黒髪の中にちらっと覗かせる白髪!
白髪といえば年配の人の悩みだと思われがちですね。
しかし、若い人でも白髪が気になっている方は多いのです。
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元々の髪は白いもの
髪は生まれたての状態として、黒だと思っている方も多いでしょう。
しかし、本来は真っ白で白髪そのものなのです。
そこにメラニン色素が作られることで髪の毛に色がつくため、黒くなります。
そのため、このメラニン色素の量が十分ではないと、白髪として生えてきてしまいます。
では、メラニンが不足するのはなぜなのでしょうか?
若白髪の主な原因と併せて見ていきましょう。
遺伝による若白髪
もともと若白髪が多いという人は、薄毛や髪質と同じく遺伝による影響が強いとされています。
両親のどちらか、もしくは両方が若白髪に悩まされていた場合があると、子供も若いうちから白髪になる確率は統計的に見ると高いのです。
ストレスによる若白髪
ここ最近、急に若白髪が目立ってきたという方もいるでしょう。
そのような方は、なにかストレスになるようなことを短期間で抱えていたりしませんか?
過度のストレスがかかることにより、血行が悪くなるため、頭皮にまで血液が行き渡らなくなることもあるのです。
結果、髪の栄養が足りなくなってしまうことで、毛根や色素細胞がダメージを受けて若白髪が多くなってしまうのです。
これは白髪だけに止まらず、ストレスは円形脱毛症などの病気の原因にも繋がる可能性もあります。
適度に息抜きをするなど、趣味をつくることもいいでしょう。
こまめに解消することが大切になります。
生活習慣が原因の若白髪
食事や睡眠などの生活習慣の乱れも、若白髪が増える原因になります。
健康バランスが整った食事をしていない場合も、若白髪は増えてしまいます。
特に、ミネラル(鉄分やマグネシウム、カルシウム、亜鉛)、アミノ酸、ビタミンは髪の成育に非常に重要な栄養素になります。
これらが足りていない場合、十分にメラニン色素をつくることができないため、白髪になります。
それらの栄養分を多く含んでいる、牛乳や海藻類、緑黄色野菜をしっかりと摂るように意識することが重要になります。
また、睡眠不足の状態にあると自律神経のバランスが乱れやすくなります。
そのため、血行や成長ホルモンに悪影響を及ぼすことになり、若白髪が増える原因となってしまいかねません。
普段から早寝早起きをして、規則正しい生活を心がけましょう。
若さを保つ漢方治療で白髪を改善!
古くより白髪は老化の証しであるとされ、治らないものとして、捉えられていました。
しかし、20年前『白髪の根元にメラニン色素を作り出す酵素が存在する』と学会で発表されたのです。
白髪改善の潜在能力は毛根に残っているため、食事や生活改善をすること以外に“白髪が黒くなる”可能性を示唆したのです。
東洋医学では、“老化現象”と深い関係にあるものとしたら、免疫機能や排泄力と司る《腎水(じんすい)》。
《腎水》を支える《肺金(はいきん)》。
これは、肺を含む呼吸器系と水分代謝を司る部分と考えるため、自然な老化で白髪が生える目安を、男性は48歳、女性は42歳としているのです。
それよりも若い時から白髪がある若白髪になる原因は、遺伝や毎日の飲食と生活習慣の偏りからくるものや、内蔵の働きに不調があるなどの体質等が考えられるのです。
その中でも貧血、不眠、冷え性、肩こり、腰痛等、血液不足や血行不順がある体質の方は、頭皮の血行も滞りやすく、髪の毛根に充分な血液が届かなくなり、メラニン色素が形成されにくくなります。
これが白髪になる原因になります。
白髪をなくすには、“老化を防ぐことで、若さを保つ”ことが大切になります。
体質に適した飲食・生活習慣で、体の中から原因を取り除くことが近道になります。
状況によっては漢方薬を使うことで、細胞から若返らせることで黒髪を生やします。
白髪、抜け毛改善のための判断基準は以下の通りです。
体質
暑がり、寒がり等の体感、体力、水分代謝、他を総合的に判断してから、体質に適した食材、サプリメント、漢方薬を選定することが大切。
頭皮
頭皮の血行状態、色、温度などから、頭皮に適した漢方ヘアケア法があります。
シャンプー、ヘアパック、養毛剤、漢方針等の中から適したものを選び白髪をケアしていきましょう。
毛根
髪の根元を調べ、栄養状態と脂肪の不着等を確認し、摂取が必要な食材、サプリメントを選定します。
毛髪
毛髪に必須のミネラルのバランスを知ることも大切です。
そして、有害金属の蓄積量を調べることによって、適した食材を摂ることがオススメ。
《腎水》と《肺金》によい食材とは?
