女性の薄毛

顔のたるみは頭皮のたるみ!女性の薄毛や抜け毛が進行する原因に

女性にとって、フェイスラインが崩れて顔がたるんでくるのはものすごいショックですよね。

ほうれい線はくっきりしてくるし、二重アゴになってすごくだらしない感じだし、何より老けて見える…!

そんなお悩みを抱えている女性に、もう一つショックな情報が!

顔のたるみが進行すると、薄毛や抜け毛が増えてくるんです。

その原因と、改善方法をご紹介します。

顔のたるみを引き起こす原因<その1>顔の皮膚の老化

顔のたるみの大きな原因は、顔の皮膚の老化です。

皮膚は一番上の表皮、その下の真皮、さらに下の皮下脂肪に分かれていて、その下が筋肉になります。

表皮の一番上には皮脂膜があり、その下の角層(角質層)にはセラミドや細胞間脂質など、水分を保持する成分がたっぷり含まれています。

また、真皮にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など皮膚の柔軟性やハリを保つための成分があります。

顔のたるみの大きな原因は、この真皮内にあります。

加齢とともにコラーゲンやエラスチンなどが減ってくると顔の皮膚を支えきれなくなり、重力に従って下へと落ちてしまうため、それがたるみとなるのです。

さらに、最近大手化粧品会社が別の原因も発見しました。

それによると、真皮の一番下の部分から皮下脂肪に向かって縦の構造体が存在していて、それが真皮を支えて弾力を維持しています。

しかし、加齢とともに縦の構造体が減ってきてしまうそうです。

つまり、土台がぐらついてくるのでたるみが出てくるのです。

顔のたるみを引き起こす原因<その2>頭皮の劣化

これまで、顔のたるみは顔だけが原因と考えられてきました。

しかし、よく考えてみると頭皮と顔の皮膚はつながっていますから、頭皮がたるむと当然それが顔に落ちてきて、顔のたるみになりますよね。

ヘッドスパの施術家によると、頭皮のたるみ1ミリが顔のたるみ1センチになるそうです。

では、なぜ頭皮がたるむのでしょうか。

紫外線によって細胞が劣化する

頭皮にも顔の皮膚と同じことが起こっているのですが、その最も大きな原因となるのが紫外線です。

肌に届く紫外線にはUVAとUVBがあり、そのうちUVAが90%を占めています。

このタイプの紫外線は真皮まで浸透する作用があり、コラーゲンやエラスチンなどを変性させてしまうのです。

また、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は真皮線維芽細胞から作られていて、線維芽細胞が新陳代謝することによって新しいコラーゲンなどが常に生まれています。

しかし、紫外線に線維芽細胞が当たると変質したり数が減ったりして、肌の若々しさを保つ成分を作れなくなってしまうのです。

最近の研究では、18歳までに一生に浴びる紫外線の50~80%を浴びてしまうといわれています。

アメリカでは幼児の頃から紫外線防止をするよう勧告されているほどで、それほど紫外線の細胞劣化作用が強力であることがわかっています。

特に頭皮は顔の3倍以上紫外線を浴びているといわれており、一番劣化が早いのです。

皮下脂肪下の筋肉の老化…しかも頭頂部には筋肉がない

皮下脂肪の下には筋肉があり、真皮や角層を支えています。

よく、顔のシェイプアップで筋肉を鍛えましょうといわれるのは、筋肉の強化がたるみの防止に最も効果的だからです。

しかし、加齢とともに筋肉が衰えてくると、肌を支える力が弱くなります。頭部にはおでこから頭頂部にかけて前頭筋が、顔の横には側頭筋がありますが、加齢とともに顔の表情が硬くなったり食べ物をしっかり噛まなくなってきたりすると、これらの筋肉も使わなくなってきます。

さらに、頭頂部には筋肉自体ありません。帽状腱膜という膜があり、それを前頭筋と側頭筋が支えているのです。そのため、前頭筋と側頭筋が衰えれば、帽状腱膜は頭頂部の皮膚を支えることが出来なくなってしまいます。

すると重力に負けた皮膚が下へと落ちていき、それが顔のたるみに繋がってくるのです。

よく、はげたおじいさんが頭はシワもなくツルツルなのに、顔にはシワやたるみがたくさん出ているのがその例です。

頭皮がたるむとなぜ薄毛になりやすい?

