ヘアケア

女性も必読!糖尿病と薄毛の意外な関係性とは?

体内のインスリンの分泌量の変化により起こるとされている糖尿病は、さまざま合併症を引き起こすと言われています。

糖尿病は実は抜け毛や薄毛とも大きく関わっているため、男性はもちろん女性も注意する必要があります。

そこで今回は、そもそも糖尿病にはどんな病気なのか、また薄毛とどのような関係があるのかについて詳しく見ていきたいと思います。

そもそも糖尿病とは?

人間が体や脳を正常に機能させるためには、ブドウ糖という糖質エネルギーが必要不可欠です。

糖質は人間が生きていく上で欠かせない栄養素の一つであり、ブドウ糖は血液の流れにより全身へ運ばれていきます。

ブドウ糖の量は、インスリンという膵臓から分泌されるホルモンが調整する役割を担っています。

例えばブドウ糖の血中濃度、つまり血糖値が高くなった場合には、体内の筋肉や脂肪に万が一の時のエネルギー源として蓄積されることで、血中のブドウ糖の濃度を一定に保とうとします。

しかし糖質の過剰摂取が続くと、血液中のインスリンの分泌量が不足したその働きが追い付かなくなるため、血中のブドウ糖の濃度が高いままになり、やがで糖尿病を引き起こしさまざまな症状が起こります。

糖尿病というと中年以降の男性でメタボ体質の方がかかりやすいというイメージがありますが、最近は食生活などの変化により20~30代の若い世代の女性にも増えていると言われています。

特に日本人は遺伝的に糖尿病にかかりやすいともされており、元々の体質や栄養の偏った食生活、運動不足や睡眠不足などの不規則な生活習慣が、糖尿病やその予備軍をさらに増加させると言われているため、くれぐれも注意が必要です。

糖尿病と抜け毛や薄毛の関係性とは?

糖尿病にかかり血糖値が高い状態が続くと、疲労感や異常な喉の渇きなどが起こり、尿の量も増加します。

そんな糖尿病の症状のひとつとして、薄毛や抜け毛が見られることがあります。

健康的な髪を育てるためには、毛細血管の血液の流れにより酸素や頭皮の毛乳頭や毛母細胞に運ぶ必要があります。

しかし糖尿病を発症すると、糖分の過剰摂取などにより血液がドロドロになるため血流が悪くなり、栄養素を十分に届けられなくなるため、髪の成長を阻んだり薄毛や抜け毛の原因となります。

糖尿病による薄毛を防ぐには、日常生活の中で食生活を改善することにより血糖値をうまくコントロールすることが非常に重要であると言えます。

糖尿病で起こる可能性のある脱毛症とは?

ここでは、糖尿病を発症した際によく見られる脱毛症について具体的に見ていきたいと思います。

・円形脱毛症
円形脱毛症は頭部に円形の脱毛がみられる症状です。自己免疫疾患による免疫機能の異常が原因と言われており、一型糖尿病の他にも甲状腺機能異常や膠原病などにかかると、円形脱毛症になりやすいとされています。

・ 女性男性型脱毛症FAGA
糖尿病の他にも、加齢やストレスなどによる女性ホルモンバランスの乱れが原因とされているFAGAは、頭部が全体が薄くなるのがその大きな特徴となっています。

糖尿病による薄毛や脱毛を防ぐために普段からできることとは?

ここでは、糖尿病による薄毛を予防するために日常生活の中で気を付けるべきことについて、詳しく見ていきます。

・毎日の食生活を見直す
食事は3食きちんと食べることはもちろん、よく噛んでゆっくりと食べることが大切です。

早食いしてしまうと糖の吸収が早まり、血糖値が上昇やすくなります。また食べる順番にも注意が必要です。

最初に野菜海草といった食物繊維から食べ始め、汁物やタンパク質である肉や魚類、最後に白米を食べれば、糖質の多い炭水化物の摂取量を減らせるだけではなく血糖値の上昇を緩やかにすることが可能です。

