女性の薄毛

寒い冬、女性の薄毛予防にもおすすめなホットドリンクは?

寒い季節、身体が冷えて血行が悪くなることにより様々な不快な症状が現れることがあります。

抜け毛・薄毛が気になりだした人、今から予防をしたい人にも伝えたい。

何気なく我慢してしまっているかもしれないその『冷え』は、薄毛や抜け毛に繋がる『冷え』でもあるのです。

毛根が十分な栄養を毛細血管から受け取ることで髪の毛は成長します。

荷物を運ぶベルトコンベアーの流れが悪くなると工場はスムーズに稼働しなくなることが想像できますか?

同じように、冷えのせいで血管が収縮して流れが悪くなると毛根に届けられる栄養が不足し、それが抜け毛や髪の毛の成長不良の原因にもなるのです。

身体全体を温めるには、全身に温かい血液を循環させる必要があります。

有効的な栄養素を十分に摂取し、身体の内側から温める手助けをしましょう。

身体に優しいホットドリンク

髪の為に、シャンプーの成分や日頃の頭皮の手当てなど、表皮から受ける影響はもちろん気にするところです。

それに加えて、身体の内からのケアもとても大切です。

寒い冬は、冷たい飲み物より温かい飲み物を選ぶ機会も増えてきます。

どんな飲み物がより身体を温めてくれ、そしてその中の栄養素がどのように髪の成長に関わってくるのでしょうか。

《ホットコーヒー・紅茶・緑茶など》
カフェインが含まれる飲み物は、ストレス緩和・覚醒作用があるとされます。
ポリフェノールが活性酸素の働き(活性酸素は様々な身体の不調の素になる)を抑制し、アンチエイジング効果も期待されるといいます。
デメリットとしては、タンニンという物質が鉄や亜鉛のミネラルの吸収を妨げるとされます。
砂糖を入れて飲む人に知っておいていただきたいことが一つ。
糖分は体内のビタミン・ミネラルを大量に消費してしまいます。
つまりは毛根への栄養を運ぶ妨げになるのです。
ただ「我慢して入れない、飲まない」というのは決しておすすめしません。
辛い我慢はストレスに繋がるからです。
メリットもあることを忘れずに、なんでもほどほどにがベストです。

《生姜湯》
生姜がなぜ身体を温めるのか。実は温めるというより、温覚という神経を刺激して血行を良くする成分が含まれているというのが正しいです。
血行が良くなるからつまりは身体が温まるという見方なのです。
ショウガオールというその成分は、熱しすぎると壊れてしまいます。
100℃を超えない温度で調理することが良いとされています。
今までにも生姜湯は何度も飲んだことがありますが、かなり甘かった記憶があります。
皆さんの飲む生姜湯はどうでしょうか?砂糖が沢山入っているのであれば、これも飲み過ぎは禁物です。

《昆布茶》
昆布は海藻。海藻はご存じ、ミネラル・ビタミンを多く含んでいます。
そして髪の主成分はたんぱく質です。
たんぱく質はそれだけがあっても、ビタミン・ミネラルが無ければうまく働く事ができません。
髪の発育にも一役かっているといえます。
茶といってもノンカフェインです。
ただ気になることが一つ。市販の昆布茶は塩と添加物が入っているものがほとんどです。
無塩で尚且つ無添加の昆布茶もありますが、購入する際には裏面を見て確認していただきたいです。
昆布茶は料理にも非常に便利に使えます。
これを入れただけでパスタもスープも驚くほど美味しくなるのは確かです。
主婦の味方になること間違いなし。
使う場合は、塩分の摂り過ぎにならないことや、添加物が気になるという方は成分のチェックも忘れないでいただきたいです。

《ホットミルク》
寝る前にホットミルクを飲むとリラックスして眠れると、小さい頃にも言われたことがある方も多いのではないでしょうか?
それはまさに正論なのです。寝ている間に成長ホルモンが分泌され、その分泌量はどの様な睡眠をしているかによっても変わってきます。
より分泌を促したいのであれば、ストレスを減らし安眠することが近道なのです。
有効的な成分はミルクに含まれるアミノ酸。トリプトファンという物質が安眠効果を持つセロトニンを作り出します。
それによりリラックスし、尚且つ温かい飲み物であるから血液の循環も促されるでしょう。一石二鳥です。
目を瞑ってもぐるぐると考え事が消えないという状況を何日も続けて、気付いたら円形脱毛症になっていた人もいるくらいです。
個人差があるのはもちろんですが、病院にいって眠剤を処方してもらう前に、一先ず試してみてはどうでしょうか。
ミルクにシナモンを入れるのもおすすめです。髪の主成分たんぱく質の合成に欠かせない亜鉛を含むシナモン。
サプリメントで亜鉛を摂取している人は別として、普通の食事からだけではなかなか毎日十分に摂取・吸収するのは難しいと言われています。
亜鉛を含む食材は様々ありますが、できるだけ進んで摂取したいものです。

