白髪に悩む女性の多くが使ったことがあるであろう白髪染め。
気になる白髪を隠すことができるので、いつまでも若く居続けたい女性にとって欠かせないアイテムです。
ですが白髪染めは髪や頭皮にダメージを与えてしまう可能性も示唆されているので、正しい知識を付けてから使用した方が髪の毛のためでもあるのです。
そこで今回この記事では白髪の原因について追求していきながら、白髪染めに関する様々な知識、生活での白髪予防について解説していきます!
Contents
白髪の原因
白髪は、髪の毛の色を決めるメラノサイトの老化が原因です。
40代を過ぎたあたりから白髪が増え始めるというのは、まったくの自然現象でもあります。
残念ながら、白髪を根本から治す方法というのはまだ発見されていません。
一方、若白髪のメカニズムも、老化による白髪と全く同じです。
けれども、なぜ人より早い時期に白髪になるのか、そこのところはまだはっきりわかっていません。
ただ若白髪の人は、薄毛と同じように遺伝的な要素も強いともいわれています。
白髪は抜くと増える?
「白髪は抜くと増える」といわれることがありますが、これには一理あります。
何のケアもなしに抜いていくと、白髪はどんどん増えていきます。
なぜなら、ヘアサイクルの関係で自然に抜ける白髪は別として、まだ寿命前の髪の毛を無理に引っ張って抜くと、どうしても毛根にダメージを与えるからです。
それに、1本抜けば、その周辺の毛根にも影響が出てしまいます。
そして、同じ場所の白髪を抜き続けているうちに、やがてその白髪さえも生えてこないという事態も起きてくるのです。
まだ、白髪の数が少ない方は、白髪を根元からカットするのが一番いいです。
それでも、つい抜いてしまった時は、毛穴にヘアクリームを刷り込んで毛根に栄養を与え、アフターケアをするようにしましょう。
白髪染めは髪の毛に悪い?
白髪染めは髪や毛根を傷め、それによって髪の毛にダメージが加わるのではないかと思っている人も多いと思いますが、毛髪と毛根は全く別のものです。
白髪染めをすると、毛根を壊してしまうほどの大量の染料の成分が染み込むのなら、育毛剤でも効果をもっと発揮するはずです。
白髪染めをしたあと、すぐに毛髪を吹きぬいても、毛根まで白髪染めの色素は届いていません。
白髪染めの正しい知識
白髪染めをした後は、丹念に洗髪をして、すすぎを十分にするようにと、どのメーカーの説明書にも書いていますが、これは薬品が皮膚に残ると、皮膚が弱い人の中には皮膚炎を起こす場合があるからです。
毛染めの商品については、メーカーによって様々に違いますが、パッチテストを使用前に行うことによって、必ず自分の体質に合ったものが見つかります。
また、毛染め用薬品の発がん性について取りざたされたことがありましたが、現在市販されている製品に、まったくそのようなものはありません。
白髪を防ぐ食生活
健やかで黒い髪の毛をつくるには、偏食をせずにバランスよく栄養を摂り、コレステロールをためないことが重要です。
健康的な髪の毛を作り出すのには、次の3つのポイントが重要となります。
①良質のタンパク質を十分に取る
②ビタミンやヨードなど、微量栄養素をとる
③酸性食品や脂肪の多いものを食べ過ぎないようにする
具体的にどのような食品を多くとればいいのかを事項で解説していきます。
タンパク質
髪の毛の主成分はアミノ酸などのタンパク質で、肉や魚をはじめ、卵や大豆などから摂取することができます。
しかしここで困るのは、肉をたくさん食べ過ぎると薄毛になってしまう可能性があるということです。
肉をたくさん食べるということは栄養面ではプラスにもなりますが、ホルモン説からするとマイナスになってしまうのです。
なので少なくとも、脂肪分の多い肉は食べ過ぎないように気を付けてください。
タンパク質の中でおすすめなのが、植物性のものです。
特に「畑の肉」といわれる大豆製品は優れものです。
コラーゲンやビタミン
アミノ酸の中では、コラーゲンが髪の毛にコシと艶を与えてくれます。
植物性のコラーゲンは、納豆やなめこ、オクラなどに含まれていますので、適宜摂取を心掛けましょう。
頭皮の血行を良くする栄養素としては、ビタミンA・E・Pがあります。
ビタミンAは小松菜やほうれん草、にんじん、かぼちゃ、パセリなどの緑黄色野菜に、ビタミンEは玄米やごま、クルミやアーモンドなどのナッツ類に多く含まれます。
ビタミンPが豊富なのはレモン、オレンジ、ミカンなどの柑橘類、イチゴ、杏子、そば粉などです。
ミネラル
コレステロールをためないようにするには、貝類やイカ、タコに多く含まれるタウリンや、いわしをはじめ、サバやアジなど背の青い魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸が体にいいです。
その他ストレスを解消し、血圧を正常に保つカルシウムや、貧血を防いで血行を良くする鉄分も欠かせません。
髪の毛には昆布やワカメなどの海藻類が良いというのは定説になっていますが、これは髪の成長に影響を与えるミネラルやビタミン、カロチンが多く含まれているからです。
その代表がヨードというミネラルで、甲状腺を刺激して、発毛を促すホルモンを分泌するといわれています。
また、セレニウムというミネラルは、抜け毛を防ぎメラニン色素を作る働きがありますので、白髪予防にも効果的です。
毛髪の老化現象を防ぐ漢方薬
中国には、昔から「髪は腎の華である」という言葉があります。
中国の医学で腎は心臓や骨、脳随などの五臓六腑であるといわれ、華は花のように目立つ毛髪のことを刺します、
言葉の意味としては、白髪や抜け毛、薄毛といった髪の毛の老化現象が挙げられます。もし腎がしっかりしていれば、毛髪も年齢相当の状態を保つことが可能ということです。
一方、髪の毛は血余とも呼ばれ、血液の一部と考えられています。
そして、この血液に一番深い内臓が「肝」だとされています。
「肝」は、血液の貯蔵庫であると同時に、血液に栄養を与え、血流を促して全身の新陳代謝を活発にします。
つまり「腎」と「肝」が活発に働くようになれば、きれいな血液が隅々まで供給されて、衰えた髪の毛が組成してくる、というわけです。
血行不良による薄毛や白髪のトラブルには「丹参」などの生薬が効果的で、末梢血液循環を良くし、育毛に役立ちます。
このような漢方による育毛法がある一方で、最近では髪の毛に良い栄養素を凝縮したサプリメントなどの栄養補助食品も豊富に販売されています。
これらのものをどこまで取り入れるかは本人次第ですが、継続的に使うことによって、何も対策を打つよりかは白髪や薄毛の予防には繋がるので是非取り入れてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では白髪の原因や白髪染めの効果的な使い方などについて解説してきました。
白髪には老化や遺伝などの様々な原因がありますが、根本的な治癒方法はいまだに解明されていません。
なので白髪染めなどの対症療法となるものは、使いすぎなければ積極的に使って良いといえるでしょう。
一番避けたいのが、白髪に悩んでストレスをため込み、さらに白髪の症状を悪化させるということですので、できるだけ気にせずに髪の毛に良い食生活や漢方薬やサプリメントを摂取し、元気な髪の毛を維持していきましょう!