薄毛と言えば年齢の高い方に起こる症状であるというイメージがありますが、実は最近20代などの若世代でも、抜け毛や薄毛に悩む方が増えてきています。
そこでここでは、20代から薄毛になる原因やその対策などについてご紹介していきたいと思います。
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若年性脱毛症とは?
通常のヘアサイクルとは無関係に、20代など若い年代の方の髪が全体的に薄くなったり抜け毛が増える症状のことを、若年性脱毛症と言います。
一般的に薄毛や抜け毛は頭皮や毛母細胞の老化によって起こります。
しかし若年性脱毛症の場合は、ほとんどがヘアサイクルの乱れが原因となっています。
ヘアサイクルが乱れると脱毛期でなくても髪が抜けてしまうため、髪が全体的にボリュームがダウンしてしまいます。
若年性脱毛症により薄毛になる兆候として、全体的に髪が細くなり、頭皮が赤く炎症を起こしたり硬くなったりすることがあります。
また、きちんとシャンプーしているのにフケが気になり始めたり、頭皮のベタつきを感じるというケースもあります。
ですから薄毛の兆候に少しでも早く気づくためには、自分で頭皮や髪をチェックし、常に状態を知っておくことが大切です。
若年性脱毛症の原因とは?
ここでは、若年性脱毛症のさまざまな原因について詳しく見ていきたいと思います。
無理なダイエット
20代などの若い世代では自分のスタイルを気にするあまり、無理なダイエットを行う方も多く見られます。
特に食事を抜いたり、同じものばかりを毎日食べるというダイエットは、髪にも体にもよくないため注意が必要です。
髪の主成分はケラチンというタンパク質であるため、丈夫な毛髪を育てるためには、タンパク質の摂取が必要不可欠となっています。
しかし食事制限などによる無理なダイエットを行うと、体内のタンパク質の量が減少して髪と頭皮まで栄養が届かなくなってしまうため、薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。
頭皮の血行不良
不規則な生活や運動不足、また喫煙習慣は頭皮の血行を滞らせる原因となります。
特に喫煙による血行不良は、髪に悪影響を及ぼすと言われています。タバコを吸いニコチンが体内に取り込まれると、血管が収縮します。
血管が収縮すると血液の流れが悪くなるだけではなく、頭皮の温度を低下させると言われており、喫煙後のたった数分で1~3℃も表面温度が低下してしまいます。
また毛細血管の収縮は、血液により毛根に必要な栄養素を届けにくくするため注意が必要です。
睡眠不足
睡眠には浅い眠りであるレム睡眠と、深い眠りであるノンレム睡眠の2種類があり、睡眠中はこの2つが交互に訪れます。
髪の成長を促す成長ホルモンは、午後10時から午前2時の間のノンレム睡眠の際に大量分泌されるため、夜更かしをしてこの時間帯に起きていると、質のいい成長ホルモンを分泌することができません。
若いうちから薄毛を予防したいのであれば、最低でも12時前には就寝するのが理想的です。
ただし、寝る直前までパソコンやスマホの明るい画面を見ていると、睡眠障害などの原因になり質のよい眠りを得ることができなくなるため、くれぐれも注意しましょう。
栄養の偏った食生活
無理なダイエットや栄養の偏った食生活などを送っていると、栄養バランスが崩れ、毛根に十分な栄養を与えることができなくなります。
ですから髪の主成分となるたんぱく質をはじめ、脂肪分の少ない肉類や大豆などをできるだけ毎日摂取するようにしましょう。
亜鉛や鉄分、銅やビタミンB群などの髪の成長には欠かせない栄養素であり、また、ごまや海藻、きのこや緑黄色野菜なども積極的に摂るように心がけましょう。
喫煙
タバコに含まれているニコチンやタールは、毛細血管を収縮させて頭皮の血行を悪くする働きがあるため、髪の成長に必要な栄養分を頭皮まで十分に行き届かせることができなくなってしまいます。
20~30代の女性の喫煙率は約10%と言われていますが、髪や体のために禁煙することをおすすめします。
シャンプーの選び方を間違えている
シャンプー剤には弱アルカリ性と弱酸性の2種類があります。
石けんシャンプーは弱アルカリ性、アミノ酸系シャンプーは弱酸性、高級アルコール系シャンプーにはアルカリ性と弱酸性の両方があります。
弱アルカリ性のシャンプーには、皮膚や頭皮の角質を溶かし、汚れをきれいに落とすという特徴があります。
また弱酸性のシャンプーは、洗浄力は弱アルカリ性よりもやや劣りますが、頭皮や皮膚と同じ弱酸性のため、刺激が少ないのがその特徴となっています。
髪はアルカリ性に弱く、一度傷ついてしまうと自分で修復する力はありません。
ですからアルカリ性のシャンプーを使い続けると、だんだん髪が細くなり、ボリュームも少なくなくなってしまいます。
ですからシャンプーする際には、髪と頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを使うことをおすすめします。
20代の薄毛を改善する方法とは?
