かつて日本では、薄毛と言えば、中高年男性に起こる現象であり、遺伝だから仕方がないという風潮でしたよね。
しかし最近、何だかその流れに変化を感じているあなた。
その感覚当たってますよ!
実は、現代の日本では、薄毛は男性だけに起こることではなく、もちろん、女性にも起こります。
また、年齢も中高年に限ったことではなく、若年層でも起こり得ることなのです。
その変化の理由を、世界の薄毛事情を考察することで、突き止めてみませんか?
きっと、あなたの気になる薄毛を改善したり、その進行を遅らせる方法が見つかるはずです!
是非、参考にして、明日から心掛けてみましょう。
<世界の薄毛ランキング>
まず始めに、アデランス調べ(1998~2008年、21の国や地域限定)のランキングをご紹介します。
「世界の成人男性薄毛率」2009年発表
1位 チェコ(プラハ):42.79%
2位 スペイン(マドリード):42.60%
3位 ドイツ(フランクフルト):41.24%
4位 フランス(パリ):39.24%
5位 イギリス(ロンドン):39.23%
6位 アメリカ合衆国(ニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルス):39.04%
7位 イタリア(ミラノ):39.01%
8位 ポーランド(ワルシャワ):38.84%
9位 オランダ(アムステルダム):37.93%
10位 カナダ(モントリオール):37.42%
11位 ロシア(モスクワ):33.29%
12位 オーストラリア(シドニー):30.39%13位 メキシコ(メキシコシティ):28.28%
14位 日本(東京) :26.05%
15位 中国(香港) :24.68%
16位 シンガポール (シンガポール)
:24.06%
17位 タイ(バンコク):23.53%
18位 マレーシア(クアラルンプール) :22.76%
19位 台湾(台北) :22.59%
20位 韓国(ソウル):22.37%
21位 中国(上海) :19.04%
このランキングからすると、平均の薄毛率は、31.13%になります。
日本は辛うじて平均以下ではありますが、決して、薄毛率が低いわけではないことがお分かりいただけたかと思います。
そこで次に、このランキングから読み取れる傾向や、その理由を考察します。
<世界の薄毛ランキングの考察>
前述したランキングを見て、すぐにお分かりになることがありますよね。
上位1~5位までは、全てヨーロッパ諸国であり、地理的にも密接していることが分かります。
6位になってようやくアメリカが入ってきますが、その後も13位までは、オーストリアを除いて、欧米諸国です。
14位に日本が入ってきて、その後は21位の中国まで、見事なほどアジア諸国が並んでいることが見て取れますね。
そうなんです!
薄毛はまさに、「西高東低」なのです。
その理由は、もうご存知の方も多いと思われますが、男性ホルモンの分泌量に関係しています。
古来より、狩猟を行い肉食系の白人民族は、男性ホルモンの分泌が豊富です。
それに対して、農耕を主としていた草食系のアジア系民族は、男性ホルモンの分泌が少なめになります。
よって薄毛率の分布は、西の欧米に多く、アジア圏に少なくなるわけです。
そう、このランキングは、当たり前の結果なのです。
更に上位の国々は、伝統的に動物性脂肪に偏った食生活が根付いており、アルコールの摂取も多い傾向にあります。
これらもまた、髪の健やかな成育を妨げ、薄毛の原因となります。
それにしても、日本人は伝統的に農耕民族であり、男性ホルモンの分泌も多くありません。
にもかかわらず、アジア系民族では、トップの薄毛率です。
次に、その理由を考察したいと思います。
<日本人のあなたが気を付けるべきこととは?>
日本人がアジア系の民族の中では、一番の薄毛率が高い理由を解明するために、ここで、もう一つ資料をご提示したいと思います。
「日本人の薄毛率の推移」
1982年 15.6%
1984年 18%
1991年 19%
1995年 21%
1998年 24%
2001年 25%
2004年 26%
一目瞭然ですね。
ここ22年で、薄毛率はどんどん増加していき、1.67倍にもなったことがお分かりになりますよね。
しかも、この資料は少し古いものであり、現在に至るまでに、薄毛率は減少しているどころか、益々増加傾向にあります。
それは、遺伝的な男性ホルモンの分泌量によるものだけでは説明がつきません。
先進国特有の理由が絡まり合っているのです。
当然、先進国は医療が進んでおり、社会保障も整っているため、寿命が長く、高齢者の割合が高い傾向にあります。
そのため、自然と発展途上国よりも薄毛率が高くなる可能性はありますが、ここではその話は置いておきますね。
まずは、食生活の話になります。
東南アジアでは、日本ほどファストフードが根付いておらず、自然由来の食生活が残っており、精がつく自然食材が多用されています。
その一方で、日本は食生活が乱れている人が多いのか現状です。
食事を摂る時間も不規則な上に、高脂肪高カロリーな食事に傾いており、動物性脂肪と塩分過多な一方で、ビタミン・ミネラルが不足しています。
いわゆる食の欧米化ですね。
すると、頭皮が皮脂を過剰に分泌するようになり、髪の成育環境を悪化させます。
更に、生活習慣も乱れており、睡眠や運動も不足傾向にあります。
多忙な仕事などにより、常にストレス過多状態にあることも見逃してはいけません。
過剰なストレスは、神経を萎縮させ、その結果、血流を悪くし、頭皮環境を悪くさせる結果となります。
また、欧米のような飲酒量ではありませんが、日本人は、アルコール成分を肝臓で分解できない人が多いことも問題です。
なぜかというと、アルコールを摂取すると、ビタミンやミネラルの吸収が阻害されるてしまうからです。
更に、肝臓がアルコール分解のために働き続けていると、新陳代謝が悪くなります。
これが髪の成育を妨げ、薄毛の要因となるのです。
そして、現代の日本人は、不潔にしていて、薄毛を招いている人よりも、圧倒的に洗い過ぎによる弊害で、薄毛を誘発している人が多いの現状です。
特に、安価なシャンプーは問題です。
人工的な洗浄成分を用いるのことで、価格を抑えているため、普及率が高いですが、その強すぎる洗浄成分は、頭皮を乾燥させしまい、髪の成育を阻害します。
最後に現代病とも言える、スマホやパソコンの見すぎによる眼精疲労も問題です。
目を酷使し過ぎると、髪の主成分となるアミノ酸「メチオニン」や「L-システイン」が浪費されてしまいます。
また、ピントを合わせる筋肉である「手様体筋」を酷使させると、自律神経が乱れるため、血流が悪くなります。
すると、頭皮に張り巡らされている毛細血管から、栄養や酸素を取り入れることができなくなり、髪の成育を悪くさせるのです。
以上より、先進国ゆえの薄毛の原因がお分かりいただけたかと思います。
世界の成人男性の薄毛率を考察し、アジア系の民族でありながら、薄毛率が年々高くなっている日本人のそのわけを考えてきました。
薄毛は、中高年男性だけの問題だけではないことがお分かりいただけましたよね。
更年期に差し掛かり、ホルモンバランスが乱れ始めた中年女性はもちろんのこと、男女関係なく、若年層であっても、先進国特有の
・食生活の乱れ
・生活習慣の乱れ
・体質に合わない飲酒量
・強い洗浄力のシャンプーでの洗い過ぎ
・スマホ・パソコンのよる眼精疲労
といったことで、薄毛の進行を早めてしまいます。
もし、これらに心当たりがある方は、今日からでも生活を見直し、是非、薄毛対策を始めてみませんか。