年齢とともに気になり始める白髪。少しあるだけでもグッと老けて見える気がする…。
そんな悩みの種にまつわる白髪のうわさや、白髪発生のメカニズムをこの記事ではご紹介していきます。
また、白髪が生えてきたからといって、悲観的になる必要はありません。白髪の悩みを転機に変える方法もご紹介していきます!
Contents
白髪の発生はメラノサイトの機能低下が原因
まず知っておきたいのは、白髪が発生するメカニズム。でもその前に髪色が決まる仕組みから知る必要があります。
そもそも髪色は、毛髪の中にあるメラニン色素によって決まります。メラニン色素とは、メラノサイトという細胞で作られる黒色~褐色の色素で、これが髪の毛の内部に取り込まれると髪色がついて見えるのです。
このメラニン色素が多いと黒髪になり、少ないとブロンドになります。そしてメラノサイトの働きが低下するとメラニン色素が作られなくなり、白髪が発生するのです。
白髪の原因&解決策ははっきりしない
ではなぜメラノサイトの働きが低下するのかというと「遺伝や栄養障害、ストレス、生活環境などさまざまな要因が重なって発生するのではないか、といわれています。
また、原因の一つに加齢があり、発生時期は個人差があるものの女性で平均35歳といわれています。
しかし詳しい原因はわかっていないのが現状です。原因がわかっていないということは、具体的な解決策が存在しないということ。
ただ、生活環境が影響している可能性があるため、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事、ストレスをためないこと、など心掛けたいことはたくさんあります。
白髪は抜いても増えない
白髪にまつわるうわさとして、「抜くと増える」といわれがちですが、そんな事実はありません。
おそらく白髪が気になるから抜いてしまい、気になるから増えたように感じるだけでしょう。
とはいえ、無理に抜くと毛根を傷めることがあり、次に生えてくる毛髪にとってよくありませんので、抜かない方がベターです。
一夜で白髪になることはない
他にも白髪にまつわるうわさで、「一夜にして白髪になった」という話がありますが、それも嘘です。
というのも、毛髪が生えてきたときには色はすでに決まっており、後から白くなるということはないのです。
そして逆もまたしかりで、白髪が生えてきたらその部分が黒髪に戻ることはありません。白髪の特効薬はないですが、生活習慣の改善など、できることからはじめましょう。
白髪はむしろチャンス
白髪が増えてきたら、むしろ自分に矢印を向けるチャンスです。それまで色々な優先事項があって美容院に行く回数も少なかったのかもしれません。
でも白髪が出てくることによって、自分の髪の毛と向き合うことになります。
これをむしろチャンスととらえ、美容院との頻繁な付き合いが復活したら、確実に美的感度も上がります。
白髪染め
白髪染めには、大きく分けて「隠すカラー」と「ぼかすカラー」があります。
隠す方法は、白髪を地毛と同じ色に染めて、隠すのが一般的です。いわゆる白髪染めというと、これをイメージする方が多いと思います。
一方、ぼかすカラーは、髪の毛全体を明るめに染めたり、明るい毛束を混ぜたりして、結果的に白髪を目立たせないようにする方法です。
この場合、カラー剤の種類によりますが、白髪部分は全体のカラーよりも、少し明るい色に染まります。
白髪部分が明るく染まりますので、ハイライトを入れたように見えることもあります。
おすすめはぼかす方法
白髪染めでおすすめの方法は、「ぼかす方法」です。黒い画用紙に白いクレヨンで線を引くとはっきり見えますが、茶色やベージュの画用紙に白いクレヨンで線を引くと、そこまで目立ちません。
白髪をしっかり黒色で染めようとすると、薬液も深く強くなり、顔がくすんだ印象になりやすいこともあります。
また、暗く染めると、伸びてきた部分の白髪が目立ちやすくて頻繁に染めなくてはいけないことも理由です。
今まで白髪染め=暗くしなくてはならないと思っていた人は、地毛を少し明るくする方法も選択肢の一つにしてください。
染めないという選択肢
ここ数年、グレイヘアを目指して、白髪を染めずに育てる女性が増えました。
ありのままの自分の髪色を、カラーリングで隠すような行為をしたくないという気持ちは誰しもが持っていると思います。
もし、グレイヘアが、みなさんの「心に似合う髪色」であれば、私は是非、グレイヘアを楽しんでほしいと思います。
ただ一点だけ、美しいグレイヘアに移行するまでには、かなりの根気強さが必要です。
白髪が育ち、全体が白髪になるまでには、ボブくらいの長さでも数年かかります。また、何年かけてもそう白髪にはならないタイプの人もいます。
グレイヘアが成功するかどうかは、元々持っている髪の毛の性質にもよります。いつまでたっても、髪の毛全体に対する白髪の割合が30%を超えない場合は、この再起も白髪が増えない可能性があります。
ある程度の予想はつくと思いますので、自分がグレイヘアに向くかどうか、行きつけの美容師さんに聞いてみてください。
白髪とともに薄毛になっていくわけ
薄毛が気になる年齢には個人差がありますが、30代後半から40代、50代、更年期と進むにつれてひたすら下り坂になっていきます。
年とともに髪の毛が細くなり、ボリュームがなくなり、髪のうねりが出て髪質も悪くなります。抜けた分生えてこないと需給バランスが崩れて本数も少なくなり、地肌が透けるという結果に。
白髪も増えてきて、遠目に見ると、「霜柱」のような白髪が地肌に見えて、ますます薄毛の印象が強くなってしまうのです。
薄毛の原因
薄毛の主な原因は、血流の低下や女性ホルモンの分泌量の減少などです。頭皮の毛根(毛母細胞)に栄養が行き渡らなくなり、髪質が変わったりします。
女性に多いのは、頭頂部と再度を中心に全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」。
さらに、女性ホルモンの分泌量が減少し、男性ホルモンが相対的に優位になることで、額からM字型に後退してトップが薄くなる「FAGA」と呼ばれる女性における男性型脱毛症が混ざる人もいます。
このほか、紫外線や染毛のし過ぎ、パーマのかけすぎなど、過度の外部刺激も加わって、髪の毛へのダメージがさらに加速し薄毛へと進行します。
薄毛対策
薄毛の対策は、紫外線ケアと保湿、正しい洗髪が基本です。シャンプーの前に頭皮マッサージをして血行を促すことも効果的。
カラーリングは月1回だけにして刺激の少ないヘアマニキュアでリタッチするなどの工夫でダメージを減らしましょう。
市販の育毛剤も、有効成分が入っているものは、少量から試してみても良いと思います。
なお、現在、発毛効果がはっきり認められているのは毛母細胞に働きかける「ミノキシジル」という医薬品で、医師の処方が必要です。
白髪が生えたからといって悲観的にならない
人の髪の毛は誰しも衰え、老化状態が進んでいます。なので抜け毛が少し増えたり、白髪が増えたからといって、落ち込む必要はありません。
まずはこれ以上抜け毛や白髪などの悩みの元を増やさないように、生活習慣が乱れていれば整えることから始めましょう。
そして落ち込むばかりではなく、その白髪を活かしたヘアスタイルにすることで、自信のある髪の毛になりますので、是非気持ちを切り替えて白髪をチャンスにしましょう!