ヘアケア

女性の薄毛の悩みを徹底分析!髪の老化のメカニズム

女性の皆さんは何かしら髪の毛の悩みを持っているはずです。

白髪やハリ・コシの低下、髪の毛のうねりなど…

これらは老化が原因とされているものが多く、髪の毛の老化のメカニズムを知っていれば事前に予防・対策をとることができます。

そこで今回は、女性の髪の悩みの原因を徹底分析し、髪の毛のメカニズムをよく理解したうえで適切な対策方法をご紹介していきます。

髪の毛の老化のメカニズム

髪の毛の悩みを解決する前に、基本的な毛髪の仕組みについて解説していきます。

実は、髪の毛はもともと頭皮が変化してできたものです。

皮膚がターンオーバー(細胞が生まれ、表面に押し上げられ、垢となって剥がれ落ちること)によって生まれ変わるように、髪の毛も一定周期で生まれては抜け落ちています。

髪の毛の一生をヘアサイクルといい、毛根から誕生する髪の毛は「初期成長期→成長期→退行期→休止期」という一定の流れを繰り返しています。

成長期は3~6年。ヘアサイクルによって抜け落ちる髪の毛の量は1日約60本~100本といわれています。

年齢を重ねると、ヘアサイクルの成長期が短くなり、太く、強くなる前に抜け落ちてしまい、薄毛の悩みになってしまいます。

その結果、男性同様に女性の髪の毛も、40代に入るころから細くなり、量も少なくなってしまうのです。

白髪の悩み

白髪が増えて困っているという方も多いのではないでしょうか?また、一度白髪になってしまうと黒髪に戻すことができなくなってしまうのでは以下と危惧している方も多いです。

平均的な白髪の発生年齢は、男性34歳、女性35歳、髪の毛の半分が白くなってしまうのは男女ともに55歳前後だといわれています。

白髪は40歳以降の人にとって大きな悩みです。

白髪ができるメカニズムは、まだ全容が解明されていません。

そこでまず、どのようにして髪の毛が黒くなるのかを見ていきましょう。

毛髪の色を決めるのは、髪の毛の根っこの部分にある色素形成細胞(メラノサイト)が作り出すメラニン色素です。

この色素が、毛球部から毛髪に送り込まれ、美しい黒髪に成長していきます。

黒かった髪の毛が白くなるのは、この機能が何らかの原因によって衰えるからだと考えられているのです。

白髪の原因

白髪の原因は様々で、遺伝、ストレス、病気、栄養不足などです。

これらの影響で、「メラニン色素を作り、毛髪に送り込む」という一連の働きが低下すると、色素が毛髪に供給されなくなり、白髪になってしまうのです。

大きなストレスを受けたり、一時的に生活が乱れたりしてできた白髪は、ストレスが取り除かれたり、生活リズムが安定することで、黒髪に戻ることがあります。

たまに、白髪があるのに毛先と根元は黒い髪の毛を見つけることはありませんか?

これは、何らかの原因によって一時的にメラニン色素が送り込まれなかった髪の毛です。

・加齢による白髪は戻らない
加齢による白髪は残念ながら黒髪に戻すことは不可能です。

医療の分野でも、白髪を治す効果的な方法は解明されていないのが現状です。

そのため、気になりだしたらそれ以上増やさないようにするケアが重要となります。

・白髪を抜くのはNG!
白髪を気にされている方の中には、「見つけたら抜いてしまう」という方がいますが、これは絶対やってはいけないことです。

白髪の原因は毛根にある色素形成細胞から色素が円滑に供給されない事。

力を加えて抜くということは、色素形成細胞のある毛球部に大きなダメージを与える行為です。

これから生えてくる髪の毛にとってプラスになることはありません。

・血行を促す成分の入ったスカルプローションで白髪予防
ではこれ以上白髪を増やさないようにするにはどうすればいいのかをご紹介していきます。

有効なのは頭皮の血行を促すことです。

もっとも簡単で効果的な方法は、シャンプーの際に行う頭皮マッサージ。

地肌を動かすようにして、しっかりマッサージするようにしましょう。

シャンプーの後にも、頭皮用のローションを付けてもう一度マッサージすることをおすすめします。

市販されているスカルプローションには、血行を促進する有効成分が入っているものもありますので、頭皮環境を整え、白髪を予防したい人にもおすすめです。

ハリ・コシ・ツヤの低下

髪の毛のハリ・コシ・ツヤの低下は、多くの女性が感じるエイジングサインです。

「老化が始まったかな?」と感じる最初のきっかけといっても良いでしょう。

毛髪の量、太さのピークは20代。

「髪の毛が多くて困る」という人もいますが、30代に入ると髪の毛は徐々に衰えてきます。

さらに女性の場合、40歳前後から女性ホルモンが減少し始めると髪の毛の老化は一気に進むことに。

年齢を重ねることで髪の毛のハリ・コシ・ツヤがなくなるのは、ある意味避けられないのです。

・老化以外にも原因が
現代女性の髪の毛は老化だけの原因で衰えていきません。

というのも、私たちの生活には髪の毛の衰えに拍車をかける要素がたくさんあります。

栄養不足、紫外線やエアコンによる乾燥、カラーやパーマ、ヘアアイロンなどによるダメージなど。

さらにストレスが多く、女性ホルモンのバランスが乱れやすいことも無視できません。

これらの影響が加わることで、加齢によってただでさえ元気がなくなりつつある髪の毛はさらに若さを失ってしまいます。

・艶のある髪の毛を作るには
つややかでハリ、コシのある髪の毛に必要な要素は3つ。

●十分な水分量があること。
●髪の毛の内部にタンパク質があること。
●髪表面にキューティクルが整っていること。

ハリ、コシ、ツヤが不足しているのは上記の3つが無くなってきたと考えられています。

逆に考えれば、きちんとお手入れをしてこの3つの要素が回復すれば、ハリ、コシ、ツヤを取り戻すことはできるというわけです。

・トリートメントで水分と栄養を補おう
髪の毛が根元からパサつき、艶がなくなっているなら、3つの要因のうち、水分不足が問題といえます。

このタイプの方は、シャンプー、トリートメントを使用し、水分を補うことを第一に考えましょう。

タオルドライ後は、ミストタイプの洗い流さないトリートメントで、さらに潤いを補給。

ドライヤー前にヘアオイルで表面をコーティングし、熱による乾燥から髪の毛を守りましょう。

・ブラッシングで髪の毛に艶が出る
頭皮から出る皮脂は、天然の「艶出し剤」です。

根元から毛先にかけてブラッシングすることで、髪の毛全体に皮脂がいきわたり、艶が出ます。

水分不足のタイプにも髪の毛が傷みやすいタイプにも有効的ですので是非取り入れてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事では白髪や髪の毛のハリ、コシ、ツヤ不足などの女性に多い髪の毛の悩みについて、原因や対策方法を解説してきました。

加齢による白髪の悩みは、もう一度黒髪が生えてくる可能性は低いですので、これから白髪を増やさないように努力していくことが必要です。

髪の毛にハリやコシ、艶が足りないと感じている方は、水分不足やキューティクルが傷ついている可能性がありますので、自分に合ったシャンプーやトリートメントで定期的にケアをすることが大切です。

髪の悩みはつきものです。

完璧に直すことはできませんが、現状を維持することも大切ですので、日々の小さなヘアケア習慣を付けて、自信のある髪の毛を身につけましょう!