人間の体には、様々な栄養が使われていきます。
どれもバランスよく摂取していかなければいけませんが、薄毛対策として注目する中で上がってくるのがビタミンEです。
ビタミン類は意識的に摂取する必要も出てくるため、なぜ必要なのかを考え、無理せずおいしく摂れる方法を身につけていきましょう。
体になくてはいけないみたいの存在と薄毛予防
薄毛になってしまう状況には、様々な原因が隠れています。
ひとつずつ解決していく必要がありますが、食生活のバランスはできるだけ長いスパンで改善しなければいけません。
健康な体でなければ、頭皮にも影響が及び、薄毛になる可能性も高まるからです。
体を維持するためには、様々な栄養がなければいけません。
一つの栄養で健康を維持できるわけではなく、多くの栄養で構成していかなければ変調をきたします。
髪のためといえば、タンパク質が注目されるのは当然ですが、他の栄養素もサポートをしてくれているのを忘れてはいけません。
健康な身体をつくるために注目されるようになったのがビタミン類です。
体の中でビタミンがどのような役割を果たしているのかといえば、車に例えればエンジンのようなものと思えばいいでしょう。
エンジンにはエネルギーとしてガソリンなどが必要となります。
ですが、いくら燃料を持ってきたとしても、エンジンが動かなければいつまでたっても前には進みません。
つまり、エネルギーを効率的に利用するために、ビタミン類は欠かすことができないのです。
薄毛予防にも必要なビタミンがいくつもあります。
ビタミンには非常に多くの種類があり、色々な役割を持っているのです。
髪にとって必要なビタミンは、ビタミンAやB群、C、Eなどがあります。
その中でも血行や抗酸化作用に役立ってくれるのが、ビタミンEです。
ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれることがあります。
非常に強い抗酸化作用を持っているのが特徴です。
抗酸化作用の働き
抗酸化作用は、体にとってとても大事な働きです。
人間の体には酸素を欠かすことはできません。
エネルギーを燃焼させるためには酸素が必要だからです。
大事な酸素ではありますが、同時に活性酸素という存在が鍵を握ります。
活性酸素は外部から入ってきた異物に対して防御機能となって働きますが、これが自分の体にも向いてしまうのが問題です。
自らの細胞を傷つけ、様々な病気の原因まで作り出してしまいます。
老化現象の中心となる物質として知られるようになりましたが、がんや生活習慣病などの原因にも繋がってしまうのです。
金属が錆びるのと同様に、人間の細胞も錆びていってしまいます。
これが体の老化となって現れてくる原因で、酸化を抑えてあげる必要があるのです。
そのために必要とされているのが抗酸化物質で、活性酸素の働きを抑えながら、体内の酵素が分解してくれるのを待てるようになります。
この酵素の働きは、年齢とともに能力が低下してしまうのが問題です。
毒性もどんどんと強くなるため、対策を講じていかなければいけません。
ビタミン2の能力と過剰摂取の問題
ビタミンEは抗酸化作用を持つと共に、毛細血管を拡張してくれる働きを持っています。
薄毛になってしまう原因の一つとして、血流の悪化が挙げられますが、これは必要な栄養素が送られにくい状態になるからです。
頭皮に栄養が送られなければ、髪は正常に生えてきません。
毛細血管が拡張できて正常に働くようになれば、ヘアサイクルのバランスも崩れにくくなるのです。
栄養の量も増えるようになり、抜け毛の原因となりやすい過酸化脂質の発生を防ぎます。
ビタミンEの場合単独で摂取するよりも、ビタミンCと共に摂取するのがポイントです。
一緒に摂取することによって、血管を丈夫にしてくれます。
それだけ毛細血管の働きを向上させられるようになり、血流を改善できるのです。
もう一つ重要なポイントが、ビタミンEはタンパク質吸収されて運ばれていきます。
タンパク質不足になるとせっかくのビタミンEも役に立たないのです。
ビタミンEは油脂性の性質を持っているため、脂質が増えてしまうと吸収されにくくなります。
油がなければ分解することもできないため、うまくコントロールして摂取する必要があるのです。
ビタミンEには細胞膜を守る役割も期待できます。
活性酸素は細胞膜を攻撃してしまう特性を持っているため、ビタミンEが守ってくれるのです。
これは細胞が油とタンパク質でできた細胞膜で守られている所に気にします。
水に溶けにくいビタミンEは、細胞を守るのにぴったりなのです。
ビタミンEには過剰摂取の問題もあります。
脂溶性ビタミンのひとつであり、蓄積しやすく排出されにくい特性を持っているからです。
これまで見た目は大量摂取しても問題はないと考えられていました。
しかし、安全であるとは言えない研究も出てきています。
体内に蓄積しやすく、ビタミンを過剰摂取している人は死亡率が上昇するという研究結果が出てきているのです。
高カルシウム血症を引き起こしやすい問題があり、一定の量に収めなければいけません。
サプリメントでは用が足りない
過剰摂取の問題と関係してくるのが、サプリメントの存在です。
ビタミンEを摂取するのに不足している分を補おうとして、市販されているサプリメントを利用するのは容易に想像がつくところでしょう。
問題は天然ビタミンと合成ビタミンの差です。
色々なものが作られてきましたがビタミンの場合、合成して作るために安定を測らなければいけません。
そこで抗酸化に働く部分に対して安定するための物質を結びつけました。
これが大きな問題点です。
つまり、合成のビタミンEを使っても抗酸化作用を得ることができません。
いくら飲んでも安定化された物質の影響によって、うまく働くことができないのです。
これでは意味をなさないため天然のビタミンをとることを考えていくべきでしょう。
ビタミンEを含む食品でおいしく補給
ビタミンEを多く含む食品としてよく知られているのはナッツ類です。
非常に豊富に含まれていることで知られており、比較的取りやすい方法になるでしょう。
他にもひまわり油などにも含まれています。
ナッツ類を食べる場合には、空気中の酸素に影響を受け参加してしまう点に注意が必要です。
加熱して煎って食べるようなものが多くなりますが、そのぶんだけ酸化しやすい状態になっています。
早めに食べなければ、うまく摂取できなくなってしまうでしょう。
ナッツ類の他にも、ビタミンEはアボカドに豊富に含まれています。
アボカドの場合、加熱して食べる方法もありますが、生でも食べやすいでしょう。
サラダに入れたりして食べる方法もありますし、そのままペースト状にしてなにかにつけて食べることもできます。
様々な食べ方ができる食材で、うまく活用すると効率的な摂取につながるのです。
問題はアボカド自体が酸化しやすい特徴を持っているので、皮を剥いたらレモンなどアルカリ性の物質をかけておきます。
これだけで変色を抑えることができるので、見た目でも美味しくいただけるようになるポイントです。
加熱しないので他の野菜などと一緒に見た便が取れますし、タコライスのような方法で食べるとタンパク質も取りやすくなります。
非常に手に入りやすくなっているので、定期的に食べるようにしておくと安心です。
鰻などにも含まれています。
値段の問題からそうそう食べられるわけではありませんが、疲れが溜まった時などに食べてみるといいでしょう。
まとめ
ビタミンEは抗酸化作用を持つ大事な栄養素です。
単独ではそこまで大きな役割を見せませんが、タンパク質やビタミンCと共に摂取すれば、薄毛対策としても十分役立ってくれます。
サプリメントでは効果が半減してしまうため、食事で美味しく摂取するのが良いでしょう。