では、なぜ頭皮がたるむと薄毛になりやすいのか。いくつか理由があります。

頭頂部が引っ張られて血流が悪くなる

頭頂部の帽状腱膜は前頭筋と側頭筋に支えられていると書きましたが、二つの筋肉の力が弱くなると帽状腱膜にこれらの重みがかかってくるため、引っ張られるようになります。

すると皮下組織にある毛細血管が潰されてしまい、血流が悪くなります。

その結果、髪を産み育てる毛母細胞に充分な栄養が届かなくなり、細く弱い髪の毛が増えてきてしまい、見た目にスカスカな薄毛になっていってしまうのです。

頭皮の毛穴が歪んで太く育たなくなる

頭皮が引っ張られるようになると、当然毛穴も引っ張られ、きれいな円型から楕円形に変化してしまいます。

すると毛穴内で髪の毛が伸びるスペースが少なくなるため、髪の毛が成長しにくくなり、細いまま生えてきてしまうのです。

また、毛穴の歪みに沿って生えてくるので、クセ毛も増えてきます。

髪をホールドする力が弱まる

弾力を失ってきた頭皮は、毛穴を引き締める力もなくなってきます。

頬の部分の毛穴が涙型に広がってしまうのと同様、毛穴のくぼみも不自然な形で固定してきてしまいます。

すると毛穴内の髪の毛をしっかりホールドすることが出来なくなるため、抜けやすくなるのです。

毛穴に皮脂や雑菌が詰まりやすくなる

毛穴の中には皮脂腺があり、常に少量の皮脂を頭皮に送っています。

しかし毛穴が広がると皮脂が毛穴内に詰まりやすくなります。すると雑菌が繁殖したり、紫外線に当たって酸化しやすくなったりします。

その結果、頭皮環境が非常に悪くなり、炎症が起きて抜け毛や薄毛になりやすくなるのです。

頭皮のたるみを解消する4つの方法

頭皮のたるみを何とかしたいと思ったら、頭皮マッサージで血行を促進したり、頭皮の潤いを保ったりすることが大切です。それにはこんな方法があります。

頭皮マッサージで血行を良くする

筋肉が動くことで毛細血管も一緒に伸縮し、血液を送り出しています。

そこで、前頭筋と側頭筋を優しくマッサージしましょう。

マッサージの方法は、頭皮に指の腹を固定し、そのまま軽く円を描くようにしてください。

これを、下から上、横から斜め上に向かって左右同時に行ないます。

この時、頭皮を動かそうと無理な力をかけないよう、注意してください。

頭皮の厚みはラップ1枚程度なので、力を入れると毛細血管が切れてしまいます。

洗浄力が穏やかなシャンプーを使う

頭皮の柔軟性を保つには、適度なうるおいが必要です。

そこで、洗浄力や脱脂力が強すぎるシャンプーの使用を控え、アミノ酸系シャンプーに切り替えることをお勧めします。

アミノ酸系シャンプーは余分な皮脂以外は残してくれるので、頭皮のバリア機能が失われません。水分が逃げないよう皮脂が守ってくれるのです。

頭皮用の保湿化粧水を使用する

最近は保湿成分がたっぷりの頭皮用の化粧水が出ているので、そういったものを使用するのも良いでしょう。

なお、顔用の化粧水は頭皮用に比べると保湿キープ力が弱めといわれているので、もし顔用の保湿化粧水を使用する場合は、その後で乳液やオイルを薄く塗って、水分の蒸発を防ぎましょう。

女性用の育毛剤を使用する

すでに薄毛が気になり出している場合は、女性用育毛剤がお勧めです。

女性の薄毛の大きな原因は血行不良と乾燥なので、それらを改善する成分が多く含まれています。

シャンプー後に使用すると浸透も良く、さらに頭皮マッサージを併せて行なうことで薄毛改善効果が期待できます。

まとめ

顔のたるみが気になり出したら、頭皮がたるんできているということ。

いくら顔だけケアをしてもあまり効果はないし、薄毛や抜け毛の原因にもなります。

顔用のエイジングケア化粧品を使用するより、頭皮ケアを毎日の習慣にしましょう。