髪は紫外線の影響をとても受けやすいため、日焼けには注意をしなければなりません。
日焼けと言えば…夏のイメージがあるかもしれませんが、実は冬でも紫外線の影響を確実に受けているのです。
意外かもしれませんが、その原因の一つに「雪」があります。
雪が与える影響
冬の間でも、雪に反射した日光が皮膚や髪の黒さに反応し焼けます。このことを一般的には「雪焼け」と呼びます。
髪に与える影響という面でいえば、日焼けと同じで、焼けて髪の毛が少し茶色になってしまうことや水分が飛んでしまい乾燥してしまうということです。
雪が髪に与える影響というのは、意外にとても甚大なのです。
当然、茶色といっても、カラーリングをしたようなキレイな色とは違い、ダメージを与えた傷んでしまった髪のため、見た目が非常に悪いのです。
とくにパサついた髪はまとまりづらく、細毛・切れ毛になる原因になります。
予防方法
まず、誰でもできるのは紫外線カットは、紫外線をカットするヘアスプレーがあるので、それを吹きかけてニット帽などで覆うということです。
ロングヘアは、後ろでまとめて帽子のなかに入れてしまうのも紫外線を遮断するにはいいでしょう。
雪の反射をできるだけ受けないようにすることがダメージを与えないポイントになります。
また、雪焼けに効果のあるものは、髪に必要な「栄養」をしっかりと摂取することも重要になります。
紫外線による影響でとくに受けやすく心配なのが「メラニン色素」になります。
このメラニン色素を抑制してくれる働きを持つのが「ビタミンC」です。
ウィンタースポーツをしたり、冬は外出する前にはビタミンCをたっぷり摂取するように、ビタミンCの飲み物や食べ物を摂取することがポイントになります。
雪焼けによる髪の毛へのダメージを少し回避できるでしょう。
アフターケア
雪焼けに対する予防も大切のですが、アフターケアもとても重要になります。
いくらヘアスプレーやニット帽で予防していたとしても、それで髪へのダメージがゼロになるということではありません。
特に夜のヘアケアは大切です。
アミノ酸系の弱酸性シャンプーを使うことで、ダメージを与えた髪を保護しながら汚れをしっかり落とします。
そしてトリートメントを数分放置することで、キューティクルの保湿をします。
そして洗いながらないトリートメントをつけて、ドライヤーで根元から乾かすことで、睡眠時に保湿されます。
このようにして夏だけではなく、冬の時期も大切な髪の毛を守りましょう。
美しい髪をキープすることで、ダメージを悪化させません。
雪目とは⁈
正式な病名を「雪眼炎」といいます。
強い紫外線をまともに受けてしまうことで、眼が炎症を起している状態のことで疾病です。
スキー場やゲレンデでは、太陽から紫外線を直接受けてしまうだけでなく、雪面に当たった紫外線が反射されるのです。
そして両方を合わせてると、実は市街地の2倍程もの紫外線が気づかないうちに眼に入っているのです。
紫外線量が違う
・1月でも晴天時なら市街地の4月並み
・3月になると7月並み
・ゲレンデの雪など一面の雪がキラキラ輝いて見える
・昼食後など建物から出た時に眩しく感じる
・真夏のように太陽を見ると目を自然に薄目にしてしまう
眼の角膜や黒眼は可視光線だけを吸収しているわけではなく、紫外線も約9割吸収されるのです。
防御・対策をまったくせずにそのまま居続けてしまうと、角膜の細胞が傷ついてしまい眼球は炎症を起こしてしまうのです。
雪眼炎になるということは眼が日焼けしてしまうということです。
ビーチやオゾン層の薄い高山でも同じようなことがいえます。
この時、過剰な紫外線を受けてしまいます。そのことで眼の炎症を起こしてしまい、真夏にこのような状態になってしまうと、雪眼炎になります。
紫外線は太陽がなくても出ているため、直接太陽を見なくても、反射によって受ける紫外線も髪や目に影響があるため注意が必要です。
