塩分を摂りすぎることは高血圧や動脈硬化などの病気の原因にもなることをご存じの方は多いと思いますが、抜け毛にも関係していることは知っていたでしょうか?
実は、塩分を摂りすぎることでも抜け毛の原因の1つになるんです。
塩分の摂取量としての目安は、一日に約10gだといわれています。
種類にもよりますが、日本人が好むラーメンには、塩分はだいたい8gくらい入っているとのこと。
そのため、ラーメンを食べた時点で、一日の塩分摂取量は残り2gということになります。
人それぞれ味の好みは違いますが、濃い目の味やしっかり目の味が好きな人は、常に塩分量が多い傾向にあるといえるでしょう。
しかしこの塩分の過剰摂取によって先にお話しした通り、高血圧にもなります。
また、血中の塩分濃度が上がることで血管の老化を進行させ、動脈硬化になる可能性も高くなります。
高血圧や動脈硬化などで血管としての機能が低下すると、身体はもちろん、当然頭皮にも栄養が十分に運ばれなくなっていきます。
そうすると頭皮も硬くなり、抜け毛や薄毛の原因に繋がります。
そこで今回は、塩分を摂りすぎることで抜け毛が増えるということと、塩分対策をして抜け毛を減らすということについて、解説していきましょう。
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塩分を摂りすぎると抜け毛が増える?
塩分量が抜け毛を促進するのは、一日に塩分を摂取する適量があるためです。
なんでもそうですが、摂りすぎたり、摂らなすぎたりすることで、身体に影響が出て来ますので、身体に良いから多量に摂取するとか、身体に悪いから全く摂取しないとか、極端な思考ではなく、適量を上手に取り入れて体も髪も健康に保つという考えの方が良いでしょう。
そうすることで、例えば塩分を減らして、代わり他の調味料を使用することも可能になります。
身体に良くないから摂らないのではなく、減塩という形で摂取量を減らしていくように心掛けていきましょう。
ではここからは、塩分を摂りすぎると、どういったことが体や髪に影響を及ぼしていくのかを、詳しく説明していきます。
塩分の摂りすぎと抜け毛の理由
基本的には、食事はバランス良く栄養を摂取することが大切です。
日本人にはしょっぱい物を好む人も少なくはなく、先にも話した通りにラーメンだけでも8g程度の塩分を摂取していますし、カレーなどでも4g~6gあるといわれています。
そのため、気をつけて食事をしていないと、いつの間にか毎日のように塩分を多量摂取していることになります。
まず塩分を多く摂取しすぎることで、血管の老化が進行し、動脈硬化のリスクが高まります。
動脈硬化が進行していくと血管が硬くなり、血流が悪く栄養がスムーズに運ばれなくなると、健康な髪を作る大切な成分が頭皮にまで行き渡らない状態になってしまいます。
他にも高血圧によって血液の循環が悪くなると、同じ理由で栄養が頭皮には運ばれなくなりますので、塩分の摂りすぎは病気だけでなく、抜け毛にもなるということです。
育毛に大切なことは血液循環が良い状態であることです。
塩分を摂りすぎて血中の塩分濃度が上がると、身体は通常の状態に戻そうと働き、水分を過剰摂取します。
これを繰り返すことで血管に負担がかかり、ダメージを受け、血管の老化にも繋がりますし、毛細血管を傷つけて破壊される場合もあります。
そしてなによりも栄養が届かなくなると、身体の不調とともに抜け毛も増える結果となります。
また、経験がある方がいるかもしれませんが、塩分を摂取しすぎると浮腫みます。
それも水分を貯め込んでバランスを取ろうとする身体機能の仕組みのためです。
簡単に説明すると、塩分を摂りすぎると血流が悪くなるため、頭皮に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛に繋がるということです。
塩分が少なすぎるとどうなる?
では逆に、塩分が少なすぎるとどうなるのでしょうか?
身体に良くないからと極端に減塩してしまった場合は、身体はどう反応するのでしょうか?