《甘酒》
昔から栄養が豊富だと言われてきた甘酒。ビタミンとアミノ酸が豊富に含まれ、更に麹菌には栄養の吸収を助ける役割があります。
新陳代謝と血行を良くする働きもあるというのですから、髪の成長にとっても非常に優秀な飲み物だといえます。
最近はだいぶ聞き慣れたGABAというイライラを抑える物質も含んでいるので、ストレス緩和にも期待ができます。
市販の甘酒よりも、麹菌の働きを最大限活用したい場合は、手作りの方がよいでしょう。
菌に優しい調理温度は60℃~70℃。最近は低温調理器が色々出ていますし、炊飯器の保温機能でも作れます。
必要な材料は、基本麹と水のみ。手作りするなら砂糖の量も調整可能です。
近年話題のレジスタントプロテイン(食物繊維のような働きをするたんぱく質)も含まれているとし、甘酒が再注目されています。
美髪だけでなく、美肌・美腸にも良いのだとすれば、こんなにハイスペックな飲み物は中々無いのでは?

いつ飲む?ホットドリンク

ホットミルクは寝る前に良いと先ほどお話ししましたが、ミルクにはたんぱく質も含まれています。

眠っている間に、体内では身体の成長の為に栄養素を沢山消費しています。

つまり、眠る前にたんぱく質を取り入れることはいい事だともいえます。

身体を温めるためにも、就寝前にホットミルクや生姜湯、甘酒を飲むのは有効的でしょう。

勿論、個人差があると思いますが、誰にでも言えることは、良いものだからと飲み過ぎるのは胃腸に負担をかけるのでメリットにはならないということです。

カフェインの入ったドリンクは、覚醒させる効果がある為就寝前はおすすめしません。

『飲みたくないのに飲む。飲みたいのに飲まない。』は間違っています。本末転倒です。それは忘れてはいけません。

~おまけ~

ホットドリンクで栄養を摂って、身体を温めておけば薄毛の悩みが解消されるというわけではありません。
・身体を温め血流を良くする
・安眠を促す
・ストレスを軽減させる
・ミネラルビタミンなどの必須な栄養素を進んで取り入れる
これらが重要な点です。髪にとって悪いことでは無いのがご理解いただけますでしょうか。

《食事だけでなく運動も》
毎日のストレッチ、指先足先の運動。三日坊主になっては勿体ないので、頑張り過ぎずに毎日続けることが大切です。

ただ、激しい筋トレは栄養の消費をより促します。髪へきちんと栄養を届けたいならば、運動量が多い人は栄養の量もそれに応じて増やす必要があるでしょう。

身体の為と思って筋トレを始め、太るからと食事量を減らしていては髪にも栄養が行き届かなくなってもおかしくはないのです。何事もバランスというのは大切なのです。

《身体を温めるアイテム》
腹巻・靴下・カイロで下半身を重点に温めるのが有効的です。

古くから『頭寒足熱』といった四字熟語があるように、頭を冷やし足は温めるのは健康にいいとされてきました。

頭を冷やすと寒くはならないけどシャキッとする感覚は、身体は温めてものぼせは防止するということなのです。

さいごに

何もしなければ、ただただ冷えていく身体。

薄毛の原因も様々ですが、身体を温めて悪いことはないでしょう。

ホットドリンクにしてもそれぞれにメリットデメリットがあり、個人の好みもあります。

何事も極端は良くないのです。薬局でも言われる「用法容量を守って」ではないですが、それと全く違う話というわけでもないでしょう。

抜け落ちる毛の本数で毎日悩み、手櫛で指に絡みつく髪の毛にまたショックを受ける。

食べるも、飲むも、嫌いなのに無理やりするものでもないし、気に入ったなら続けてみてもいい。そして違うと思ったら辞めていいのです。

抜け毛の大敵にはストレスがいるのだから。

ただ美しい髪に近づく可能性がそこにあるならば、この冬はパートナーと、お子さんと、友達と、色んなホットドリンクを試してみてはいかがでしょうか?