雪目症状とは
角膜の細胞が傷き、眼に炎症を起している状態のため、眼にゴミが入った時と同じように「眼が痛い」「眼がゴロゴロ」と感じたりします。
見た目でもすぐ分かるほど「眼球の白眼部分が充血する」「瞼が腫れる」といった症状が出やすいです。
ただ、長時間紫外線を浴びてしまったからと言うだけで、すぐにその場で症状が現れるのではないのです。
初期症状として、スキー場からの帰り道で「眼がショボショボ」と違和感を感じることが多いです。
その日の夜か翌朝に充血したりの症状が出てきたり、痛くなりますね。
ひどくなってしまうと…
「涙が止まらない」
「痛くて眼が開けられない」
「瞼がパンパンに腫れあがる」
女性だと外出できないくらいヒドイ顔になってしまう恐れもあります。
雪目の予防
予防はシンプルです。眼に入る紫外線を極力減らすことです。
レンズにUVカット機能があるゴーグルタイプ、そして日常はサングラスを着用するだけでも、効果があります。
紫外線の多くを遮断することができるのです。
注意したいのは安物といっても、値段で判断すべきではないのですが、UVカット機能のないゴーグルやサングラスもあります。
色付きのレンズだけでは紫外線のほとんどを透過してしまうため、「雪目を防ぐ」目的としては意味がなくなってしまいます。
ちなみに、紫外線による雪目防止を目的にするには、「やや明るめ」のレンズにした方が有効となります。
濃い色のレンズの方が遮断しそうにみえますが、濃い色のレンズは全体的に暗くなるため、瞳孔が開いてしまいます。
そのことで、逆に紫外線が目の奥に入りやすくなってしまうのです。
もしもUVカット機能のないゴーグルしかお持ちでない時は、リフトに乗っている時は、極力目を閉じるようにしたり、滑っている時以外は少し目を薄めにするなど意識をするだけでもかなり効果があります。
冬でも正午前後の日差しが最も強い時間帯だけでもできるだけメガネやサングラスをすることをオススメします。
雪目になってしまったときは
スキー場からの帰り道「眼がショボショボ」「涙が出る」などの前兆らしき違和感を感じだしたら、コンタクト使用している人はすぐに外すことが重要です。
できるだけ目に負担をかけることをさけて、閉じて眼を休ませる、紫外線ダメージケア用の目薬を差して、目を閉じてホットタオルなどで瞼の上から10~15分冷やすことを何度か繰り返すことで初期対応も効果があります。
痒みや痛みを感じても、我慢して瞼をこするなどは控えて、触れないようにすると、緩和が早いです。
実は眼の角膜細胞は再生する能力がとても高いのです。
充血などの程度にもよりますが、2日程経てば雪目は回復、痛みや瞼の腫れも引きます。
注意することは、スキー場に行ったからと素人判断で「雪目」と断定するのは少し危険なときもあります。
かけがえのない自身の“眼”ですので、軽度だとしても充血になったときには、やはり眼科へ行くことをオススメします。
「すぐに治るなら平気」と、決してタカをくくっていては危ないです。
白目が充血してしまうことで、白目の役目は果たさないため紫外線を反射しづらくなります。
充血した状態のまま、強い紫外線を浴び続けてしまうと、ときには充血の跡が白目に残ってしまいます。
悪化さしてしまうと茶色く日焼けしたような白目になってしまうこともあるようです。
毛細血管の跡が残る白目は再生されないため、一生残ってしまいます。
さらに、紫外線による眼へのダメージは結構深刻なものになります。
ひどく悪化してしまい放置してしまうと、角膜炎、白内障など重大な目の病気に繋がる可能性も出できます。
取り返しの付かないことにも成りかねないのが雪目です。
スノボやスキーへ出かけるときには、保護やケアを忘れずに楽しみましょう。
目のダメージが血行不良にも繋がり、髪への影響もでやすくなります。