頭皮が痒いと思うことは、珍しいことではなく誰でもあります。
頭皮に何か起きているからこそ、かゆみを感じているからです。
問題はここで何が起きてるかであり、もしかすると薄毛につながる可能性を自分で作っているかもしれません。
ふけとかゆみには原因がある
頭皮にふけやかゆみを感じた時には、何か異常が起きていうのではないかと考えなければいけません。
健康な状態でもふけは出てきます。
新陳代謝により頭皮の下から新たな皮膚が押し出され、古い角質がふけの正体です。
そのため健全な状態であればふけは出てきて当然で、何か不思議なものではありません。
それどころか、起きない方がおかしいのです。
かゆみに関しても同様です。
ふけが出てきた時などは角質が浮いている状態で、かゆみが出ても不思議な状態ではありません。
ただし、問題は健全な状態ではない時に発生した状況となるでしょう。
状況によっては薄毛につながる可能性も出てきます。
この原因を作っているのが、健全な状態にしようと思っていた頭皮ケアだったりすることもあるのです。
間違った方法がダメージ及び、しいては薄毛にしてしまうかもしれないのですから、正しい方法なのかどうか、頭皮も含めよく確認する必要があります。
乾性のふけの原因
ふけを見たときに乾燥しているかどうかが大事なポイントです。
乾燥しているものを乾性と呼び、湿っているようなものを脂性と区別しています。
大きく剥がれ落ちるようなものは脂性であり、サラサラしているような小さなものは乾性として区別するとわかりやすいでしょう。
乾性の場合には、名前の通り乾燥している状態が問題です。
頭皮が乾燥しているからこそおおきますが、外的な要因として空気が乾燥しているような冬場でも起こる状態といえます。
乾燥肌の人は十分に注意しなければいけない状態で、保湿を中心としたケアが必要です。
冬場だけではなく夏場のエアコンの風で起きることもあります。
皮膚に風が当たると、気化熱で水分が奪われてしまうため、表面が乾燥してしまうのです。
頭皮が乾燥すると硬く締まってしまい、毛穴がふさがってしまいます。
血液の流れも悪くなる状態で、育毛には大きなデメリットを生じるでしょう。
乾燥した状態は、紫外線によってももたらされます。
頭部は体の中でも一番高い位置にあり、圧倒的に日差しを浴びてしまう場所です。
紫外線によって火傷した状態となり、頭皮が乾燥することがおきます。
これも発毛には大きなデメリットであり、薄毛になる原因を作り出してしまう状態です。
紫外線を浴びないようにカバーするとともに、潤いを保てるような状態を作ってあげましょう。
日中は帽子をかぶることも大切ですし、日傘も大事なアイテムです。
冬の日差しの中にも紫外線は含まれていますし、曇りの日も紫外線は降り注いでいるため、用心しなければいけません。
脂性のふけの原因
脂性のふけの場合、乾性とは違った状態が考えられます。
まず重要なポイントが、頭皮がベタベタとして脂っぽく感じるという間にあるでしょう。
ここに状態のヒントが隠れています。
頭皮には乾燥から守るための皮脂が分泌されています。
通常であれば皮脂が分泌されている状態は正常であり、何ら問題はありません。
逆に皮脂がなくなれば、内部の水分の蒸発を防ぐ手だてがなくなり、乾燥した状態になるからです。
皮脂が過剰に分泌されていると、頭皮がべたつき感じ始めます。
この時にふけが生じると、脂っぽく湿った状態となるのです。
問題はなぜ皮脂が過剰に分泌されているのかという部分です。
病気などが原因となっていることもありますが、シャンプーのし過ぎによって皮脂の過剰分泌が起こるケースがよくあります。
頭皮が皮脂を分泌して守っているのは、必ず乾燥から守らなければいけないからです。
そのバリアとなる皮脂をシャンプーのしすぎで落としてしまうと、守るものがなくなるでしょう。
頭皮としてはこのままにしておけないため、皮脂を分泌してカバーします。
そうなるとまたべたついて感じてしまうため、シャンプーを繰り返してことになるのです。
これが悪循環の始まりで、いつまでたっても解決しないだけではなく、頭皮は過剰に皮脂を分泌しようとします。
やがてべたつくだけでは済まなくなり、頭皮に炎症が見られるようになるのです。
皮脂は頭皮に常に存在する常在菌のエサとなります。
通常であれば必要以上に繁殖したりしませんが、皮脂が過剰分泌され湿った状態になると問題を起こしてしまうのです。
常在菌が頭皮に炎症を起こす原因となり、毛穴にも皮脂が集まるようになると嫌な臭いが出てきます。
このような状態となれば発毛に大きな障害となり、ダメージもどんどん増えていく状態になるでしょう。
洗いすぎは特に大きな問題となるため、洗浄力の優しいシャンプーに変更するとともに1日1回に留めておきます。
1日1回の洗髪で充分に汚れも落とせますし、悪循環を断ち切るためのきっかけにもなるでしょう。
食生活でも油っぽいものを止めて行くだけでも違いが出てきます。
シャンプーを変えてみる
頭皮のふけやかゆみが治らない時には、シャンプーを低刺激のものに変えるのも方法です。
一般的に対応できるものとして販売されているのが、アミノ酸系シャンプーで種類も豊富に出回るようになりました。
石油系のシャンプーとは違い刺激が少なく洗浄力が弱いのが特徴ですが、これでも十分に清潔な環境が作れます。
問題は、使った感触が全く違うため、泡立ちの悪さや洗った後の髪のきしみを覚えるかもしれません。
ここに違和感を感じる場合には使用を中断した方がいいでしょう。
石油系のシャンプーが全て悪いというわけでもなく、自分に合ったものを選ぶことの方が大切です。
なんでも悪として切り捨てるのではなく、状態を見ながらあった物を探す方がいいでしょう。
薬局などには皮膚の炎症を抑える薬も多くなりました。
頭皮専用のものがありますので、かゆみがある時にはこのような薬を塗ってみるのも対処方法のひとつです。
中には強い薬も存在するため、薬剤師さんに相談しながら選ぶ必要があります。
医師の診断も大切
問題はこれらの方法をとっても治らない時です。
大きな病気が隠れているようなケースもあり、単純に薄毛では済まない可能性もあります。
例えば後天性のアトピー性皮膚炎などの可能性もありますし、脂漏性皮膚炎がきっかけで薄毛になることもあるのです。
薬の処方は原因に合わせて行わなければいけません。
素人の判断で薬に頼るのはとても危険なため、医師の診断を受けた上で適切な薬を選ぶ必要があります。
皮膚科で診断を受けてみる、はっきりと原因を突き止めることができるでしょう。
その上で適切な薬が処方されますが、塗り薬だけではなく飲み薬が出されることもあります。
どのようなシャンプーを使えばいいなどの指示も受けることができますし、生活習慣上で問題になりそうな部分の指摘も受けられます。
放っておいて薄毛になってしまうような事態に陥る前に、専門家に相談して対処を求めるのは転ばぬ先の杖として大切なことになるでしょう。
まとめ
ふけやかゆみは、何も原因がなく怒るわけではありません。
必ず原因が存在し、その原因によっては重大な問題に発展する可能性も出てきます。
素人の考え方だけで対処するのは危険な部分もあり、迷った時には専門家の状態の確認が必要と考えておきましょう。
ただし、普段の生活からも影響を受けるため、シャンプーのし過ぎなどにも十分注意して生活することが対処方法としても大切です。