みなさんは「リジン」という栄養素を知っていますか?
あまり聞き慣れない名前ですが、リジンは薄毛に悩んでいる方にぜひおすすめしたい栄養素のひとつなんです。
では、リジンのどんなところがすごいのか?どんな風に薄毛に効くのか?
リジンの持つミラクルパワーについて一緒に見ていきましょう!
Contents
そもそもリジンってなに?
私たちの身体を作ってるタンパク質。
このタンパク質は、20種類のアミノ酸が組み合わさっていろいろな形に変わって作られているものです。
その中でも必須アミノ酸と呼ばれる9種類のアミノ酸の1つがリジンです。
リジンには
・疲労回復
・集中力アップ
・コレステロールの増加を抑える
・肝機能の働きを助ける
・身体全体の成長を助ける
などの大切な役割があるため、健康な身体を保つためには絶対に欠かすことのできない栄養素となっています。
リジンは体内のタンパク質中のおよそ2~10%を占めるものなのですが、リジンをはじめとした必須アミノ酸は自分の身体の中で作ることが出来ません。
そのため、食事やサプリメントから摂取する必要があるのですが、残念なことに日常的に食べているお米や小麦などからは十分なリジンを摂取することができないのです。
特に女性の方はしっかり食べているつもりでも栄養不足になってしまうという方も多いです。
食事は量だけでなく、必須アミノ酸が十分に取れているかどうかも重要になってくるのですよ。
リジンって薄毛の味方なの?
リジンの役割の1つとして身体全体の成長を助けるということがあげられますが、リジンは髪の毛の成長とも深い関わりがあるのです。
髪の毛を作っている大きな要素にケラチンと呼ばれるものがあります。
このケラチンもシスチンやグルタミン酸などを中心としたアミノ酸が合成されたもので作らています。
もちろんリジンもケラチンをつくためにとても重要な役割を果たしているアミノ酸のひとつで、髪だけではなく肌や爪を作る役割も果たしています。
リジンが体内で不足してしまえば、髪の毛を作るために必要な栄養が足りなくなり、新しく作られる髪は細くて弱いものになっていきます。
そしてどんどんと薄毛が進行していってし、めまいや貧血なども起こしやすく、肝機能が弱くなって疲れやすさも感じてしまいます。
貧血で血行が悪い状態が続けば更に薄毛も進行してしまいますので、リジンが不足している状態は髪の毛にはよくありません。
つまり、リジンをしっかりとることは薄毛対策でもあり、健康維持にもつながる、ということです。
リジンは薄毛が気になる方だけでなく、貧血気味の女性や疲れやすい方にもおすすめの栄養素ですね。
リジンはどんな食べ物に入っているの?
薄毛対策としても効果の高いリジンですが、いったいどんな食品に多く含まれているのでしょうか。
リジンの多い食品として挙げられるのは
・カツオ節
・大豆
・干しシラス
・ピーナッツ
・高野豆腐
・ゼラチン
・まぐろ
・鶏むね肉
・カツオ
・きなこ
などです。
カツオやマグロなどは身体の血や肉をつくる効果も高く、大豆は畑のお肉と呼ばれるほど高たんぱくで知られています。
ゼラチンはコラーゲンたっぷりでお肌や骨のためにも取りたい食材。
また、鶏むね肉は疲労回復効果が高く、筋肉を育てる効果も高いので、ダイエット中の女性や身体を鍛えている方にもおすすめの食材です。
どの食材もリジン以外の必須アミノ酸やビタミン、カリウム、鉄、亜鉛など様々な栄養素がぎっしり含まれていて、どれをとっても身体に良いものばかり。
鶏むね肉や大豆など比較的安価で簡単に手に入るものが多いのも特徴です。
いろいろな食材と組み合わせることで日常的においしく楽しく薄毛対策に取り組めそうな食材がたくさんありますね。
リジンだけとれば薄毛対策になるの?
