薄毛予防をするためには、生活を改善していくのが一番の近道です。
体の一部として様々な影響を受けるからですが、中でも食べ物の影響は非常に強く出てきます。
髪は体の中で作られるからこそ栄養素が大切となりますが、最近ではスプラウトなどが髪にいいともされるようになってきました。
古くから食べられてきたスプラウトとその重要性
健康に良い食べ物としてスプラウトが知られるようになりましたが、一体何を意味している言葉かはわからないこともあるでしょう。
スーパーなどでもスプラウトと書かれており、手軽に手に入れることができるようにはなりました。
スプラウトとは、穀類や豆類など野菜の新芽のことを指しています。
人工的に発芽させたものがほとんどで、芽だけではなく茎も食べられるのが特徴です。
様々なスプラウトが発売されるようになりましたが、実はもやしもスプラウトの一つで、かいわれ大根も含まれています。
実は日常的に食べていたものであり、最近始まった食材というわけではありません。
実際にスプラウトは5000年も前の中国で食べられていたことがわかっています。
18世紀になると大航海時代となり、スプラウトが重宝されるようになりました。
船の上では野菜が不足してしまいます。
特に船乗りが注意しなければいけなかったのが壊血病でした。
船乗りを恐怖に陥れるほどの病気であり、その原因になるのがビタミンCです。
ビタミンC欠乏症から引き起こされる状態で、血管などが損傷していってしまいます。
関節や筋肉に痛みがでるようになり、歯が抜け落ちてしまうなどの症状が見られるのです。
さらに進行していくと貧血を起こし始め、傷が治りにくくなり、病気にもかかりやすくなります。
やがて古傷などが開くようになって、血が噴き出してきたりするのです。
骨折したかそれさえも、再び骨がはがれてしまうなど致命的な症状を引き起こすのが壊血病であり、非常に恐れられる病気でした。
ビタミンCを摂取していることで症状が現れなくなりますが、海の上では簡単に摂取できない栄養素です。
野菜が手に入らないような状況に陥るため、船乗りたちは水を与えていれば発芽して食べられるスプラウトをうまく利用していました。
日本でも平安時代から食べられていたことがわかっています。
非常に日常的な食材ではありますが、スプラウトという名前で発売されるようになったのは1999年からと言われています。
この当時発売されたのがブロッコリーはマスタード、レッドキャベツなどでした。
現在スプラウトはもやし系と、かいわれ系に分かれています。
茎が太いタイプはもやし系で、細く芽が出てくるのがかいわれ系と考えればいいでしょう。
伸びてきたスプラウトだからこそ持つ力
古くから重用されてきたスプラウトですが、タネの段階で食べるのと違いがあります。
だからこそは発芽させてから食用にしているのですが、これがかなり大きな違いを持っているのです。
タネの時にはビタミンやミネラル分などはほとんど存在していません。
ところが発芽して成長していく段階で生成していくのです。
酵素を含む食材としても知られており、非常に重宝されてきているのです。
さらに発芽3日目のブロッコリーにはスルフォラファンと呼ばれる栄養素が含まれ、強いがん予防に活用できることもわかってきました。
それほど多くの栄養素を含んでいるのがスプラウトであり、野菜の王様と呼ばれるようなものまで出てきているのです。
これらの栄養素は、髪にも大きな影響を与えてくれます。
特にその中でもブロッコリースプラウトが薄毛対策に有効だと考えられるようになってきました。
ブロッコリースプラウトがなぜ有効なのかといえば、まずは豊富なビタミン類が挙げられます。
髪を作り出すためには欠かすことができないビタミン類ですが、バランスよく食べるのは簡単ではありません。
色々な種類の野菜を摂取することにもなりますし、バランスを保つとなればこれも大変です。
ブロッコリースプラウトの場合にはビタミンAやビタミンCだけではなく、ビタミンK、ビタミンB群に含まれる葉酸などが豊富なのです。
これらはブロッコリーではなくブロッコリースプラウトの方が有効であるのも見逃せません。
成長する過程において使われてしまう栄養素であり、その前に摂取できるスプラウトが有効になるからです。
もちろん、スルフォラファンも薄毛や白髪に対して有効な成分であり、これを天然の食材から得られるのですから対策で大事な食材となるでしょう。
ブロッコリースプラウトの食べ方
ブロッコリースプラウトは簡単に手に入るようになってはきましたが、どのように食べればいいのか迷ってしまうような食材のひとつです。
そのままサラダにしたりするのは基本的な食べ方ではありますが、日常的な摂取を考えるとバリエーションを作らなければ必ず飽きてしまいます。
同じ方法だけで摂取しているのは芸がないというだけではなく、サラダにだけしていると塩分の過剰摂取につながる可能性も出てくるからです。
だからといってそのまま食べられるかと言われれば、これも飽きてしまうでしょう。
色々な調理方法のバリエーションを持っておくのは、薄毛対策として長く続けていくためにも大切な考え方になるのです。
ビタミンCなどを水溶性ビタミンを多く含んでいるため、あまり熱を加えたりするのは得策ではありません。
そこで色々な食材と組み合わせていくことになりますが、良質なタンパク質を摂るという点で冷しゃぶなどに使うのが良いでしょう。
豚の薄切りを一旦塩ゆでし、冷やしてからブロッコリースプラウトを巻いていただく方法です。
ポイントとなるのは一旦茹でるというところで、余計な油を落としつつ、消化しやすい状態を作れます。
ポン酢などを使えば醤油を直接つけるよりも塩分を抑えられるのも健康的な食生活のポイントです。
ブロッコリースプラウト自体も加熱せずに食べられるので、栄養素を有効に使えるでしょう。
納豆や冷奴の上に乗せて食べるというのも有効です。
大豆の持っている良質なタンパク質と女性ホルモンに似た役割をするイソフラボンを同時に摂取できる方法で、そこにブロッコリースプラウトの栄養素がプラスできます。
健康的な食生活としても大切な食べ方であり、簡単にできる方法とも言えるでしょう。
良質なタンパク質を摂取することは髪にとって欠かすことができない栄養素となるので、うまく活用していきたい食べ方です。
これだけでは食べ方として飽きてきてしまいますが、もっと簡単に摂取する方法としてスムージーが挙げられます。
健康のための食べ方として知られるようになりました。
スムージーを作る場合にはできるだけ低速のジューサーを使うというのがポイントです。
あまり速い速度になると加熱してしまいビタミンが分解されてしまう可能性が出てきます。
低速ジューサーを使うと栄養がしっかり取れるためおすすめです。
ただし、スムージー自体は決して食べやすいわけではありません。
もちろん、飲みやすいものでもないため、バナナなど使って甘味を加えるなど工夫が必要となります。
まとめ
発芽していくスプラウトは非常に強い力を持っている食材です。
簡単に手に入るようになり身近なものとして扱いやすくなりました。
食べる方法も色々とありますが、うまく栄養素が摂取できる方法を考えていくといいでしょう。
仮に加熱したとしても、その時の水分も一緒に摂取できるようなスープとかに使えば、流れ出た栄養素も一緒に摂取できます。
