ヘアケアアイテムはたくさんありますが、髪の毛を乾かすためのタオルはどんなものを使っていますか?
ドライヤーやヘアアイロンには気を使っていても、タオルには無頓着という人もいるでしょう。
でも、タオル選び一つで髪の毛のダメージの度合いも変わってくるんです。
今回は、ヘアドライのためのタオルの選び方と、髪のダメージを最小限に抑えてくれる優れモノタオルを紹介しましょう。
Contents
タオル選びで髪へのダメージが減る理由
シャンプーの後は髪の毛を乾かしますが、ドライヤーの前にタオルドライを行いますね。
シャンプー後濡れたままで髪の毛を放置するのはNGなので、ドライヤーできちんと乾かす必要があります。
しかし、ドライヤーの熱は髪の毛にとっては大きな負担でもあります。
そのため、できるだけドライヤー使用の時間を短くすることが髪の毛にとっては良いのです。
ドライヤーの使用時間を短縮するためには、タオルドライの段階で髪の毛の水分をしっかりと取り除ける方がいいということになります。
つまり、タオルは吸水性の高いものを使うほど、結果的にドライヤーの熱による髪へのダメージを軽減できるのです。
さらに、濡れている髪の毛は、髪のキューティクルは開いた状態になっています。
髪がデリケートになっており、ちょっとした摩擦にも傷ついてしまいます。
ですから、タオルドライの際にも、髪の毛への摩擦をできるだけ小さくするようにしたいものです。
ヘアドライタオルの選び方
ドライヤーの使用時間を短縮し熱による髪へのダメージを最小限にするためには、吸水性の高いタオルを選ぶのがポイントとなります。
タオルの素材で選ぶ
タオルに使われる素材はいろいろなモノがありますが、よく用いられているのが綿です。
天然素材で肌触りがよく、髪の毛にも肌にも馴染みがいいのが特徴的です。
しかし、綿製タオルはけっして吸水性が高いとは限りません。
最近注目の素材は、マイクロファイバーです。
ヘアドライ用のタオルとして販売されているものには、圧倒的にマイクロファイバーでできているものが多いです。
マイクロファイバーは化学繊維ですが、速乾性・吸水性にたいへんすぐれています。
髪の毛の水分をより早く吸い取ってくれるので、そのあとのドライヤー使用時間を短縮できるというメリットがあります。
人によっては、マイクロファイバータオルを使うことでドライヤーの使用時間が半分に短縮できたという口コミもあります。
また速乾性により、雑菌も繁殖しにくいというメリットもあります。
タオルの形で選ぶ
最近は、ヘアドライ用のタオルがたくさん出回るようになりました。
ヘアドライタオルは各メーカーに工夫を凝らした形状のものもあります。
一般的なタオル型
最も一般的なのは、通常のタオル型、つまり長方形のものですね。
ヘアドライ以外に体やフェイスタオルとしても使えます。
髪の毛の長さにかかわらず、誰でも使えるのがこのタイプ。
キャップ型
ゴムが入っているキャップタイプは、頭部をすっぽり覆って使うことができます。
帽子のようにかぶればいいだけなので、タオルを頭に巻く手間がありません。
小さなお子さんにも使いやすいタイプのヘアドライタオルです。
可愛らしいデザインのものもたくさん販売されているので、つい買ってしまいそうになりますね。
ターバン型(ヘアバンド型)
ヘアバンドのようにも見えますが、髪の毛を巻き込むようにして覆う形状です。
前側にボタンやマジックテープがついているものもあり、マイクロファイバー素材のものを選べば髪の毛を素早く乾かすことができます。
このタイプは、髪の毛の長さとボリュームによっては使いにくくなる場合もありますので、ヘアスタイルに合った商品選びが必要です。
マイクロファイバータオルの特徴と扱い方
ヘアドライタオルとして広く用いられるようになったマイクロファイバーですが、いったいどのような素材なのでしょうか。
その特徴と扱い方の注意点などについて説明しておきます。
マイクロファイバーは合成繊維
