タオルの扱いというのは、人によっても違いがあります。
入浴の度に新しいタオルを使う人もいますし、何日か同じバスタオルを使っている人もいるでしょう。
この使い回しが、薄毛に対して大きなリスクになるかもしれません。
臭いの元は雑菌
髪を洗ったら乾かすのは誰でも同じです。
自然乾燥する人もいますし、タオルでしっかりと水分を拭き取る人もいるでしょう。
薄毛対策として考えるのであれば、水分はしっかりとっておかなければいけません。
自然乾燥させると、水分が揮発した時に熱を奪い、血行の悪化を招くからです。
雑菌の繁殖の問題もあります。
自然乾燥させると湿度の高い状態が長く続き、本来はそこまで繁殖するはずのない雑菌が増えてしまうのです。
頭皮環境を悪化させる要因ともなりやすく、炎症を引き起こすことも考えられます。
血行の悪化も炎症も、薄毛につながる重大な問題です。
このような状況を引き起こさないためにも、タオルを使ってしっかりと水分を拭き取り、ドライヤーをかけて乾燥させなければいけません。
しっかりと乾かすことが大切になりますが、ここで注目しなければいけないのがタオルです。
タオルの使い方として色々な方法が考えられますが、それ以前の問題としてしっかりと乾燥したタオルを使うのか、それとも何日か使うといった問題が挙げられます。
ネットなどでもいろいろと議論の的になりますが、3日以上をそのまま使い続ける人もいたりするのです。
このような状況になると、驚くほどの雑菌が繁殖してきます。
嫌な臭いがする時もあるはずですが、そもそもこれが雑菌であることに気づかなければいけません。
タオルを干しても、生乾きの状態で嫌な臭いがするケースもあるはずです。
これも原因は雑菌であり、繁殖してしまった状態だからこそ、臭いを発しています。
1週間経てば排水管と同じ
タオルを3日間もそのままにして使い続ける人がいますが、たった1日立つだけで、洗濯した後の100倍近い雑菌が繁殖してると言われています。
100倍というのは驚くべき数値であり、何のためにタオルを使っているのかも分からなくなってしまうでしょう。
3日も経つとさらに増殖していくこととなり、もはや雑巾と同じレベルです。
単純に考えてみればわかりますが、雑巾で頭を拭く人はいません。
なぜならば、雑巾は汚いものだとわかっているからです。
様々な汚れをふき落とすために使われているのが雑巾で、頭を拭くものではないとわかっているでしょう。
3日も放置しているタオルを使うというのは、これと同じレベルのものを使って身体を拭いたりしているのです。
さらに1週間放置したとします。
この段階での雑菌の量は、排水溝のトラップにあるような菌の数と同じだけ繁殖しているのです。
排水溝を素手で触ってその手で髪を洗うという人は、まずいないでしょう。
そのような状態で髪を乾かしてしまうことになるのです。
菌の数は1億個を超えているとも言われており、驚くほど繁殖してしまう状況を作ります。
このようなタオルで体を拭いたり髪を乾かせば、悪影響があることに誰でも気がつくはずです。
実際に洗っていないタオルで体を拭いたり髪を乾かしたりしても、いきなり病気になったりに薄毛になるわけではありません。
肌の弱い人はあっという間に影響が出てきますが、通常はそこまでの影響はないと考えられます。
しかし、雑菌の影響が徐々に現れてくるのは間違いありません。
タオルの使い回しの影響を実験したものもありますが、髪の成長が徐々に悪くなり、細く抜け落ちていったという例もあるのです。
これは双子の兄弟30組を対象にした実験であり、似たような成長をしている状況が考えられるため、タオルの影響は大きかったと言えるでしょう。
大切なタオルドライと方法
髪のことを考えればタオルドライはとても大切です。
タオルの使い回しどころではなく、乱暴にタオルで乾かしているだけでも、実は髪は深刻なダメージを受けてます。
濡れている状態の髪は非常にもろく、ダメージを受けやすい状態です。
髪を外側から守ってくれているキューティクルが緩んでいる状態で、中心部にダメージを受けやすくなっています。
そのため、できるだけ丁寧に乾かしてあげる必要があるのです。
丁寧に水分を吸い取るというのは、ゴシゴシと強い摩擦の力をかけて拭くのではなく、出来るだけ優しく柔らかく水分を抜き取ります。
こすってしまうとキューティクルがはがれ落ちる可能性も出てくるので、ポンポンと軽く叩くように水分を吸収させるようにするのが大切です。
特にやってはいけないのは、毛先から根元に向けて湿ってしまう方法になります。
キューティクルは根元から毛先に向けてうろこ状に重なり合いながら並んでいるのが特徴です。
そのため根元から毛先に向けてくしを入れても、キューティクルは剥がれません。
ところが逆向きに力をかけていくだけで、キューティクルが逆立ち剥がれ落ちてしまうのです。
髪が濡れている状況も同様であり、非常にもろくなっているため絶対にやってはいけません。
頭皮に関しても優しく丁寧に拭く必要があります。
爪をかけて拭いてしまうような方法をとれば、思わぬ傷をつける可能性があるからです。
その分だけ炎症を起こすことにもつながり、無駄な影響を与えるため、優しく丁寧に拭いてあげましょう。
後はドライヤーをかけて、素早く乾燥させることです。
タオルの雑菌を処理する方法
タオルの使い回しは、髪にも頭皮にも悪影響を与える方法です。
排水溝と同じような雑菌が繁殖したもので拭いていると考えれば、使い回し自体を辞める方がいいのは誰でも分かります。
問題は、雑菌の繁殖しているタオルをどのように処理するかです。
悪臭が出てくるようなタオルは、すでに雑菌の温床となっています。
新しいタオルを下ろして使うというのが正しい方法ではありますが、これまでのタオルを無駄にしなければいけません。
そこで簡単に雑菌を処理できる方法があります。
沸騰したお湯の中にタオルを入れに数紛すすぐだけで、タオルに付いた雑菌は滅菌されてしまうのです。
ハンドタオルなどなら簡単にできる方法で、この後洗濯して乾燥させれば綺麗な状態になってくれます。
もっと大きなバスタオルなどでは、熱湯を作るのは容易ではありません。
そこでお風呂に40°以上のお湯を張り、20分以上つけてあげれば殺菌することが可能です。
後は同様に洗濯機などで普通に洗濯すれば綺麗な状態が出来上がります。
雑菌が繁殖しやすい状況を作りやすい問題として、干している時間と環境も注意しなければいけません。
雨が続きやすい時期になると、乾燥をする時間がかかり、湿った状態が長続きした結果嫌な臭いが出てくるケースがあるはずです。
湿度が高い状態が続くのは、雑菌にとって好環境ですので、改善させてあげなければいけません。
その方法として簡単にできるのが扇風機を当てる方法です。
風をあてるだけで、水分が蒸発しやすい状態を作るため、他の洗濯物も同様に風を当ててあげると早く乾燥します。
タオルは陰干しした方が柔らかく仕上がるため、室内で扇風機を当ててみると良いでしょう。
まとめ
タオルを使い回しすることは、薄毛を促進させてしまうだけではなく、非常に汚れた状態を作り使っているのに気づかなければいけません。
衛生環境としても大きな問題を抱えてしまうため、大きな影響が出てしまう前に、早めに対処していく必要があるでしょう。