ここでは、20代の薄毛である若年性脱毛症を改善する方法について、見ていきたいと思います。
毎日の食生活を見直す
無理なダイエットをしてきたという方や外食の多い方などは、まず毎日の食生活を見直してみることをおすすめします。
特に、頭皮や髪にも大切な栄養素であり、女性に不足しがちでもある鉄分や亜鉛、タンパク質を含む食材を毎日の食事に積極的に取り入れましょう。
鉄分はレバーや貝類、ほうれん草に多く含まれ、亜鉛は牛肉やチーズ、牡蠣などに多く含まれています。
またたんぱく質は、卵や豆腐、納豆などに含まれているため、意識的に摂取するようにしてください。
規則正しい生活を送る
睡眠不足などの不規則な生活を続けていると、体調不良やストレスにより精神的に不安定になるなどメンタル面にも悪影響を及ぼします。
そうするとホルモンバランスが乱れ、抜け毛や薄毛が進行してしまう可能性があるため、朝は早起きしてしっかりと太陽の光を浴び、夜は早めに就寝して心身の健康を心がけましょう。
頭皮の血流を促す
頭皮の血流が悪いと髪の成長に悪影響をもたらす可能性があるため、頭皮の血行を促す頭皮マッサージをするようにしましょう。
頭皮の血流の改善や抜け毛予防のためにも、シャンプー後や夜寝る前などに頭皮マッサージをするようにしてくださいね。
20代の薄毛に効く女性向け育毛剤を選ぶポイントとは?
20代の薄毛を改善するためには、これまでの生活を見直す他にも、女性向け育毛剤を使い頭皮に直接アプローチするのもおすすめです。
そこでここでは、自分に合った女性用育毛剤を選ぶためのポイントについてご紹介していきたいと思います。
20代女性向けに作られた育毛剤を選ぶ
育毛剤を選ぶ際には、20代女性の育毛に効果的な成分が含まれている育毛剤を選びましょう。
抜け毛や薄毛が起きている頭皮は、乾燥していて髪に栄養が十分に行き届いていない状態となっています。
そのような状態を改善するためには、ダイズエキス、ヒアルロン酸Na、ビワ葉エキスなどの頭皮の乾燥を改善する保湿成分、またセンブリエキス、ニンジンエキス、酢酸DL-α-トコフェロールなど髪に栄養が行き届きやすくなる血行促進成分が含まれている育毛剤を使うことが重要です。
長く使い続けられる価格帯の育毛剤を選ぶ
実は育毛剤には即効性がなく、使い始めてから効果が出始めるまでに最低3ヶ月はかかると言われています。
ですから長く使い続けられる価格帯の育毛剤を選ぶことが、育毛効果をより高めるためには大切であると言えるでしょう。
自分好みの育毛剤を選ぶ
いくら自分の髪のためとはいえ、自分の嫌いな匂いがしたり、また何となく使用感が悪い育毛剤を使い続けるのはつらいですよね。
ですから使用感が自分好みの育毛剤を選ぶことが、育毛剤を長く使い続けるコツであると言えるでしょう。
しかし、やはり実際に使ってみないと使用感はわからないですよね。
実は女性用の育毛剤の中には、お試しセットや全額返金保証がある商品も多いため、それらを利用して使用感をしっかり確認してから育毛剤を選ぶといいでしょう。
まとめ
今回は20代から薄毛になる若年性脱毛症の原因や改善方法などについて、また20代の女性の育毛剤の選び方などについて、詳しく見てきました。
若い女性の抜け毛の原因は、無理なダイエットや睡眠不足、栄養の偏った食生活などさまざまです。
ですからまずは、食生活の見直しや頭皮の血行促進など毎日の生活の中で手軽に行える改善方法から試していきましょう。
またあまり悪化しないうちに育毛剤を使うのもひとつの方法です。
ただしそれでも抜け毛や薄毛が改善が見られない場合には、育毛治療の専門医に相談することをおすすめします。