脂肪の摂取量の高さと共に、高カロリー食品は健康という面からもリスクが高い食事になります。
脂肪を摂りすぎると高脂血症という状態に近づいていくのが問題点です。
血行を悪化させやすい状態で、頭皮に栄養を送りにくくなります。
たまに食べるのはいいとしても、毎食揚げ物が増えているような状態は注意が必要です。
コンビニの食事が悪習慣になりやすいポイントとも言えるでしょう。
同時に塩分の摂取量にも注意しなければいけません。
全部の摂取量が増えてくると、体は調節しなければいけないという作用が働きます。
そのままでは大変危険な状態になるからです。
塩分濃度を薄めなければならない状態から改善させるために、水分が必要になります。
この状態が高血圧を招く原因で、力がかかっているだけで抹消部分には血液が巡って来ません。
頭皮も抹消部分にあたるため、頭皮にある毛母細胞が栄養不足に落ちてしまうのです。
忙しい人にとって大切なファーストフードも、頭皮には悪影響を与えます。
栄養のバランスが偏りやすく、塩分も多く摂取してしまうからです。
インスタント食品も似たような傾向があり、成長ホルモンに悪影響を与える可能性が出てきます。
女性では注意しなければいけないのが過度なダイエットです。
ダイエットをすること自体は健康な身体を保つために必要ですが、栄養の偏りのある過度なダイエットはデメリットしか産みません。
極端な形でのダイエットではなく、運動を取り入れ摂取カロリーのコントロールをする必要があるでしょう。
夏場になると誰もが楽しみになる冷たい飲み物もありますが、どうしても体を急激に冷やします。
自律神経に影響を与えるため、夏場でもできるだけ控える必要があるでしょう。
ただし、熱中症などになっては意味がないため、うまくコントロールしなければいけません。
髪に大切な栄養素
髪に影響がある栄養素を知るのも改善に欠かせません。
ここからバランスの良い食事を目指して行けます。
髪に最も必要な栄養素はタンパク質です。
タンパク質でできているためであり、摂取することでいったん分解され、体の各所で使われるようになります。
そのため出来るだけ良質なものを多く摂取するようにしなければ、髪には回ってこないのです。
次に必要となるのはビタミンです。
ビタミンには様々な種類があり、それぞれが機能しています。
単独で活用するよりも相乗効果を狙って利用していくのが大切です。
そのため、他の栄養素よりもさらに注意深くバランス良く摂取しなければけません。
栄養素などを運んでくれる血液の流れを改善するために、ビタミンAやビタミンEは確実に摂取していく必要があります。
同様に血管を強くしたりすることもできるビタミンCも欠かせません。
他にも多くのビタミンが存在していますが、注意しなければいけないのはサプリメントで補おうということです。
過剰摂取の問題があるビタミンも存在するため、サプリメントよりも普段の食生活の中でバランスを取る必要があるのです。
ミネラルも重要となりますが、なかなか摂取できない問題がついていきます。
亜鉛が特に重要視されるものの、牡蠣やウナギなどに多く含まれてると言っても、食生活の中に取り入れるのは簡単ではありません。
亜鉛も過剰摂取の問題があるため、サプリメントを使う時には注意が必要です。
それでも通常の生活の中で過剰摂取になるほどの量を取れるかといえば、ほぼ考えられません。
良質なタンパク質は魚から
食生活として、どんなものを中心に食べればいいのかといえば、良質なタンパク質を含む食品が適切です。
そうなると肉類が真っ先に浮かびますが、どうしても脂肪の摂取量が増えてしまう点に注意しなければいけません。
必要な栄養素はカバーしやすくなりますが、脂肪が増えてしまうと、頭皮で脂質が過剰に分泌しやすくなり、悪影響を与えるのです。
できるだけ押さえなければいけないため、魚を中心に摂取するのがいいでしょう。
EPAも摂取できるように、日本人に馴染みの深い青魚を中心にしたほうが、髪には適しています。
骨なども食べられるような魚であれば、カルシウムの摂取もできるからです。
これも有効な栄養素に挙げられるため、注目しておいた方がいいでしょう。
まとめ
薄毛につながる悪い食習慣は、ついつい取ってしまいがちです。
体に悪い危険なものは食べないように体がコントロールしてくれますが、美味しくても体にデメリットが大きな食事はいくらでも出てきます。
この誘惑をどこかで断ち切るのが、髪に悪い悪習慣の改善であり、意識的にしなければいけないのです。