薄毛に悩んでいる時には、医師に相談するというのも一つの方法です。
自分が気がついていない状況も隠れている可能性はあり、薬を処方してもらって対処することもできます。
その薬の中でも女性の薄毛に対し唯一使えるとも言われてきたのがパントガールなのです。
女性にも増えてきた薄毛の悩み
女性も薄毛の悩みを抱える人が増えたことから、さまざまな対処方法が生まれてきました。
その原因によっては、通常の対処法が通用しない場合も見受けられるようになってきたのです。
女性にとって髪がなくなるというのは、非常に深刻な悩みに繋がり、できるだけ早急に回復できることが望まれます。
そこで女性用の飲む育毛剤が開発されてきました。
パントガールはその中でも世界で唯一薄毛の改善が認められた育毛剤として知られるようになったのです。
ドイツの製薬会社が開発した薬であり、多くの栄養素を含みながら、頭皮に行き渡るようにしているのが特徴です。
臨床試験も当然行われ、びまん性脱毛症に対しても有効であるとされるようになりました。
他の発毛用の医薬品とは違い、サプリメントに近い内容を持っているため、大きな副作用はないとされています。
実際に報告されたでもほとんどありませんが、妊娠中や授乳中、12歳未満の子供たちには使用しないことが基本とされているのです。
これは何の影響が出るのかはっきりとしていない部分があるためで、リスクを冒してまでも使う薬ではないという証明と言ってもいいでしょう。
パントガールは薄毛の改善だけではなく、爪の状態改善にも役立つことが分かっています。
爪と髪は近い関係があり、組成成分も似ているのです。
爪が薄い割れやすい人や弾力がなくすぐに曲がって折れてしまう人にも、パントガールは効果を発揮します。
爪の修復効果が期待できるので、どうしても破れてしまったりして辛い思いをしている人にはぴったりの薬となるでしょう。
育毛剤などの場合、発毛効果が副作用から発見される場合もあります。
副次的な作用であったものを主として利用するパターンですが、パントガールの爪の状態改善もうその一つといっていいでしょう。
女性の悩みを2つ解消できるという意味では、利便性の高い薬となるのです。
びまん性脱毛症に対応した薬
パントガールが主に使われる状態としてびまん性脱毛症があります。
広範囲に広がり薄くなるという特徴を持っている薄毛のパターンで、主に女性ホルモンの減少が引き金となって現れる薄毛の症状です。
しかし、FAGAのように原因がはっきりしない場合もあります。
男性型脱毛症の女性版として知られていますが、原因は男性とははっきりと異なっています。
そのため女性には男性用の治療薬を使うことができません。
それどころか身体に大きな変化を及ぼす可能性が高く、禁忌される薬として知られているのです。
実際に摂取しなくても、皮膚からでも吸収される可能性があるため、手に触れるようなところに置くだけでも危険とされています。
そのためパントガールのような専用の薬が必要となりました。
パントガールはびまん性脱毛症や産後脱毛に対して利用される薬です。
AGA対策として使われるような発毛を促すようなタイプではなく、育毛的に活用されるところにポイントがあります。
頭皮環境の改善などを考え使われる薬であり、発毛のサポートをするというレベルになっているのが大きな違いです。
含まれている成分
パントガールにはパテント酸カルシウムやケラチンが使われています。
パテント酸カルシウムはパントガールの名前にも繋がる成分で、頭皮や髪を健康に保つために必要とされている栄養素です。
ストレスがかかると副腎皮質ホルモンが減少してしまうことが見られますが、パテント酸カルシウムを摂取すると緩和できます。
ストレスによって起こる脱毛として円形脱毛症などが挙げられますが、これらの緩和に役立つとされているのです。
ケラチンは髪を構成している主要物質であり、タンパク質の一種となります。
ケラチンを作るためにはシスチンと呼ばれるアミノ酸などが必要で、これらを再構成して作られているのです。
この他にもビタミンBやチアミンといった成分がパントガールには使われています。
肌に良いとされている成分も多いため、総合的に活用できる薬とも言えるでしょう。
これだけさまざまな成分が含まれているパントガールですが、方向性といえばサプリメントに近い状態です。
重度な副作用は報告されていないものの、軽度なものは起こるとされています。
腹痛や頭痛、動悸といったものが報告されており、めまいや胸焼けも起こる可能性があることから、何か変化を感じたときはすぐに医師に相談するべきです。
同時にスルホンアミド系の薬を服用している場合には、医師と相談の上服用しなければいけません。
パントガールを利用する上での注意
パントガールを処方してもらうまでには、まずは専門医に診断してもらう必要があります。
男性でも同じようになりますが、薄毛の治療は生命に影響しない部分であり、自由診療として選択しなければいけません。
つまり、健康保険の適用外となるため、費用がかなりかかります。
薬の処方に関しても健康保険の適用外となるため、自費で負担しなければいけません。
薬は錠剤で処方されるため、粉が苦手な人でも飲みやすい形状と言えるでしょう。
実際の処方は30日ぶんが基本となるため、その分の費用負担も考慮しておく必要があります。
基本となるのは1回1カプセルを1日3回飲みます。
注意点としてビタミンB群を含んでいることから、白湯を含め常温の水で飲むことが大切です。
どうしても忙しくてまとめて飲んでしまいたいと思う人もいるかもしれませんが、ビタミンB群は水溶性ビタミンであり、体の外に排出されやすい特徴を持っています。
そのため定期的に摂取する方が効率が良くなるため、まとめて飲むのが効果を落としてしまう可能性が高いのです。
パントガールは、育毛剤として使われるものとなるため、急激に効果が現れたりはしません。
一般的な育毛剤と同様に、3ヶ月から半年程度は様子を見なければいけないのです。
ここには発毛のサイクルが関係しています。
髪はいきなり生えてくるものではなく、サイクルが存在しているため、どうしても時間がかかるのです。
特に成長期ではなく休止期と呼ばれる休んでいる時期にあたると、3ヶ月程度の時間は必要となるため、長期的な目で見て長く続けなければいけません。
治療薬として作られたものの中には、多毛症発症することで発毛に利用されるようになったものがあります。
髪だけではなく他の部分の体毛が濃くなってしまうのではないかと心配する人もいますが、髪の成長を促すための薬であり他の部分には影響しません。
ジェネリック医薬品として販売されているものを探す場合もありますが、パントガールはまだ存在していません。
近い薬としてはルグゼバイブなども作られるようになりました。
どちらにしても、個人輸入で購入するより医師に処方してもらう方が安全です。
自分の判断だけで服用しないようにすることが、長期的に使用する面を考えても安全でしょう。
まとめ
パントガールは女性専用の薄毛対策の薬であり、サプリメントには近いものの医薬品であることには変わりがありません。
副作用は少ないとはいえども起こる可能性もあります。
副作用が起きた時の国の医薬品副作用被害救済制度も並行輸入などでは活用できなくなります。
自己判断でのリスクは非常に高いため、医師と相談して使うことが大切です。