リジンをしっかりとることは薄毛対策につながります。
しかし、髪の毛に良い栄養素はリジンだけではありません。
もちろんリジンもしっかりととっていきたい栄養素ですが、それだけで太く健康な髪の毛を増やすことはできません。
リジンの他に薄毛対策に欠かせない栄養素をいくつか挙げてみると、
・亜鉛:リジンと同様にアミノ酸をケラチンにかえる役割を果たす。
・イソフラボン:女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする。薄毛の原因となる男性ホルモンが増えるのを抑える。
・コラーゲン:髪の毛にハリやツヤを与える役割を果たす。
・ミネラル:髪や頭皮を元気にする役割を果たす。
・ビタミンC:頭皮の炎症を抑えるとともに、ミネラルの吸収を助ける。
・ビタミンE:血行を促進して、頭皮や毛根に栄養を行き渡らせる。
・ビタミンB6:皮脂の分泌を抑える役割を果たす。
・ビタミンA:頭皮の環境を整える役割を果たす。
など、それぞれの栄養素が密接に影響しあって髪の毛のために日々活躍をしてくれています。
つまり、リジンだけではなく、どの栄養素が足りなくなっても健康な髪の毛は育ちにくくなり、薄毛になる原因となってしまう、ということなのです。
特に女性の皆さんは、生理の前後で体調を崩すことも多く、ダイエットによる食事制限で栄養も不足しがちです。
しっかりとバランスのとれた食事をとることは、身体の健康だけでなく髪の毛の健康をキープしていくためにもとても大切です。
自分の体調と相談しながら食べるものを考えることも効果的な薄毛対策につながりますよ。
薄毛対策におすすめ リジンたっぷりのメニューをご紹介
ではここで、リジンの多い食品を使った、薄毛対策におすすめの簡単メニューをご紹介していきます。
●しらす+ピーナッツ
しらすといえば骨や爪、髪の毛を作るためには大切なカルシウムが豊富なことで知られていますね。
そしてピーナッツにはポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化作用の高い栄養がたくさん入っていますので、髪や頭皮を元気に若々しくしてくれる力も持っています。
ピーナッツは美肌効果も高い食材なので、肌の疲れが気になる女性の方にもおすすめです。
この2つを一緒に食べれば、髪の毛と頭皮にたっぷり栄養が届いて、薄毛にしっかり効きますよ。
しらす+ピーナッツのおすすめレシピは
☆しらすとピーナッツのカリカリ炒め:ごま油であえてカリカリに炒めるだけの簡単なおかずです。
フードプロセッサーで少し砕いてからゴマや山椒やトウガラシと一緒に炒めればふりかけにもなりますよ。
ゴマ油で炒めることで抗酸化作用も免疫力もアップ!朝から手軽に食べられる薄毛対策メニューです。
●鶏むね肉+高野豆腐
高たんぱくな鶏むね肉は脂質のバランスがとても良い食材。肌トラブルを抑えるビタミンB6や、疲労回復効果の高いイミダゾールペプチドも含まれています。
大豆の栄養をぎゅっと閉じ込めた高野豆腐は、お馴染みの大豆イソフラボンを始め、マグネシウムや鉄、亜鉛などもしっかり取れるので薄毛と貧血でお悩みの女性にはぜひとも食べていただきたい食材です。
鶏むね肉+高野豆腐のおすすめレシピは
☆鶏むね肉と高野豆腐の卵とじ:親子丼の具に高野豆腐をプラスしたおかずです。
高野豆腐にお出汁が染み込んでじゅわっとおいしい、寒い日に食べたい逸品です。
卵をプラスすることで良質のたんぱく質が更にプラスされるので、薄毛の予防にも効果的です。
●きなこ+ゼラチン
きなこは大豆からできた食材なので、こちらも大豆イソフラボンやマグネシウムや鉄、亜鉛など栄養たっぷりで、髪に元気を届ける食材です。
ゼラチンにたっぷり含まれているコラーゲンには、ツヤのある元気な髪を育ててくれるとともにお肌をプルプルにしてくれる効果も。
骨を強くする働きもあるので、薄毛もお肌のハリも気になる女性には積極的にとって頂きたい食材です。
きなこ+ゼラチンのおすすめレシピは
☆黒糖きなこゼリー:黒糖とゼラチンときなこだけで簡単に作れるデザートです。
黒糖にはカルシウムや鉄分、ビタミンもたっぷりなので、きなこやゼラチンと一緒にとることで薄毛対策効果も格段にアップしますよ。
まとめ
リジンが薄毛対策におすすめなことはおわかりいただけたでしょうか。
リジンを多く含む食材は栄養豊富で食べやすいものが多いので、積極的に食事に取り入れて食べて薄毛を予防していきましょう。