年齢を重ねるにつれ、薄毛や抜け毛が気になってきませんか?
「髪のお手入れについて、あまり意識していなかったから、何から始めていいか分からない」
という人もいると思います。
そこで今回は、薄毛の原因の一つである「頭皮環境の悪化」について触れたうえで、髪のお手入れの基本をご紹介します。
意外なところで髪や頭皮はダメージを受けているのです。
今日からすぐに改善できるヘアケアを解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
薄毛の原因!?頭皮環境の悪化とは
薄毛には様々な原因が考えられます。そのうちの一つが「頭皮環境の悪化」です。
美しい髪を育むには、健康な頭皮環境が欠かせません。しかし、様々な要因で、頭皮環境は悪化してしまいます。
具体的には、
・血行不良
・間違ったヘアケア
・紫外線のダメージ
・食生活の乱れ
などが挙げられます。
血行不良は、血液が十分な栄養と酸素を髪や頭皮に送れなくなるため。
間違ったヘアケアは、頭皮の皮脂などにダメージを与えるため。
紫外線のダメージは、頭皮の乾燥や炎症を引き起こすため。
食生活の乱れは、脂質や糖分の摂りすぎによる皮脂の過剰分泌の原因に。
これらの要因が積み重なることで、頭皮環境は悪化するのです。
ヘアケアで頭皮環境を改善!基本のお手入れ
頭皮環境を守るため、まずはヘアケアの仕方を見直してみましょう。
手軽にできるお手入れをご紹介します。
・シャンプー
・タオルドライ
・ドライヤー
・ブラッシング
この記事を読むことで、髪のお手入れの基本的な方法が分かりますよ。
シャンプー
シャンプーの仕方で、気を付ける点は5つあります。
・お湯の温度
髪を洗う際のお湯の温度は、38℃くらいが理想です。
寒くなってくると、もう少し熱い温度で洗いたくなりますよね。
ですが、熱い温度で髪を洗ってしまうと、頭皮の皮脂が流れ出てしまい、乾燥して頭皮が痛んでしまうのです。
・シャンプー前にお湯でよく洗う
シャンプーをする前に、お湯で髪と皮脂の汚れをよく落としてください。
シャンプー前に、お湯で髪や頭皮を洗浄することを「予洗い」といいます。
予洗いをすることで、汚れの7割が落ちるといわれています。
予洗いは、髪を濡らす程度で終わらせるのではなく、頭皮までしっかりと濡らし、洗い流すようにしてください。
予洗いの目安は2~3分。
髪や頭皮が十分に濡れていれば、シャンプーの泡立ちもよくなり、シャンプー剤の使い過ぎも防ぐことができますよ。
・シャンプーをよく泡立てる
シャンプーは、手のひらでしっかり泡立ててください。
シャンプーは水を加えて泡立てる前提で作られています。
一番洗浄力を発揮するのは、しっかりと泡立てたとき。
泡立てずにそのまま使ってしまうと、濃度の高い原液が頭皮にそのまま触れてしまうので、頭皮に強い刺激が加わってしまうのです。
・指の腹を使って洗う
指の腹を使って、地肌をマッサージするように洗うのがポイント。
爪を立ててゴシゴシと洗ってしまうと、髪や頭皮が傷ついてしまいます。
また、髪をこすり合わせて洗うのも、痛みの原因に。
指の腹で優しく洗うことを心掛けましょう。
・シャンプーをしっかり洗い流す
シャンプーの洗い残しは意外と多いです。
特に多いのは、顔周り、耳周り、えりあしの流し残し。
すすぎが不十分でシャンプーが残ってしまうと、頭皮が炎症したり、吹き出物ができたりします。
さらには、毛根を傷付け、薄毛の原因に直結することも。
シャンプーは髪をきれいに洗浄するための必須アイテムですが、使い方を間違えると頭皮環境トラブルを引き起こすことがあります。
正しいシャンプー方法をしっかり覚えてくださいね。
タオルドライ
タオルドライで気を付けるポイントは、「ゴシゴシとふかないこと」です。