ごま、昆布、のり、ひじき、わかめ、黒豆、黒米、黒茶、牡蠣、エビ、豚肉、梨、銀杏、桃、びわ、ねぎ、ゴボウ、葛根などです。
日常的に取り入れられる食材もあります。
これらを上手に用いて、内臓の健康から髪の健康までを維持しやすくなります。
白髪の生える位置と関係する部位と症状がある
・前髪、頭頂部→ 胃
胃もたれ、肩こり、便秘、吹き出物、口内炎、むくみ、口臭、不眠、排尿痛、疲労感などがあります。
※胃は食事をして飲食物をエネルギーに変えてくれる大切な部分になります。
エネルギーに変えることが出来なければ血流は悪くなります。
そのエネルギーは【血】となることで、全身にいきわたります。
胃が不調で十分に消化しきれないことで、良い血が周らなくなります。
そうなることで、髪にも必要な栄養素がいかなくなるのです。
・側頭部→ 肝臓
貧血、けいれん、眼精疲労、爪が割れやすい、頭痛、食欲不振、月経不調、鼻血、イライラなどがあります。
※肝臓は血を貯め込み、全身に血を届ける働きをします。
血を色々な部分に供給することで、お肌や髪にも栄養を与えることができます。
髪にまでしっかりと栄養が届くようになると、黒く健康な髪になります。
しかし、血が足らなくなることで白髪や抜け毛などのトラブルを起こしやすくなるのです。
・後頭部→ 腎臓
胃の痛み、冷え、下痢、息切れ、胸痛、風邪、腰痛、関節痛、めまい、耳鳴りなどがあります。
※実は腎臓は白髪だけではなく、お肌のシミやシワなどの老化の全般と深く関係性があるのです。
腎臓は生命力を司る部位といってもいいでしょう。
精というエネルギーを貯め込む場所であります。
精が不足することで、腎臓機能が低下して白髪が増えやすくなってしまいます。
健康と直接的に関係する器官と言われているのです。
対応策
・前頭部(胃の不調)
暴飲暴食に気を付けて冷たいものを極力とらないようにします。
・側頭部(肝の不調)
怒りや疲れを溜め込まずに、リラックスが出来る時間を作るように心がけことが大切です。
また早めの睡眠を心掛けることです。
・後頭部(腎の不調)
足腰の筋力を鍛えることが大切。
毎日軽い運動を継続的に行う事をオススメします。
すぐに結果ができるというわけではないのですが、気付いた時からコツコツと意識して行動を変えることが重要となります。
白髪を増えないようにすることは、少し可能性があるでしょう。
そして何よりも大切なことは、身体を大切にすることが最優先ということになります。
髪の状態を左右してしまう「腎」
漢方医学では、腎臓や膀胱、子宮、卵巣といった下半身すべての臓器を「腎」と呼びます。
腎が冷えなどによってパワーが低下している状態のことを「腎虚」。
髪の毛もこの腎が司り、「腎虚」になることで、血流が滞ってしまうことにより、頭皮に栄養が行き渡らなくなります。
そのことから、抜け毛や切れ毛、そして薄毛、それだけではなく、白髪といった症状を引き起こしてしまうのです。
美しい黒髪をキープするために必要なことは、この腎のパワーを低下させないことにあります。
改善ドリンクは?
髪の健康のために、シナモンと黒ごまを積極的に摂取することをオススメします。
血行を促進するシナモンは、毛根にある毛母細胞を活性化させてくれる強い味方になります。
シナモンは紅茶にいれたり、トーストバターをつけてシナモンを振りかけたりして取り入れると食べやすく、飲みやすいです。
黒ごまには、メラニン色素の生成をサポートする働きがあります。
老化を防ぐ効果もあるため、殻の状態より、すりごまの状態での摂取する方が吸収率が上がります。
ぜひ試してみてください。