パーマはオシャレのためにかけている人も多いと思います。
しかし、デメリットとしては、髪の毛と頭皮がダメージを受けてしまいます。
キレイにパーマがかかっても、髪の毛と頭皮がボロボロになってしまっては困ります。
しかし、どんな成分がどのようにして髪の毛と頭皮にダメージを与えてしまうのか、ご存知の人は少ないと思います。
今回は、パーマをかけると髪の毛と頭皮が痛んでしまう原因と、ダメージを受けたときにどんな症状が出てしまうのか解説していきます。
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パーマの種類によってダメージが異なる
パーマには大きく分けると2種類があり、コールドパーマとデジタルパーマがあります。
この2つは、同じパーマでも全く異なる方法でパーマをかけていて、ダメージの原因も異なります。
ここからは、それぞれダメージの違いについて解説していきます。
コールドパーマのダメージ
まず、コールドパーマとは最も一般的なパーマの一つで、みなさんがかけているパーマは基本コールドパーマなのです。
そんなコールドパーマは、薬剤の力を使ってウェーブを作るのですが、使用する薬剤によって、髪の毛と頭皮のダメージを受けてしまいます。
髪の毛に対しては、薬剤が髪の毛内部の繊維を一回壊す作用があるのです。
これは、ウェーブを作る際に必要なのですが、髪の毛の内部を破壊すれば髪の毛が痛むのは当然といえます。
また、薬剤が直接頭皮にかかってしまうため、薬剤にたいしてアレルギー反応が出てしまう人もいるのです。
ここからは、具体的にどんな成分がどのようにして、髪の毛と頭皮にダメージを与えてしまうのか解説していきます。
アルカリによるダメージ
パーマ剤には、アルカリが含まれています。
まず、パーマをかけるとき髪の毛の中に薬剤を浸透させなければいけませんが、髪の毛の外側にはキューティクルがうろこ状につらなっています。
これは、外部からの外的刺激を防ぐ効果があり、髪の毛のヨロイの役割をしているのです。
このキューティクルは普段は閉じているので、何らかの方法でキューティクルを開かなければいけません。
そのときに、使用する成分がアルカリなのです。
アルカリはうろこ状に連なっているキューティクルを、強引に開く作用があるのです。
そうすることで、髪の毛内部にパーマ剤を浸透させるのですが、このキューティクルを強引に開く効果は、キューティクルを溶かしているの作用でもあるのです。
キューティクルをは非常に薄い層になっていますが、アルカリはタンパク質に反応すると一部が溶けてしまうのです。
キューティクルを含めた髪の毛は、タンパク質で出来ているのでアルカリは髪の毛のキューティクルを溶かしてしまうのです。
そのため、髪の毛のキューティクルが剥がれ落ちてしまい、外部からの刺激に弱くなってしまうのです。
さらに、剥がれ落ちた部分は穴が空いている状態なので、髪の毛内部の成分が流れ落ちてしまいます。
このように、アルカリは髪の毛にダメージを与えてしまうのですが、頭皮にもダメージを与えてしまいます。
アルカリはタンパク質を溶かす作用がありますが、頭皮もタンパク質で出来ています。
そのため、パーマ剤が頭皮にかかると、頭皮の表面の一部を溶かしてしまうのです。
パーマ剤が頭皮にかかったとき、頭皮がヒリヒリするのは、表面の頭皮がアルカリによって溶けてしまっているのです。
本来髪の毛と頭皮は、弱酸性です。
弱酸性であることで、外部からの刺激をある程度緩和する効果がありますが、アルカリ性に傾くと紫外線などのダメージにも弱くなってしまうのです。
そのため、パーマをかけたあと、髪の毛と頭皮を酸性に戻してあげないといけないのです。
活性酸素によるダメージ
活性酸素は、パーマをする際に発生する成分の一つで、聞いたことある人も多いはずです。
活性酸素といえば、シワやくすみなどのエイジングケアの大敵となるやっかいな成分です。
そんな活性酸素が頭皮で発生してしまうと、髪の毛と頭皮の酸化をしてしまうのです。
髪の毛と頭皮の酸化は、いわゆる髪の毛と頭皮の老化でもあります。
髪の毛のが老化するということは、髪の毛がダメージをうけている状態です。
パーマによる髪の毛のダメージは、髪の毛表面のキューティクルを剥がしてしまうので、外的ダメージに弱くなってしまうのです。
しかし、髪の毛はまだ生え変わることが出来ますが、肌はそうはいきませんよね。
肌は老化してしまうと、元に戻すことは出来ないのです。
そのためダメージを受けてしまうと、顔の皮膚のシワやたるみにも直結する問題となってしまいます。
さらに、活性酸素は頭皮の毛球細胞も破壊してしまいます。
毛球細胞は髪の毛を作る細胞のため、ダメージを受けると抜け毛の原因にもなってしまうのです。
デジタルパーマのダメージ
デジタルパーマは、熱変性による効果でウェーブを作る点が、大きな特徴です。
わかりやすくいうならば、縮毛矯正のパーマ版といったところです。
そのため薬剤よりも、「熱」がウェーブをを作る際に重要になりますが、熱は髪の毛に大きなダメージを与えてしまいます。
熱によって髪の毛が乾燥
デジタルパーマは特殊な機械で髪の毛を暖めて、ウェーブを作るのですが、数十分間にわたって熱を与えます。
そのとき、熱に弱い髪の毛のキューティクルを破壊してしまうのです。
キューティクルはタンパク質で出来ていて、本来はゼリー状の状態で髪の毛の両面に連なってついています。
しかし、熱が長時間加わることでタンパク質が固まり、剥がれ落ちてしまうのです。
それによってキューティクルが剥がれ落ちた部分は、乾燥してパサパサになってしまいます。
このように、デジタルパーマは髪の毛の乾燥を引き起こすのですが、冬場の空気が乾燥しているときはさらに乾燥してしまいます。
そのため、デジタルパーマは髪の毛の乾燥に関するケアをしっかり行わなければいけないのです。
特に毛先の髪の毛が乾燥してしまうと、切れ毛や枝毛の原因にもなります。
そのため、ブラッシングをすると髪の毛を切れてしまうときがあるので、とかすときは気をつけなければいけません。
コールドパーマをかけられなくなる
デジタルパーマは、一回かけると一般的なパーマであるコールドパーマをかけることが出来なくなってしまう可能性があるのです。
これは、デジタルパーマの熱変性によるの作用で、デジタルパーマをかけると髪の毛内部がコールドパーマの薬剤が効かなくなってしまうのです。
そのため、デジタルパーマをかけたあと、デジタルパーマが気に入らず、コールドパーマをかけたいと思っても、上手くかからない可能性があります。
そのため、もしデジタルパーマをかけるときは、コールドパーマをかけることが出来ないと思わなければいけません。
頭皮のダメージが少ない?
ここまで、デジタルパーマのデメリットを解説しましたが、ダメージを受けるのは髪の毛が大部分で、頭皮はあまりダメージを受けません。
薬剤を使うので、薬剤が頭皮につくとダメージを受けますが、根本からかけることはあまりないので、頭皮に薬剤がつくことはあまりないのです。
そのため、頭皮にはやさしいパーマといえるでしょう。
まとめ
今回は、パーマをしたとき髪の毛と頭皮に良くないことを解説しました。
パーマはヘアカラーと比べると、髪の毛と頭皮の負担は少ないとされていますが、それでも髪の毛と頭皮はダメージを受けます。
もしパーマをかけてダメージを受けたら、髪の毛と頭皮をしっかりケアをして髪の毛と頭皮を守っていきましょう。