髪もお肌と同様に老化します。
エイジングを感じ始める時期は人によって異なるのですが、アラサーからアンチエイジングを始めることで5年後10年後の髪に差をつけることができるのです。
そこで本日は髪が老化した際にあらわれる症状や、アラサーから心がけたい髪のアンチエイジングの具体的な方法に関してご紹介していこうと思います。
髪の老化とは
まず髪が老化することで、どのような症状があらわれるのかをご紹介していきたいと思います。
老化した髪、いわゆるエイジング毛になると、薄毛や白髪・ハリやコシの低下・パサつきなどの症状があらわれ始めます。
この中でも髪のパサつきは髪の老化の第一段階だと言われており、大半の人が28歳から30歳といったアラサーと呼ばれる年代で感じ始めるのだとか。
これは髪の内部に存在する脂質が年齢を重ねるごとに減少していくことであらわれ症状で、なかなか改善が難しいと言われています。
また髪の量の減少もエイジング毛の特徴の一つです。
私たち日本人女性の平均的な毛髪の量は約10万本前後と言われていますが、年齢と共に抜け毛が増加し、30代に突入すると頭髪が全体的に薄くなってしまうのです。
さらにエイジング毛は、抜け毛によって頭髪が薄くなるだけではなく、髪自体も細くなってしまうためボリューム感のない、ぺたんこの髪に陥ってしまいやすいのです。
こういった髪のエイジングンは、頭皮の老化が主な原因だと言われています。
頭皮は髪をつくり出す土台となる部分なのですが、頭皮もお肌と同様にアラサー以降になると潤いや弾力・ハリといったものが低下し始めます。
では、どういった理由で髪はこういった老化を始めるのでしょうか。
まず1つ目の理由としては、活性酸素による老化が考えられます。
活性酸素が体内に増加する理由としては、精神的ストレスや生活習慣の乱れ・紫外線や喫煙などが挙げられます。
こういった習慣によって活性酸素が大量に発生することで体内の細胞が酸化してしまい、活動を弱めてしまうのです。
また活性酸素によって頭皮の皮脂が酸化するとヘアサイクルに乱れを引き起こし、薄毛を招くと言われています。
2つ目の理由としては、女性ホルモンの低下が考えられます。
女性ホルモンが年齢と共に低下することで、髪からは潤いやツヤが失われ老化しやすくなってしまうのです。
というのも、女性ホルモンの一つであるエストロゲンは髪の成長を促進する作用があるため減少することで抜け毛を増加させてしまうのです。
またもう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンは、髪のツヤやコシに必要不可欠なコラーゲンの生成を助ける働きをするのですが、不足することで髪のうねりやパサつきといった髪トラブルを招いてしまいます。
また、女性ホルモンの分泌が減少することで薄毛を招くと言われる男性ホルモン・テストステロンの分泌が盛んに行われるようになり、男性型の脱毛症を引き起こすと言われているのです。
3つ目の理由としては、食生活の乱れが考えられます。
糖分や塩分・脂質をとり過ぎることで、頭皮の環境を悪化させ老化を招いてしまうのです。
中でも糖分は、細胞を錆びさせる作用があると言われています。
糖分の摂取によって発生した酸化物質が細胞を錆びさせることを「糖化」というのですが、この糖化は老化減少に拍車をかけることが分かっています。
糖化が進むことと血液の流れが悪化し、頭皮や髪に行き渡るはずだった栄養素や酸素が遮断されてしまうため、頭皮は栄養失調の状態に陥ってしまうのです。
こういったさまざまな原因によって、私たちの頭皮や髪は日々老化しているのです。
アンチエイジングにはインナーケアから
私たちの体は、毎日の食事からできてきます。
食生活は美と健康に欠かせないものなので、髪のアンチエイジングにも大きな関りを持っているのです。
では髪のエイジングケアのためには、どういった食生活が理想なのでしょうか。