大雑把に、ゴシゴシとふいてしまうと、髪や頭皮が傷付いてしまいます。
髪の毛の水分を軽く絞ったら、頭皮の水分からふき取ります。
頭皮と髪の根元を優しく押さえ、水分を吸収しましょう。
頭皮の水分が減ってきたら、次は髪の中間から毛先にかけて、タオルで包み込むます。
タオルで優しく押さえるようにしてください。
髪の毛をこすり合わせないように気を付けましょう。
また、タオルドライに時間をかけ過ぎるのはよくありません。
髪は、濡れている状態が一番ダメージを受けやすいため、早々にドライヤーに移るのが理想です。
タオルドライは2~3 分程度に留めるようにしましょう。
ドライヤー
自然乾燥ではなく、ドライヤーを使いましょう。
髪の毛の表面は、キューティクルというウロコ状の細胞で覆われています。
キューティクルは、外の刺激から髪の内部を守ってくれるのです。
キューティクルは、髪が濡れていると開く性質があり、長時間続くと髪の内部の乾燥やパサつきの原因となってしまいます。
また、自然乾燥中は、ずっと頭皮が湿った状態になります。
湿った頭皮は雑菌が増殖しやすく、いやな臭いの原因に。
一方で、ドライヤーの当て過ぎにもご注意を。
ドライヤーの熱風を長時間当て過ぎると、髪や頭皮はダメージを受けてしまいます。
最初は髪の根元から、次に髪の中間、最後に毛先という順で乾かします。
毛先から乾かすと、根本が乾かずに時間が掛かってしまうため、毛先がパサつく恐れが。
髪全体が8割くらい乾いてきたら、最後はドライヤーを冷風に切り替えて仕上げをします。冷風で乾かすことによって、キューティクルが閉じ、髪の内部の水分が保たれやすくなるのです。
ドライヤーは、素早く、しっかりとかけることを心掛けてください。
ブラッシング
髪の毛のブラッシングは、正しく行えば頭皮の環境改善に効果的。
適度にブラッシングすることで、頭皮が刺激され、血行がよくなります。
また、頭皮から分泌された皮脂が、ブラッシングによって毛先まで届くため、髪全体の潤いにつながります。
ただし、シャンプー後、髪の濡れた状態でブラッシングするのはあまりおすすめできません。
キューティクルが開いているため、髪を痛める可能性があるのです。
シャンプー前、就寝前、起床後のいずれかにブラッシングを行うのが理想的。
まずは毛先からブラッシングし、絡まりをとかします。
次に中央部分をとかし、最後に根元をとかすようにしましょう。
無理に引っ張ると抜け毛の原因になりますので、優しく行ってくださいね。
ブラシについては、プラスチック製だと静電気による摩擦ダメージが懸念されますので、動物の毛のブラシが好ましいです。
不衛生なブラシを使い続けるのも良くありませんので、皮脂やフケの付着で汚れていないか、ブラシの毛が広がりすぎていないかなど、定期的にメンテナンスしましょう。
まとめ
頭皮環境を改善するには、正しく髪のお手入れをするのが効果的。
シャンプーの際には、熱すぎないお湯で予洗いをしっかり行い、シャンプーを手のひらでよく泡立ててから行いましょう。
指の腹を使って洗い、シャンプーをよく洗い流すことも大切です。
タオルドライはゴシゴシと行うのではなく、根元から優しく押すようにして水分をふき取りましょう。
時間をかけ過ぎないようにするのもポイント。
ドライヤーは、かけないのも良くありませんし、かけ過ぎるのも良くありません。
素早くしっかりとかけて、最後は冷風で仕上げてください。
ブラッシングは毛先から行い、徐々に中央部分、根元の方に移っていきましょう。
無理に引っ張らず、優しく行うのがコツです。
今日からすぐにできるヘアケアはたくさんあります。
髪のお手入れの基本を見直して、美しい髪の毛が育つ頭皮環境を目指しましょう!