マイクロファイバーは、ナイロンやポリエステルを原料としています。
その特徴は極細の繊維で、太さはわずか8マイクロメートル以下で、これは人の髪の毛の100分の1の太さに相当します。
マイクロファイバーのもう一つの特徴は、その形状
一般的な繊維は断面が丸くなっています。
一方、マイクロファイバーは繊維の断面がギザギザになっているんです。
そのため繊維の表面積が広くなりこの隙間のために吸水性が高くなるという性質を持っています。
さまざまな製品に応用
マイクロファイバーといえばタオルですよね。
吸水性が高いことや、極細の繊維で汚れをからめとってくれるので、タオルやふきん(クロス)としてよく使われています。
静電気によって埃を吸着するので、さまざまな掃除用具としても応用されています。
また、軽くて肌触りも良いので、ブランケットや床に敷くラグなどにも使われています。
マイクロファイバータオルの扱い方注意点
マイクロファイバーは、吸水性が高く汚れをからめとってくれるといったメリットがあります。
その一方で、高温に弱く、赤ちゃんのお肌のようにデリケートでやわらかいものは繊維で傷つけてしまう恐れもあります。
マイクロファイバータオルは家庭の洗濯機で洗うことができますが、繊維が細く劣化しやすいので、製品によっては洗濯ネットに入れて洗うのが推奨されています。
また、熱に弱いので乾燥器は使わないようにします。
日光に干すこともあまりおすすめされていません。
商品によっては、柔軟剤を使用すると吸水効果が落ちることもあるそうです。
柔軟剤の使用に関しては、商品によって様子を見ながら使うようにしてみてください。
髪にやさしいタオルドライのコツ
どんなにすぐれたアイテムを使っていても、使い方が間違っていては思うような効果は得られません。
髪の毛へのダメージを減らすための正しいタオルドライの方法について確認しておきましょう。
タオルドライの前に
タオルを使って髪の毛を乾かす前に、できるだけ髪の毛の水分は取り除いておきたいものです。
そうはいっても、髪の毛を雑巾のようにギュッと絞ったりするのはNGです。
濡れた状態の髪の毛は傷つきやすくなっているので、このタイミングで摩擦をかけてしまうと、あっという間にキューティクルがボロボロになってしまいます。
両手で軽くプレスするようにして、やさしく水分を取り除いてあげます。
根元から毛先に向かって行うのがコツです。
頭皮からタオルドライ
いよいよタオルドライを行いますが、最初に頭皮からタオルドライします。
タオルを使って頭皮をおさえトントンと水分をとっていきましょう。
タオルでゴシゴシ擦ってしまうと、頭皮が傷つきますので、やさしくタオルの上から頭皮をプッシュするようにして水分をタオルに含ませます。
毛先に向かってタオルドライ
次に、毛先に向かってタオルドライしていきます。
両手でタオルを挟み込むように、水分を取ります。
このときも、タオルで強くこすってしまうとキューティクルを傷つけてしまうので、やさしく叩くようにします。
最後にドライヤーで乾かす
以上でタオルドライは終了です。
最後はドライヤーでしっかり乾かしましょう。
ドライヤーで髪を乾かす際には、一か所に熱が集中しないようにします。
シャンプー後はできるだけ早く乾かすのがポイント
シャンプーの後はタオルドライ+ドライヤーで髪の毛を乾かすのが正解です。
くり返しになりますが、髪の毛は濡れた状態ではとてもデリケートです。
ダメージを受けやすく、また頭皮に水分が長時間残っていると雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため、シャンプーの後はできるだけ早く髪の毛を乾かすようにしましょう。
つまり、髪の毛を洗った後の自然乾燥はもちろん、タオルを髪に巻いた状態で長時間放置するのもNGということになります。
髪の毛へのダメージを減らすために上手にタオルを選びたいですね。
機能性の高いタオルを使った正しいタオルドライで、美髪を目指しましょう。