まず1つ目は、女性の髪に大きな影響を与える女性ホルモンの分泌を促進させる働きのある食品についてご紹介していきたいと思います。
豆腐や納豆・豆乳飲料といった大豆製品は髪や頭皮を健やかに保つために欠かすことのできない栄養素であるタンパク質が豊富に含まれているだけでなく、女性ホルモンの一つであるエストロゲンに似た作用をしてくれる大豆イソフラボンが含まれています。
この大豆イソフラボンは薄毛などの髪トラブルを引き起こすと言われている男性ホルモン・テストステロンよ抑制し、抜け毛の直接的な原因となるジヒドロテストステロンが生成されるのを防止してくれるのです。
また大豆製品には頭皮の血行を促進し、細胞の酸化を抑制してくれるビタミンEや、コレステロールを下げる働きをしてくれるサポニンといった女性に嬉しい栄養素が詰まっているのです。
さらに大豆イソフラボンには精神的なストレスを軽減したり、睡眠の質を向上させる作用があるため、就寝前に温めた豆乳を飲むことを習慣にすることをおすすめします。
続いて2つ目は、頭皮や髪の健康に欠かすことの出来ないビタミンB群が豊富に含まれる食材をご紹介したいと思います。
ビタミンB群は髪をつくり出す上で必要不可欠なタンパク質の吸収を良くし、代謝を促進させる働きをしてくれます。
また強い抗酸化作用を発揮してくれるため、アンチエイジングには欠かすことのできない栄養素なのです。
このビタミンB群はレバーや卵・乳製品や緑黄色野菜などに多く含まれており、皮脂の過剰分泌を抑制したり、髪をつくり出す細胞である毛母細胞の分裂を活性化させる役割を果たしてくれます。
しかしビタミンB群を調理して摂る場合は、一点注意が必要になります。
というのもビタミンB群は水溶性ビタミンなので、水に溶けやすい性質を持っているのです。
そのため調理する際は、汁ごと食べられる料理や、焼く・蒸すなどの調理法を選び、効率よく栄養を摂るよう工夫しましょう。
3つ目は、皮膚や粘膜を健康に保つのに欠かすことのできない栄養素である亜鉛が含まれる食材をご紹介したいと思います。
亜鉛は豚レバーや高野豆腐・納豆といった食材に多く含まれており、髪の主成分であるケラチンを形成の生成を促す働きをしてくれます。
この亜鉛が不足することでタンパク質の代謝が落ち、髪にツヤやコシがなくなったり抜け毛が増えるといった老化減少を引き起こしてしまうのです。
しかし現代の日本人女性は亜鉛の摂取量が少なく、慢性的に不足した状態とのことですからサプリメントなども上手に活用して、きちんと補うようにしましょう。
頭皮マッサージも取り入れて
頭皮マッサージもアンチエイジングにとても有効です。
頭皮の筋肉を揉みほぐし、血行を促進することで頭皮毛穴のゆがみを改善したり、抜け毛を防止する効果があります。
またマッサージによって髪をつくり出す細胞の働きを活性化させ、ヘアサイクルを整える効果も期待できるのです。
しかも、方法はとても簡単。
毎日のシャンプーの際に5分程度取り入れるだけなのです。
手順としては、お風呂に入ってぬるま湯で髪を十分に濡らします。
その後、手のひらで軽く泡立てたシャンプー剤を頭皮に塗布し、指の腹全体を使って軽くマッサージしていきます。
始めは後頭部から頭頂部にかけて優しく円を描くように指を滑らしていき、それが終わった次は側頭部から頭頂部にかけて同様にマッサージしていくだけなのです。
また頭皮のベタつきや臭いは気になるという方は、週1回程度のスペシャルケアとして頭皮のオイルマッサージを行うといいでしょう。
酸化した皮脂をクレンジングによって取り除くことで、頭皮毛穴の詰まりや皮膚の炎症といった頭皮ダメージをあらかじめ予防することができるんので、エイジングケアとしても大変有効です。
こういった頭皮マッサージは頭皮だけでなく、お顔のたるみやしわの予防にも効果が期待できることが分かっているのです。
毎日のケアに頭皮マッサージを取り入れるだけで、5年後10年後の髪に差がついてきますから、エイジング対策として取り入れてみてはいかがでしょうか。