特に女性の中には、体温をが低く体調を崩しやすいことや冷え性などに悩んでいる方が多いと言われています。
実は体温の低さは、髪の成長にも影響を与え薄毛の一因となることがあとされていることをご存知でしょうか。
また体を温めることが、髪の育成にも良い影響を与えるとも言われています。
そこで今回は、低体温と薄毛の関係について、また温活して体を温め、薄毛や抜け毛を改善する方法について詳しく見ていきたいと思います。
低体温症とはどんな状態?
最近、特に女性を中心に平熱が36℃以下という低体温の方が増加傾向にあると言われています。
人間の体には、体温センサーのような働きを担っている神経が存在しています。
そのセンサーが感知した体の外部の温度と筋肉、内蔵の温度を基にしてもとに、脳の視床下部が体温を調節することにより、体表と深部の温度差が適切になるように調整されています。
特に指先などの毛細血管の末端部分は、寒いと感じると自律神経の動きにより血管が収縮して体温を保つようにしたり、体が震えることにより筋肉が熱を産み出して体温の低下を防いでいます。
しかし、加齢や度重なるストレス、また無理なダイエットを行うと、熱の生産と放出のバランスが乱れ低体温になると言われています。
体温が低い状態をそのまま放置しておくと、冷え性だけではなく免疫力の低下によりさまざまな疾病の原因となる可能性があるため、くれぐれも注意が必要です。
なぜ低体温が薄毛につながるの?
ここでは、なぜ体温の低さが薄毛につながるのか、その理由について詳しく見ていきたいと思います。
頭皮の血行不良
健康的な髪を育てるためには、頭皮の毛母細胞に十分な栄養素を酸素をを運ぶことが必要不可欠となります。
しかし低体温になると頭皮の血流が悪くなってしまうため、頭皮に血液が行き届かなくなってしまいます。
そうすると髪は栄養不足となり、髪の健やかな成長が阻まれたり抜け毛が増え薄毛を引き起こしてしまう原因となってしまいます。
女性のライフスタイルの変化
指先や足と同じように、体の末端にある頭皮は元々血液の流れが滞りやすい場所であるとも言われています。
そのため低体温になると、頭皮が冷えて薄毛を引き起こすケースが多く、その他にも女性の場合は生理痛や生理不順、便秘やむくみといったさまざまな不快な症状が起こります。
またパソコンを使用するデスクワークは肩こりや首こりから起こる頭皮の血行不良を招くだけではなく、椅子に座り長時間同じ姿勢をとり続けていることや目の酷使も、髪の成長に悪影響を与えます。
ビジネスやプライベートでも日常生活に欠かせない存在となっているスマホの使用も、使っている際に首が前に出て前傾姿勢になりがちになるため、血行を悪化させる一因となります。
さらに日々の忙しさから女性でも入浴をシャワーのみで済ませてしまう方も多いかもしれませんが、シャワーだけでは十分に体が温まらないため注意が必要です。
特に男性に比べて女性は全身の筋肉の量が少ないため、体が冷えやすいとも言われています。
年齢を重ねるとともに筋肉が落ちていくため、代謝機能も低下してますます低体温につながりやすくなります。
ストレスによる免疫力の低下
ストレスが溜まると、女性ホルモンや自律神経のバランスが乱れやすくなります。
ホルモンバランスが乱れると、頭皮の毛母細胞の分裂する回数が少なくなり髪の成長が遅くなる可能性があります。
また自律神経のバランスが崩れ交感神経の働きが活発になると、血管が収縮するため血流が悪くなります。
これらはストレスにより低体温が引き起こされ、免疫機能の低下が起こったことが原因であると考えられます。
体温が36.5℃以上であれば免疫力がよく働くとされていますが、その反面体温が一℃下がるだけで、免疫力は30%も低くなると言われています。
免疫力の低下が起こると、風邪を引きやすくなるなど体調不良を引き起こすきっかけとなり、髪の成長の阻害や薄毛の進行にもつながります。
低体温を改善する温活の方法とは?
