女性の髪に良い影響を与える原因は色々とありますが、その中で酸素が悪さをしているケースがあるのです。
酸素は人間にとって必要不可欠な存在ですが、状態によっては体にダメージを与える原因となってしまいます。
アンチエイジングという面でも、体の中に存在している酸素の存在を見直してみる必要があるでしょう。
生命活動に必要な酸素の良し悪し
人間が生きていくためには、酸素は必要不可欠です。
子供でも知っていることですが、問題はここから先にあります。
人間の体には酸素は必要であり、体にいい影響を与えますが、悪い影響も与える存在なのです。
人間の体は酸素を取り入れることで、エネルギーを生産していきます。
酸素の量が少ないと上手くエネルギーを作り出せないため、呼吸を通じて酸素を取り入れているのです。
エネルギーが生産されるようになると、心臓などの負担も少なくなるので、生命活動には必ず必要といえます。
これは言い換えると良い酸素ということになるでしょう。
しかし、空気の中には酸素ばかりがあるわけではありません。
あまりに濃い酸素を吸ってしまうと、人間は酸素中毒を引き起こしてしまうのです。
この酸素は悪い酸素と言い換えることができます。
最悪は、意識障害を引き起こすほど体にダメージを与えるのです。
入院してる時に酸素吸入器などがつけられることがありますが、体に必要な量に調整されており、過剰に摂取しないように調整されています。
普段の生活の中で、酸素の過剰摂取になるようなことはほぼありません。
あまり心配する必要がありませんが、体の中では別のことが起きています。
活性酸素と老化
様々なところで注目されるようになったのが、活性酸素の存在です。
活性酸素の名前の通り酸素には違いがありませんが、体の中で反応性の高い酸素のことを指しています。
活性酸素は生命活動で必要なもので、体の免疫作用を司る大事な能力を持っているのです。
しかし、あまりに活性酸素が増えてしまうと、今度は正常な細胞を傷つけてしまう存在になります。
有名なところでは心疾患の引き起こすことが知られていますが、生活習慣病の原因になるような存在ともなってしまうのです。
人間の体の中で酸素が必要ですが、数%が活性酸素に変わっていきます。
酸素ですので、様々なものと結びつき酸化させるのがさらなる問題点です。
酸化してしまうというのは何も鉄がさびたりするだけではありません。
体の中の様々なものが、活性酸素によって酸化してしまうのです。
これが細胞の障害につながります。
しかし、活性酸素が必要なのは確かです。
活用されている部分があるため、全て排除する必要はありません。
体内で酸化されないように、抗酸化能力を身につけてあげることが、活性酸素から守ってあげる大事なポイントです。
細胞が受けたダメージも修復し再生してあげることができますので、抗酸化作用をうまく役立てる必要があります。
細胞がダメージを受けていく状態は、老化と変わりません。
活性酸素によって細胞が老化していくことになるため、抗酸化作用によって守ることは、アンチエイジングにつながるのです。
実際に体の中では抗酸化作用と活性酸素の割合がバランスをとって存在しています。
必要以上に活性酸素がいたずらをしないようにしているのです。
このバランスが取れなければ、生命活動にも影響を与えてしまいます。
活性酸素は、髪にも影響を与えることは間違いありません。
抗酸化作用をうまく使って行くことが、アンチエイジングだけではなく薄毛予防策としても重要になるのです。
活性酸素が引き起こす血行不良と頭皮への影響
体の中に活性酸素が溜まってくると、頭皮でも血行不良を引き起こして行きます。
血行不良だけでも栄養が送られてこなくなり、髪を作り出せなくなってしまうでしょう。
これは簡単にわかることで、改善策も色々と取ることができます。
ところが、活性酸素はそのままにすることができないため、体の中で排除する働きを始めます。
この働きが始まると、髪を作り出すための栄養素も使われてしまうのです。
栄養素を使われてしまえば、髪に悪影響が出るのは間違いありません。
使われてしまう栄養素は何かと、アミノ酸の一部です。
髪を構成しているのはタンパク質であり、このタンパク質を再構成するために必要なのがアミノ酸なのですから、当然作れなくなるのです。
頭皮が活性酸素の影響を受け、老化してしまうのも薄毛につながる原因になります。
頭皮の細胞も酸化してしまえば、回復は容易なことではありません。
女性としてアンチエイジングを考える人も多い中、薄毛対策としても捉えていかなければいけないのです。
髪が染まりにくくなったと感じたときや、細く力のない髪が生えてきたと思ったら、活性酸素の影響を疑ってみる必要があります。
アンチエイジングを積極的に取り入れてみると良いでしょう。
活性酸素を作り出す生活習慣
活性酸素は勝手に生産されてもしまうものでもありません。
どんなことが活性酸素の生産につながるのか、考えてみる必要があります。
この原因を排除できれば、体の中でバランスがとれるからです。
活性酸素に影響するのは、生活習慣であることがわかっています。
油分の多い肉を中心とした生活は、活性酸素と結びつきやすく、髪にも影響を与えて行くのはわかっています。
活性酸素が過酸化脂質を作り出し、悪玉コレステロールに変わっていくからです。
これが血行の悪化を引き起こす原因であり、髪の育成に影響を与えます。
活性酸素のバランスが崩れるようにとして、睡眠不足が挙げられます。
良質な睡眠をとると、体の中で成長ホルモンが分泌されていきますが、髪を作り出すだけではなく、活性酸素とも戦ってくれる存在なのです。
睡眠不足の影響として、脳の疲れも引き起こしてしまいます。
脳が疲れると体にはストレスがかかっていき、活性酸素を発生させてしまうのです。
ストレスがかかった状態は、自律神経の交感神経が優位であり、興奮してしまっている状態と言えます。
副交感神経とのバランスが取れない状態で、なかなか寝付けないなど悪影響を与えてしまうのです。
この辺りの悪循環も断ち切らなければ、活性酸素の影響を強く受けてしまうでしょう。
抗酸化物質を摂取する
活性酸素対策として、抗酸化物質を摂取する方法がとられて行きました。
アンチエイジングを気にしている女性であれば色々と聞いたことがあるでしょう。
ポリフェノールなどが有名で、活性酸素の影響を抑えられる物質です。
他にもビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどが抗酸化作用を持っています。
肌の維持にも役立つコエンザイムQも、抗酸化作用を強く持つことで知られるようになりました。
これらの栄養素を摂取するというのが効率的な方法ですが、ナッツ類は抗酸化作用を持つことで食べられるようになった食材です。
他にもポリフェノールを豊富に含む食材として、赤ワインや大豆も注目されています。
赤ワインにはアントシアニンが含まれていますし、大豆には女性ホルモンと似た働きをしてくれるイソフラボンが豊富です。
緑茶のカテキンも抗酸化作用があることで知られており、アンチエイジングに活用されるようになりました。
注意しなければいけないのは、ごまなのに含まれるセサミンといったものも抗酸化作用を持っています。
しかし、あまり大量に摂取してしまうと、油分を大量に取ることにもつながりますので、注意して利用することが大切です。
まとめ
活性酸素は人間にとって必要ですが、バランスが崩れないように調節してあげる必要があります。
薄毛対策としてもアンチエイジングが大切ですので、将来薄毛にならないように調整していく必要があるでしょう。
意識的に抗酸化物質を摂取するというだけでも違いが出てきますので、普段の生活リズムを整え、食生活の中に取り入れていくのが大切です。