また血糖値が上がりやすい食品を摂り過ぎないようにすることも効果的です。

血糖値が上昇しやすいものとしては、体内ですぐにエネルギー源となる白米や麺類、パンなどの炭水化物、砂糖や糖分の多く含まれているフルーツ、タンパク質の多い肉類や魚介類、卵などが挙げられます。

ただし炭水化物の中でも、玄米やそば、パスタなどは比較的血糖値が上がりにくいため、こういった食品の種類について知っておくことも大切です。

さらに最近は、しょうゆなどの発酵食品や緑黄色野菜に多く含まれているALAというアミノ酸が、血糖値をコントロールするのに役立つとして注目を集めています。

ただし体内のALA は加齢とともに減少するため、日々の食事から摂取することが重要であると言えるでしょう。

・飲み物はできればお茶か水にする
普段からできるだけ水分を摂ることが大切ですが、炭酸飲料や甘い飲み物などはできるだけ避けるようにしてください。

例えば市販の野菜ジュースや飲むヨーグルトの中にも大量の糖質が含まれている商品もあるため、水分摂取は水かお茶にするようにしましょう。

特に若い世代の方に注意してほしいのが、ペットボトル症候群と言われているものです。

人間の血液には元々だいたい4~5gのブドウ糖が含まれてると言われていますが、甘いジュースや清涼飲料水などのペットボトル飲料にはその5~6倍の20~30gものブドウ糖が含まれているものもあるため注意が必要です。

毎日ペットボトルでそれらを飲んでいると血糖値が急激に上昇して、やがて糖尿病を発症する可能性もあります。

▪喫煙や過剰な飲酒を避ける
喫煙は代謝能力を低下させるだけではなく、インスリンの分泌量を減少させるなどの悪影響を及ぼすため禁煙するようにしましょう。

またアルコール類、特に醸造酒は高カロリーで糖質が多く含まれているため、飲む量が増えると太りやすい状態となります。

さらにおつまみにから揚げなどの揚げ物やスナック菓子などの高カロリーの高いものを食べてしまうことが多いため気を付けるようにしましょう。

特に夜遅い食事により上昇した血糖値は、ほとんどエネルギーとして消費されることなく脂肪になってしまうため、過剰な飲酒は避けおつまみはできるだけ糖質の低いものを選びましょう

・適度に体を動かす
運動すると体内の糖質が消費されやすい状態になるため、血糖値を下げることにつながります。

特に全身の筋肉を使う、ウォーキングやジョギング、スイミングなどの運動を定期的に行うようにしましょう。

・ストレスを溜めずに適度に発散する
ストレスが蓄積されると頭皮の血流が悪くなるため、頭皮の毛母細胞に髪の成長に欠かせない栄養素や酸素が行き渡りにくくなります。

また頭皮に溜まった不純物が排出されにくくなるため、毛穴をふさぎ髪の発育を妨げることがあるため注意が必要です。

さらに女性の体内の男性ホルモンの分泌量を増やす原因にもなるため、普段からストレスを溜め込まずに適度に発散することが大切です。

・紫外線対策を講じる
頭皮は紫外線を浴びやすく影響を受けやすいため、老化の原因となる活性酸素が発生しやすくなります。

活性酸素が発生すると、抜け毛が増え薄毛を招く原因となるため、注意する必要があります。

ですから外出する際には髪専用の日焼け止めスプレーや帽子ら日傘などをうまく活用して、紫外線によるダメージから髪や頭皮を守るようにしましょう。

まとめ

糖尿病は動脈硬化や心疾患などさまざまな合併症の原因となるだけではなく、薄毛や抜け毛の引き金ともなり悪化すると円形脱毛症や女性男性型脱毛症のきっかけにもなるためくれぐれも注意が必要です。

体や髪を健康に保ち薄毛を防ぐためにも、日々の食生活などを見直したり適度に体を動かすなどの対策を講じてみてはいかがでしょうか。