実は塩分が少なすぎても、身体にも髪にも良くありません。
極端に塩分を摂らないと、特に夏場などでは熱中症になる危険性が高くなります。
塩分やナトリウムは人間が生きていくうえで大切な要素です。
もし塩分摂取がされない場合は、意識を失ったり昏睡状態を起こしたりすることもあります。
抜け毛の進行の元になるからと、塩分を全く摂らないということではなく、適量を摂取して、健康を保ちながら抜け毛にもアプローチしていくことが必要になってくるでしょう。
塩分を摂りすぎたときの対処法
とは言っても、しょっぱいものが好きな人はつい、塩分を摂りすぎてしまいますよね。
そういった場合は、どうしたら良いのかということを、お伝えしていきましょう。
塩分を摂りすぎたと思ったときは、水分とカリウムを摂取することを意識して、体外に排出するようにしてください。
では実際にどんな食材にカリウムが含まれているのかを、紹介します。
・ワカメ・ひじき・アボガド・バナナ・柿・納豆などです。
日頃から塩分が多い食生活をしていると思う人は、カリウムも摂取することを心掛けてください。
血中の塩分濃度を下げることができれば、高血圧や動脈硬化などの病気も改善することに繋がっていくでしょう。
塩分とりすぎ対策
味が濃いものなどは美味しく感じ、つい食べすぎてしまう傾向にありますよね。
ただ、塩分の多量摂取は病気のリスクがあるだけでなく、抜け毛の進行にも影響することから、できれば減塩をしていくことが理想ですよね。
ではここからは、塩分の摂りすぎの対策をお伝えしましょう。
塩分対策その1
当然のことですが、対策の一番は減塩することです。
病気や抜け毛のリスクを考えたら減塩していくのが一番早い対策となります。
味が濃いものが好きな人には大変なことだとも思いますが、健康には変えられないと思いますので、意識するポイントをお伝えします。
1. 外食は控えて自炊にする。その際、塩を使いすぎないよう出汁や他の調味料を使って味付けに工夫する。
2. ラーメンを食べた場合は、ラーメンのスープは塩分が多いため残す。
3. 塩分が高めの料理を作る際は、具材をたくさん入れ、具沢山にする。
4. 先に紹介したカリウムや水分を意識して摂取するようにする。
普段の生活の中で意識するだけでも減塩ができますので、常に塩分を摂りすぎない生活に切り替えていきましょう。
塩分対策その2
現代はコンビニでもスーパーでも、美味しい菓子類がたくさん並んでいますよね。
食事の他にこうした間食が塩分の摂取量を増やしていることも多いです。
特にポテトチップスなどの塩気の味付けのものは、つい食べすぎてしまう傾向にある人も多いのではないでしょうか。
ただ、そうすると食事の他にも塩分を取り入れることになりますので、塩分の過剰摂取で病気や抜け毛の原因を作ってしまうことになります。
常に間食をしている人は、身体のことを考え、減らすようにしていきましょう。
全く食べないということではなく、食べすぎにならないよう注意することを心掛けてください。
普段の食事の味付けを薄味にする
ずっと濃い味のものを食べている人は、薄味のものに物足りなさを感じることもあると思いますが、薄味に慣れると濃い味のものが、いかに喉が渇くかが分かるようになります。
それだけ塩分が多いものは、身体が水分を必要としているサインであるということになります。
普段の食生活を薄味に変えると、慣れるとそれが普通になります。
普通になるということは、塩分の過剰摂取を全く気にすることなく、高血圧や動脈硬化のリスクも減り、抜け毛の予防にも繋がることを自然に行えます。
最初はどうしても味に不足を感じることは仕方ないと思いますが、徐々に慣れて、普段の食生活から健康的な食事に変えることで、健康な髪を作る生活をしていきましょう。
まとめ
今回は塩分の摂りすぎが抜け毛の原因になることと、塩分の過剰摂取への対策をお伝えしました。
ポテトチップスなどの菓子類は美味しくてつい食べすぎてしまうこともありますよね。
また、ラーメンのスープも美味しくて飲み干してしまいたくなることもありますよね。
ですが、意識してできるだけ減らしていくようにしましょう。
塩分を摂りすぎてしまったなと思うときは、水分やカリウムを取り入れて、血中の塩分濃度を下げて排出するように心掛けてください。
健康な身体を作り、健康で美しい髪を育て、楽しく過ごしていきましょう。