男女問わず薄毛に悩まされている人は意外と多く、事前に予防しておきたいという方も多いのが事実です。
薄毛に悩む前に、髪が生えてくる仕組みを知っておくことで、原因に対しての対策やアプローチの仕方が変わってきます。
皆さんは人が髪をどのようにして生やしているのかをご存じでしょうか?
この記事では、髪の毛が生える仕組みについて解説しながら、薄毛になってしまった場合対策も併せてご紹介していきます!
Contents
髪の毛が生える仕組み
人が髪の毛を生やす仕組みは、様々な要因から成り立っています。
ポイントは「毛周期」「細胞」「栄養素」の3つです。この3つについて深堀していきましょう。
毛周期による生え変わり
私たちの髪の毛は生えては抜け、生えては抜けを繰り返しており、これを毛周期(ヘアサイクル)といいます。
毛周期は4段階に分けられ、成長期→成長後期→退行期→休止期のサイクルを繰り返しているのです。
成長期、成長後期で新しい髪の毛が生え成長していき、休止期に入ると髪の毛は約50本~100本/ほど抜け落ちます。
こうして古くなった髪の毛は抜け落ち新しい髪の毛が生え、それを繰り返すことによって髪の毛の健康状態を保っているのです。
毛母細胞のはたらき
毛周期を正常に回すためには、毛母細胞の存在が欠かせません。
毛母細胞とは毛根の奥にある毛乳頭の指示によって分泌される細胞のことで、髪の毛はこの毛母細胞の働きによって生えてくるのです。
毛乳頭から栄養を受けた細胞が、毛母細胞に髪を作るように指示を出し、毛母細胞が分裂して髪の毛へと変化していきます。
これは毛周期が成長期の時に活発になり、休止期になると毛母細胞は毛乳頭から離れるので髪の毛は生えることなく抜け落ちていきます。
栄養素が不可欠
毛母細胞が髪の毛を作り出すためには栄養素が欠かせません。
髪の毛はタンパク質からできており、毛母細胞がタンパク質を髪の毛に変換しています。
毛母細胞にタンパク質を与えるのは毛乳頭の役割。
毛乳頭にタンパク質を届けるのは毛根周りにある血管などから届けられます。
私たちが普段食事から摂取しているタンパク質を、ビタミンなどの栄養素が毛根に運び出し、毛周期を正常に保っているのです。
頭皮との関係性
髪の毛が生えてくる仕組みについてわかりましたが、実はその構造はもっと複雑なものとなっています。
元気な髪の毛を生成するためには頭皮環境が健全であることが前提です。
頭皮と髪の毛は深い関係性にあり、とても影響を受けやすいので、頭皮についても深く知識を着けておきましょう。
頭皮の構造
頭皮は顔や腕などの皮膚と同じ構造になっています。
私たちの皮膚は「皮脂腺」や「汗腺」がありこれらの働きによって外部からの刺激や紫外線による乾燥から守り、潤いを保っているのです。
頭皮も同じように、潤いを保つ役割があり、乾燥などによって毛根の細胞が死なないように守ってくれています。
頭皮環境はとても大切
頭皮環境が良いと、水分や皮脂などが十分に分泌され、頭皮が潤い艶のある元気な髪の毛を作るい環境になります。
逆に頭皮が乾燥していたり、汚れが溜まっていたりすると、頭皮環境の悪化に繋がり細く弱い毛が生まれ結果的に休止期に抜け毛の本数が多くなってしまうのです。
頭皮の汚れはその日のうちに洗い流すことが大切ですが、洗いすぎも良くありません。
過度な洗浄によって油分となる必要な皮脂まで洗い流してしまうので、毎日のシャンプーの仕方なども重要になってきます。
健康的な頭皮を維持しよう
頭皮環境が良いと毛母細胞も活発になり元気な髪の毛を生み出してくれるので、薄毛になりたくない方は頭皮を健全に保つことを意識しましょう。
頭皮の乾燥は薄毛の原因になるだけでなく、フケや痒みなどの別のトラブルも引き起こしてしまいますので、正しい頭皮ケアで健康的な頭皮を目指しましょう。
洗浄力の強いシャンプーを避け、頭皮に優しいものを使い、マッサージなどで頭皮の血行を促進することで毛乳頭に運ばれる栄養素がしっかり行き届きます。
今では頭皮用の保湿アイテムなども販売されていますので、それらを使って適切に頭皮ケアを行うことが重要となってきます。
髪が生えてこない!なぜ?
ある日突然「抜け毛が増えてきた」「髪のボリューム感が減った」など感るようになれば、それはもしかすると薄毛の症状が現れているのかもしれません。
そのような場合はどのような原因が考えられるのでしょうか?
原因と同時に自分でできる対策を一つずつ詳しく解説していきますので、髪が生えてこないと感じた人は是非参考にしてください。
生活習慣の悪化
抜け毛が多くなってきたら、それは生活習慣が悪化している記しなのかもしれません。
食生活や睡眠などの生活習慣は私たちの髪の毛に多大な影響を及ぼします。
特に食生活においては栄養バランスの悪い食事などを続けていると、毛乳頭に必要な栄養素が届かなくなり、毛母細胞が髪の毛を作り出す材料が不足してしまいます。
また、睡眠不足は自律神経を乱れさせ、自律神経が乱れてしまうと正常な毛周期が失われる原因に。
これら2つの生活習慣はどちらか一つおろそかになってはいけないのです。
なので栄養バランスの整った食事と十分な睡眠を心掛けることが大切です。
ストレスなどによるホルモンバランスの乱れ
上記で睡眠不足によって毛周期の乱れにつながるという話をしましたが、実は私たちが普段感じているストレスも、毛周期に大きな影響を与えています。
ストレスは適度に感じるほうが緊張感などが生まれて仕事の効率が上がったりするといわれていますが、過度に感じることは悪影響です。
ストレスを過度に感じるまたはため込んでしまうと、自律神経が乱れてしまい、毛周期が成長期になってもうまく毛乳頭が指示を出せなくなってしまいます。
そうしたことで、毛が生えてくる量が少なくなったり、生えても細く弱い毛が生えてしまうといったことが起きてしまうのです。
なのでストレスは適度に解消し、ため込み過ぎないようにしましょう。
薄毛に悩む前に適切な予防対策を
上記の原因以外にも、髪の毛が生えなくなってしまう、毛周期が乱れてしまうなどの事象は様々な原因があります。
まずは自分の生活習慣に問題がないか振り返り、問題があれば改善する、それ以外の原因が考えられるのであれば、薄毛治療専門の病院やクリニックへ相談しましょう。
そうした原因に対して適切に対処することができれば、薄毛の進行を抑制することができ、元気な髪の毛がまた生えてきてボリュームが復活します。
薄毛になってから悩むのではなく、できるだけ薄毛にならない生活を心掛けることが大切です。
ふさふさの髪の毛で日々を明るく過ごそう
いかがでしたでしょうか?この記事では私たち人間の髪の毛がどのように生えているのかを解説してきました。
ポイントは「毛周期」「細胞」「栄養素」です。
これらに一つでも問題があれば、女性の命ともいえる元気で艶のある髪の毛が生えてこなくなってしまいます。
万が一抜け毛などの症状がひどくなってきた場合は、原因を探り適切な対策を講じることが大切です。
原因がわからない場合は、専門クリニックへ相談するのも一つの手ですので、検討してみてはいかがでしょうか?
髪の毛が生える仕組みや薄毛になる原因を知ってしまえば、怖いものなしです。
日々の生活習慣を整えて髪の毛に良い生活を送り、ふさふさの髪の毛で明るく過ごしましょう!