以下では、女性の低体温を改善して体を温める温活を進めていくためにはどうしたら良いのかについて具体的に見ていきます。
定期的な運動や筋トレで筋肉の量を増やす
女性の低体温の一因として、筋肉量の低さが挙げられます。定期的に体を筋トレやストレッチなどを行い積極的に筋肉を動かすことは代謝アップや体温アップにつながり、体の末端まで血液が行き届きやすくなるため、頭皮まで髪の成長に必要な栄養素や酸素を運ぶことが可能となります。
筋肉を効率よく増やすためには、体の筋肉の約7割以上が集中している下半身を鍛えることが大変効果的であると言われています。
ですからスクワットやストレッチ、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を日常生活の中に取り入れ、血行を促し筋肉量を徐々に増やしていきましょう。
特に入浴後にストレッチなどを行えば体温が上げりやすいため、高い効果が期待できぐっすり眠ることもできます。
また歩く機会をできるだけ増やして、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用するなど、できることを少しずつ毎日積み重ねていくことが大切です。
白湯を飲む
一日の中でも最も体温が低いのは朝であると言われています。
ですからそんな朝に冷たい水を飲んでしまうと余計に体を冷やしてしまい、低体温の原因となってしまいます。
そんな時には温かい白湯を飲み体を温めるようにしましょう。
また質のよい睡眠を促し髪の成長ホルモンを分泌させるためにも、夜寝る前にも白湯を飲むのがおすすめですよ。
体を温める食材を食事のメニューに取り入れる
ショウガやネギ、タマネギやシナモンなど、体を温めるのによいといわれている食材を積極的に毎日の食生活に取り入れていくようにしましょう。
特に生のものの他にも粉末やチューブタイプなど、さまざまな種類があるショウガは、身体を温めるために手軽にメニューに取り入れることができる優れた食材です。
また漢方にも使用されているシナモンは、頭皮の血流改善に高い効果が期待できると言われています。
免疫力アップに効果のあるリンゴやニンジン、ゴボウや大根などの根菜類、トウガラシや山椒なども体を温めるために向いている食材です。
さらに体内のアミノ酸や糖質を熱エネルギーに変換するためには、亜鉛や鉄、セレンなどのミネラルやビタミンB1、B2などが必要不可欠であるため、これらの含まれている食材も合わせて摂るようにしてください。
逆にレタスやトマト、キュウリなどの夏野菜やマンゴーやバナナなどの南国で取れるフルーツ、精製された白砂糖を使ったスイーツは身体を冷やす作用があるため、低体温が気になる方は摂取を控えた方がいいかもしれませんね。
湯船に浸かり体を芯から温める
寒い冬はもちろん、夏でも入浴をシャワーだけで済ませてしまうのではなく、湯船にゆっくりと浸かり体を温めるようにしましょう。
じんわりと汗が出るまで湯船に浸かると、約一℃体温が上がるとされています
また体に水圧がかかるため、血液やリンパ液が押し上げられて血行が促進され改善されると言われています。
湯タンポやホットタオルをうまく活用する
血行をよくして体を温めるために、寝る際に湯タンポを使ったり、ホットタオルなどで首や肩を温めるのも温活には大変効果的です。
最近は電子レンジで温めて使う温活グッズも数多く販売されているため、自分のお気に入りの商品を探してみるのもいいでしょう。
頭皮マッサージなどを行う
低体温になると血流が悪化して悪くなり、頭皮の毛母細胞に酸素や栄養素が行きが届きにくくなります。
顔の筋肉は血液の流れをスムーズにするためのポンプのような役割を果たしているため、顔の筋肉を鍛える顔ヨガや頭皮マッサージを行って、頭皮の血流を促して薄毛や抜け毛を防ぐよう進しましょう。
漢方薬を試してみる
漢方薬であれば、低体温からくる冷えや、体温が低いことにより起こるさまざまな体の不調に対応することが可能となっています。
冷えが大きな病気につながらないように、いわゆる未病のうちに漢方を利用するのもひとつの方法であると言えるでしょう。
まとめ
体温の低さは、頭皮の血行不良やストレスによる免疫力の低下、また女性の生活スタイルの変化などさまざまな原因により引き起こされると言われています。
また低体温になると頭皮だけではなく体調不良を引き起こす可能性もあるため、普段から体温を上げる温活を心がけることが非常に大切です。
体温を上げて薄毛や抜け毛を防ぐためには、筋トレや運動を行い筋肉の量を増やして体を温めやすい状態に近づけたり、体を温める食事を摂るようにすることなど日常生活の中で温活を行うことが非常に効果的です。
低体温からくる体調不良や抜け毛に悩んでいるという方は、今回ご紹介した方法を一度試してみてはいかがでしょうか。