女性ホルモンの変化は体や心に様々な変化をもたらします。
一見あまり関係のなさそうな髪の毛のハリやツヤも、女性ホルモンと密接な関係にあることがわかっています。
トリートメントやヘッドスパなどの日々のケアに加え、
女性ホルモンの変化やバランスによって髪の毛にも影響があるということを知っておくだけで、ハリ・ツヤアップの近道に。
「毎日ケアしてるのになんで髪の毛に元気がないんだろう?」とお悩みの方に必見の内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
Contents
髪の毛のハリ・ツヤに関係のあるホルモンは?
髪の毛のハリ・ツヤに関係のあるホルモンは女性ホルモンです。
男性の体でも分泌されていますが、その量は女性の7分の1しかありません。
ですので、男性には髪の毛のハリ・ツヤにあまり影響のないホルモンということになりますね。
この髪の毛のハリ・ツヤに関係する女性ホルモンは「エストロゲン」と呼ばれているホルモンです。
女性の体内では、
・卵巣の顆粒膜細胞
・外卵胞膜細胞
・胎盤
・副腎皮質
で作られています。
このエストロゲンの働きは科学的にまだその全容が解明されていません。
しかし、わかっているだけでも
・動脈硬化の抑制
・インスリン作用
・血液凝固作用
・排卵のコントロール
など、全身に作用することがわかっています。
髪の毛のハリ・ツヤがアップする時期がある?
ここまででご説明したように、髪の毛のハリ・ツヤに関係するホルモンは女性ホルモンのエストロゲン。
女性の体内では、1ヶ月周期でホルモンが変化していきます。
月経や排卵のサイクルと一緒にホルモンバランスも変化していくのです。
女性のホルモンバランスは4つのサイクルに分けられます。
・月経期
・卵胞期
・排卵期
・黄体期
の4つです。
女性ホルモンはエストロゲンだけではなく、プロゲステロンというホルモンも分泌されています。
この2つのホルモンのバランスが、天秤のように均等を保ったり、一方が多くなったりしてどちらかに傾いたり、両方の女性ホルモンが減少したりします。
男性と違って女性の体は日々ホルモンバランスの変化と戦っているのですね。
エストロゲンとプロゲステロン。
どちらが優れているということはありません。
ですが、エストロゲンがたくさん分泌される時期は心身ともに調子がよくなる時期。
体だけではなく、心も前向きだったりウキウキとする期間になります。
月経期
この時期はエストロゲンとプロゲステロンともに減少する期間になります。
月経が来た、ということは妊娠しなかったということ。
ですので、エストロゲン、プロゲステロンともに分泌量が少ないため、心身ともに下降気味の期間ということになります。
生理が始まるとだいたいの女性は憂鬱になりますよね。
それは、ケアが面倒とか、お腹が痛いとか、だるいなどといったことも関係はありますが、
気持ちが塞いだりするのはこのホルモンの減少のせいだと言われています。
月経期は女性にとって低迷期と言えるでしょう。
卵胞期
月経が終わると、女性の体は再び妊娠に向けて準備を開始します。
卵巣内にある卵胞も妊娠に向けて成熟していく期間です。
この時期は卵巣内も妊娠に向けて準備を進めている期間ですが、外見も妊娠に向けての準備期間になっています。
とはいえ、女性の体だけが妊娠の準備が整っても、妊娠に至るわけでは有りません。
花がいい香りやキレイな色で虫を惹きつけるように、妊娠するのには男性を惹きつける必要があります。
そのため、髪の毛や肌ツヤがよく、血色がよくなるのではないかと言われています。
男性の好みも影響しますが、基本的に「自分の子供を健康に産み育ててくれる女性」に惹かれるように本能に組み込まれていると考えられています。
妊娠・出産・子育て、と問題なくこなしていくためには、健康な女性ではければなりません。
その判断は体つきや血行などで決まってきます。
ですので、この卵胞期から排卵期にかけて、女性は腰まわりがふっくらとし、より女性らしい体つきに。
肌や髪の毛のツヤもアップして、より健康的な外見になるのではないかと言われています。
排卵期
卵胞期にエストロゲンの分泌がピークの状態の期間に排卵が起こります。
排卵期は短く、約2日間。
月経周期のだいたい真ん中くらいの時期に起こります。
黄体期
排卵された卵胞は黄体に変化します。
この黄体から分泌されるのが、「黄体ホルモン」です。
一般的に黄体ホルモンというと、プロゲステロンのことを指します。
しかし、黄体からはエストロゲンも分泌されているんですね。
黄体期はその名前の通り、黄体ホルモンと呼ばれているプロゲステロンの分泌のほうが盛んになる時期です。
この時期は月経の前にもあたりますので、微熱が続く、イライラする、食欲の増加、など女性にとってはありがたくない時期になります。
髪の毛のハリ・ツヤアップホルモンは加齢で減る?!
髪の毛のハリ・ツヤやお肌のうるおい、精神的な安定といいことづくしの状態にしてくれるエストロゲン。
しかし、このエストロゲンも永久に分泌されるわけでなく年齢とともにだんだん減少してしまうんです・・・。
徐々に減ってくれればいいのですが、40代〜50代にかけて急激に減少してしまいます。
そうなると、体もその変化についていけず髪の毛にツヤはなくなり、肌のハリもなくなって老け見えしてしまう結果に。
そんなことにならないように、これから髪の毛のハリ・ツヤアップホルモンを増やすためにはどうしたらいいのかをご紹介していきたいと思います。
髪の毛のハリ・ツヤアップホルモンを増やすために出来ること
髪の毛のハリ・ツヤアップのためのホルモン、エストロゲン。
分泌量を増やすのにはどうしたらいいのでしょうか。
基本的に必要なのが
・規則正しい生活リズム
・バランスのいい食事
・質のいい睡眠
になります。
ホルモンは1日で一気に増えたり、崩れていたバランスが整ったりするものではありません。
日々の積み重ねで結果がでてくるものなので、毎日自分の体を労ってあげることが大切ですね。
さらに、エストロゲンに似た働きをしてくれる「大豆イソフラボン」を摂取することで、ホルモンを補ってあげることもできます。
豆乳やお豆腐、納豆などの大豆製品をコンスタントに摂取することで、髪の毛のハリ・ツヤアップに繋がってきます。
朝ごはんに納豆をプラスしたり、コーヒーや紅茶に豆乳を加えたりすることで毎日簡単に大豆製品を摂ることができます。
1日にコップ3杯ほど(600ml)にしましょう。1食あたりコップ1杯なので習慣にしてしまえば特になにも苦では有りませんね。
お豆腐を食べたときは豆乳を控えるなど、自分の食生活の中でバランス良く摂取しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
髪の毛のハリ・ツヤに関係する女性ホルモンについてご紹介しました。
女性は日々ホルモンバランスも変化しますので、それとともに体や機能なども変化していきます。
このサイクルを止めることはできませんが、サイクルやホルモンの関係を知ることで心身ともに、
そして髪の毛のハリ・ツヤアップのために気を配ることも可能になってきます。
月経期は無理せず休む、加齢とともに減少してしまうホルモンは大豆製品で補うなど対策を取りましょう。
そして、ハリ・ツヤのある髪の毛を手に入れてくださいね。